Agora、リアルタイム会話型AIでLgenieの支援機器を強化
リアルタイム・エンゲージメントのリーディング企業が、高齢者向けLgenieスマート杖を含むAIネイティブ機器に低遅延の音声体験を提供

東京、2026年7月6日 - リアルタイム・エンゲージメントのグローバルリーダーであるAgora(NASDAQ:API)は本日、同社の会話型AIプラットフォームが、Lgenieの次世代AIネイティブ支援機器に採用されたことを発表しました。これにより、ネットワーク状況が変動しやすい屋外や移動中の環境においても、高齢者が安定したリアルタイム音声対話を利用できるようになります。
今回の発表は、AIネイティブ・ハードウェアが直面する新たな課題を浮き彫りにするものです。
会話型AIの活用領域が、チャットボットやデジタルアシスタントから、実世界で動作する物理デバイスへと拡大する中、製品の品質はAIモデルそのものの知能だけでなく、対話をリアルタイムかつ安定的に伝達するインフラにも大きく左右されます。
スマート杖、コンパニオンデバイス、ロボット、カメラ、ウェアラブル端末などにおいては、現実世界のさまざまな利用環境に対応するため、リアルタイム通信、会話AI、音声処理、安定したネットワーク性能を統合したフィジカルAIインフラの重要性が、ますます高まっています。
LgenieのAI搭載スマート杖は、こうした進化を象徴する製品です。高齢者の日常生活に寄り添うことを目的に設計されており、利用者がより自然にコミュニケーションを取り、必要な情報へアクセスし、安心して移動できるよう支援します。主に屋内で使用されるスマートスピーカーとは異なり、支援機器は、変動するモバイルネットワーク、周囲の騒音、頻繁な割り込みがある環境でも継続して機能する必要があります。応答の遅延や失敗は、使いやすさや製品への信頼に直接影響する可能性があります。
AIネイティブ支援機器にとって、リアルタイム通信は課題の一部にすぎません。デバイスには、騒音や割り込みに対応できる音声処理、自然な会話の受け答えを実現する会話インテリジェンス、さらに移動中や屋外でも安定して機能するネットワークインフラが必要です。これらの要件は、インテリジェントデバイスが単に情報を処理するだけでなく、現実世界において人々と自然に対話することを求められる、より大きなフィジカルAIへの移行を反映しています。
日本の次世代支援技術を支える
今回の導入は、日本が世界でも特に高齢化が進んだ社会の一つとして、その課題への対応を続ける中で実現しました。内閣府によると、日本の65歳以上の人口は約3,619万人で、総人口の29.4%を占めています。
同時に、厚生労働省は、2040年度までに日本で約272万人の介護職員が必要になると推計しています。これは2022年度の介護職員数と比べて約57万人多い水準です。介護需要が拡大し続ける中、開発企業や医療・介護事業者は、高齢者の自立した生活を支援するとともに、介護従事者の負担を軽減する手段として、テクノロジーへの期待を高めています。
日本は、介護施設で使用される介護ロボットから、高齢者の自立した移動を支援する機器まで、ロボティクスおよび支援技術の分野で長年にわたり世界をリードしてきました。日本政府が推進する「Society 5.0」構想では、高齢化や労働力不足などの社会課題に対応するため、AI、ロボティクス、コネクテッド技術の統合がさらに促進されています。
こうした背景のもと、会話型AIはインテリジェントデバイスの次なる進化として注目されています。ボタンやタッチスクリーンを操作する代わりに、自然な音声を通じてテクノロジーと対話できるようになります。
AIネイティブ機器への会話型AIの実装
この可能性は、高齢者介護の分野にとどまりません。世界のArtificial Intelligence of Things(AIoT)市場は、医療、家電、製造、スマートインフラなどの分野での導入拡大を背景に、2024年の183億7,000万米ドルから、2030年には791億3,000万米ドルまで成長すると予測されています。
国際ロボット連盟も、日本を世界最大のロボット製造国と位置付けており、世界のロボット生産の約38%を占めるとしています。より多くのコネクテッドデバイスにAI機能が組み込まれる中、開発者には、人々が音声を通じて機械と自然に対話できるリアルタイム通信インフラがますます必要とされています。
これらの要件に対応するため、LgenieはAgoraのConversational AI Engineを導入しました。リアルタイム音声認識、発話検出、全二重音声ストリーミングを組み合わせることで、AIネイティブ機器向けの商用運用レベルの会話処理パイプラインを構築しています。
