Trust、生成AIを活用した「コールグラフ要約技術」の研究成果を発表

〜大規模レガシーシステムの可視化を自動化し、モダナイゼーションの工数を大幅削減〜

Trust株式会社

Trust株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長(共同代表):友田恭輔、湯山敬太、以下「Trust」)とテンソル・コンサルティング株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役会長:藤本浩司、代表取締役社長:田代勇一、以下「テンソル・コンサルティング」)の共同研究チームは、生成AIを用いて大規模・複雑なプログラム構造を解析し、直感的に理解しやすい形式に整理する「コールグラフ要約技術」の開発に取り組み、成果が得られたことをお知らせいたします。 

本技術により、COBOLをはじめとするレガシーシステムにおいて課題であったブラックボックス化の解消と、システム構造把握に要する工数の大幅削減を実現します。レガシーシステムのモダナイゼーションを検討する企業にとって、初期調査・影響分析フェーズの効率化に大きく貢献する技術です。

■ 背景:レガシーシステムのモダナイゼーションにおける生成AI活用

長年の改修により肥大化した大規模システムのモダナイゼーション(移行・刷新)において、既存プログラムの解析やプログラムの全体像(処理の流れ)を把握することが、有識者の不足等により困難となっています。近年、生成AIを活用したリバースエンジニアリング*を実施し、より効率的に詳細設計等を可視化することが注目されています。

*完成した製品やソフトウェアを解析し、その構造、機能、動作原理を明らかにすること。

■ 従来の課題:生成AIによる要約の「ゆらぎ」

例えば、1万行以上に及ぶコードの呼び出し関係を示す「コールグラフ*」は、そのまま出力すると情報が過密になり、仕様の解読が困難になります。さらに、生成AIを用いてコールグラフを要約すると、実行のたびに出力結果が変動してしまい、わかりにくいコールグラフを出力する問題がありました。

*プログラムの構造を可視化した構成図。プログラム内の各パラグラフやサブルーチン間の呼び出し関係を構造的に示し、影響範囲の特定や解析を容易にします。

■ 共同研究の経緯

Trustとテンソル・コンサルティングは、2025年8月に金融機関向けの業務効率化・高度化支援を目的として、AI・LLM(大規模言語モデル)を活用したソリューション開発やコンサルティングサービスの提供などにおいて協業を開始しました*。本プロジェクトは、その協業の一環として、上記のような課題に対して両社で研究を行ってきたものです。

*「Trustとテンソル・コンサルティング、AI・LLMを活用した金融機関向け業務効率化・高度化支援で協業開始

■ 本研究の主要な成果

本プロジェクトでは、以下の2つのアプローチにより、AIによる要約精度と安定性を向上させることに成功しました。

1. 独自の評価基準の策定

コールグラフの要約結果を客観的に評価する基準を独自に定義。これにより、AIが出力した要約が「システム構造を正しく反映しているか」を定量的に測定可能にしました。独自基準の適用前後で5%〜13%のスコア改善を達成しました。

2. ソースコード由来のタクソノミー(用語分類体系)の活用

解析対象のソースコードから自動抽出した用語体系をAIの推論プロセスに組み込むことで、ドメイン特有の文脈を維持しつつ、一貫性のある要約結果を出力することに成功しました。タクソノミー適用により用語の揺らぎが統一されて、用語数が5%〜11%削減されました。

コールグラフ例:AWS公開メインフレーム・プロジェクト「Card Demo」のCOBOLプログラムから生成

AWS Mainframe Modernization - Card Demo, CBTRN03C.cbl

https://github.com/aws-samples/aws-mainframe-modernization-carddemo

License: Apache 2.0 (http://www.apache.org/licenses/LICENSE-2.0)

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■ 今後の展望:あらゆるソフトウェア図解への応用

今回確立した「グラフ要約技術」は、コールグラフにとどまらず、フローチャート、データフロー図(DFD)、データモデル、クラス図など、多岐にわたるドキュメント生成に応用が可能です。

両社は今後、本技術の高度化と実用化を進め、様々な企業のレガシーシステムの運用・保守・移行計画の策定を効率化し、モダナイゼーションの成功に貢献してまいります。

【会社概要】

会社名 :Trust株式会社

代表者 :代表取締役社長 友田恭輔、湯山敬太(共同代表)

本社住所:東京都中央区日本橋茅場町 1-8-1 茅場町一丁目平和ビル 5F(FinGATE KAYABA)

設立  :2023年10月

URL  :https://trust-partner.co.jp/

事業内容:生成AIプロダクトの開発、システム開発のコンサルティング等

会社名 :テンソル・コンサルティング株式会社

代表者 :代表取締役会長 藤本浩司、代表取締役社長 田代勇一

本社住所:東京都千代田区五番町2番地24

設立  :2006年12月

URL  :https://www.tensor.co.jp/

事業内容:数理モデルに基づく経営コンサルティング業

【本リリースに関するお問い合わせ先】

Trust株式会社 経営企画部 広報担当

E-mail :contact@trust-partner.co.jp

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会社概要

Trust株式会社

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URL
https://trust-partner.co.jp
業種
サービス業
本社所在地
東京都中央区日本橋茅場町1丁目8−1 FinGATE KAYABA
電話番号
-
代表者名
岡田拓郎
上場
未上場
資本金
-
設立
2023年10月