クラウドベースのIoT統合型製造実行システム「Information Organizer」を発売
様々な工場設備をIoTでつなぎヒト・モノ・設備を最適管理できる製造現場のDXを手軽に実現するクラウド型製造実行システム(MES)。生産進捗のリアルタイム管理やIoT設備の稼働監視、人員配置の最適化など、自社実践で培った多彩なコンポーネントから構成され、必要な機能だけをフレキシブルに選択できるのが特徴です。
村田機械株式会社(京都市伏見区竹田向代町136 代表取締役社長/村田大介)は、クラウドベースのIoT統合型製造実行システム「Information Organizer」を開発。ムラテックフロンティアを通じ、7月12日より販売を開始します。なお、ムラテックフロンティアでは7月12日より開幕の「第7回 プレス・板金・フォーミング展 MF-TOKYO2023」(東4ホール 4-28)にて「Information Organizer」を出展します。
Information Organizerは、様々な工場設備をIoTでつなぎヒト・モノ・設備を最適管理できる、製造現場のDXを手軽に実現するクラウド型製造実行システム(MES)。工場内のIoT設備など現場から収集した様々なデータをクラウドのデータベースに集約して見える化し、最適な製造環境を構築します。生産進捗のリアルタイム管理やIoT設備の稼働監視、人員配置の最適化など、自社実践で培った多彩なコンポーネントから構成され、必要な機能だけをフレキシブルに選択できるのが特徴です。
Information Organizerは、自社工場のモノづくりにおけるIoTノウハウを取り込んで開発したシステム製品です。紡績機械・工作機械・マテハン機器などを手掛ける村田機械では、各工場において、部品加工から組立、大量生産から多品種少量生産、安定的な需要のあるものから生産変動の多い製品まで様々な形態のモノづくりを行っており、QCD改善のためDX推進に注力しています。また、様々なメーカーの設備を使用する工場のIoTで課題となるシームレスなデータ収集には、デジタル複合機やセキュリティ機器などのICT製品を手掛ける情報機器事業の開発力を生かし、FA向けの取り組みを支えるプラットフォームとして社内で開発・運用してきたシステムをクラウド化し、この度製品化しました。
【特徴】
① クラウドに収集した現場データをダッシュボードで可視化
工場内のIoT設備や電子帳票で収集した製造現場データをクラウドのデータベースに集約し、見やすいダッシュボードで可視化します。工程・設備・人員のパフォーマンスが最大限に発揮できているか視覚的に把握でき、生産性向上に貢献します。
② マルチベンダーの工場内IoT設備とシームレスにつながる
通信規格が異なる様々な工場設備のデータ取得を実現する、エッジコンピューティング領域のオープンソフトウェアプラットフォーム「Edgecross」に対応し、マルチベンダーの工場設備や各種センサーから稼働データをシームレスに収集します。また日報や検査記録などの現場帳票をノーコードでアプリ化してスマホやタブレットで手軽に入力・記録でき、紙ベースでは困難だった帳票情報のデータ化・収集にも役立ちます。
③ 多彩なコンポーネントから必要な機能を柔軟に選べる
生産進捗のリアルタイム管理や人員配置、図面管理など、自社工場の現場ニーズから生まれた多彩なコンポーネントで構成されるプラットフォームから、必要な機能だけを自在に選べるフレキシビリティが特徴です。また個々のお客さまの業務環境に応じてシステムを最適化するカスタマイズも柔軟に対応可能です。
【主なコンポーネント】
■モノの管理
・生産進捗のリアルタイム管理
標準作業時間や勤務時間、生産投入予定や工程完成実績など、工場内で生まれる様々な業務実績データをクラウドのデータベースで一元管理し、生産進捗をリアルタイムで更新。終了予測を明示することで、遅れが発生していれば取り戻すための対策をすぐに実行できます。
・サプライチェーンを一元管理
委託工場の工程進捗や内職者の勤務実績、デポ倉庫の在庫状況など複数にまたがる製造現場のデータをクラウドで一元管理することで、サプライチェーン全体の動きがリアルタイムに把握できます。
・受発注業務を一元管理
取引先との内示・発注から納期確認、出荷/検収、支払/請求まで、受発注業務をクラウドで一貫して完結できるEDI機能により業務効率化と経費削減に貢献します。
・図面管理・かんたん検索
図面や見積書などの業務文書に、納期や寸法、取引先、金額といった属性情報を付加してクラウドに保存することで、必要な文書をキーワードですぐに検索でき、探しものにかけるムダな時間を無くします。
■ヒトの管理:人員配置を最適化
事務所から遠隔で工場内の作業者配置を一覧で確認できます。各作業者の作業スキルや3H(初めて・変更・久しぶり)情報も可視化し、ドラッグ&ドロップ操作で柔軟に配置変更できるので、常に最適な人員配置を維持して生産能力を最大化します。
■設備の管理:工場内IoT設備の稼働監視
オープンソフトウェアプラットフォーム「Edgecross」にも対応し、多岐にわたる工場設備の稼働データを収集してリアルタイムで監視できます。トラブル時にすばやく対応できる事後保全に加え、蓄積データの見える化により再発防止やメンテナンスの効率化など予防保全にも活かせます。
(※1)Information Organizerは村田機械株式会社の登録商標です。
(※2)Edgecrossは一般社団法人Edgecrossコンソーシアムの登録商標です。
●「Information Organizer」販売計画
販売開始予定 2023年7月12日
販売価格 500万円/コンポーネントより(別途月額保守料金)
販売目標 10システム/年
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