AgoraのフィジカルAIプロダクト責任者であるXiao Dong Fengは、次のように述べています。
「日本は、数十年にわたりロボティクスとインテリジェント・ハードウェアの発展を牽引してきました。次のステージでは、人とデバイスがいかに自然にコミュニケーションできるかが重要になります。AIネイティブな製品において、リアルタイム音声は単なる機能ではなく、製品全体を支える基盤技術の一つです。
特にスマート支援機器では、信頼性の高いリアルタイム通信、会話AI、音声処理技術、そしてネットワークインフラがシームレスに連携することで、日常のあらゆる利用シーンにおいて、迅速で安定した、より自然な対話体験を実現することが求められます。」
Lgenieの実環境における音声対話の改善を支援
AI搭載支援機器の開発には、ハードウェアに音声機能を追加するだけでは不十分です。こうした機器は、利用者が屋外を歩いているとき、道案内を求めるとき、あるいは騒音の多い環境で操作するときにも使用されます。そのため、応答の遅延や不安定な音声性能は、使いやすさや利用者の安心感に直接影響します。
Agoraの会話型AIインフラを採用したことで、LgenieのAI搭載スマート杖は、応答性、安定性、会話の自然さにおいて、測定可能な改善を実現しました。
今回の導入では、以下の成果を達成しました。
● 平均応答遅延400ミリ秒を実現し、ほぼリアルタイムの会話を可能にしました。
● 精度100%を達成するとともに、会話およびAIネイティブ機器上のタスク全体で、会話の安定性と完了率が向上しました。
● 割り込み処理の成功率100%を達成しました。
Agoraのインフラは、低遅延の全二重会話にも対応しており、利用者はAIの発話が終わるのを待つことなく、自然に話すことができます。信頼性の高いストリーミング、リアルタイム音声認識、シームレスな割り込み処理により、厳しいネットワーク環境下でも円滑な会話を維持できます。
LgenieのマーケティングディレクターであるMargo Wangは、次のように述べています。「高齢者向けのリアルタイム対話では、遅延や失敗は許されません。Agoraは、利用者が日常生活の中で心から信頼できるデバイスを開発するために必要な信頼性と音声品質を提供してくれました」
さらに、同氏は次のように述べています。「Agoraは、お客様により優れたAI製品体験を提供する上で、非常に重要なパートナーです。リアルタイム対話の強化と信頼性の高いパフォーマンスにより、AIを実際のデバイスへより効果的に組み込み、現実世界の利用者ニーズに一層確かな自信を持って対応できるようになります」
Agoraにとって今回の協業は、リアルタイム会話型AIが、医療、ロボティクス、教育、スマートホーム、モビリティなどの分野におけるフィジカルAI機器の基盤レイヤーになりつつあることを示すものです。より多くのAIネイティブ製品が試作段階から商用展開へと移行する中、開発者には、低遅延音声、音声品質、割り込み処理、通信環境が不安定な場合の耐障害性、デバイス向けSDKの成熟度、セキュリティ、コンプライアンス、グローバル展開を支えるインフラが必要になります。
日本がロボティクス、デジタルヘルスケア、Society 5.0関連施策への投資を続ける中、次世代のイノベーションでは、デバイスをより高度に知能化するだけでなく、人々がより自然に操作し、対話できるようにすることが重要になります。AgoraはLgenieとの協業をはじめとする取り組みを通じて、利用者同士のコミュニケーションと同じように直感的に対話できるコネクテッド製品の開発を支援しています。
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Agoraについて
Agora(NASDAQ:API)は、リアルタイム・エンゲージメント(RTE)のグローバルリーダーとして、人とAI(H2AI)および人と人(H2H)のインタラクションを再定義しています。Agoraは、シンプルかつ柔軟で高性能なAPIとノーコード導入ツールを開発者に提供し、リアルタイム会話型AI、音声、映像、インタラクティブ・ライブストリーミング、チャットを、アプリケーションやIoTデバイスへ迅速に組み込めるよう支援しています。Agoraは世界5,800以上の組織から信頼され、幅広い業界において最高水準のデジタル体験を支えています。詳細は、agora.io | https://jp.vcube.com/sdk
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