沖縄市でIoTカメラを用いた施設間人流データ調査を実施 ―テクノロジーで、商いをアップデートする。創業150年の老舗食堂発ベンチャー企業EBILAB―
市内の繁華街とレジャー施設3施設に9台のIoTカメラを設置/沖縄市として初めて広域での人流を可視化
株式会社EBILAB(エビラボ/本社:三重県伊勢市/代表取締役:小田島 春樹/以下 EBILAB)は、沖縄市と共同で、同市内の「沖縄市一番街商店街」(1箇所)とレジャー施設3施設(8箇所)の合計9箇所にIoTカメラを設置し、2021年12月3日(金)~2022年4月5日(火)の期間、施設間人流データ調査を実施しました。
この度の施設間人流データ調査は、沖縄市の繁華街とレジャー施設間における人流の可視化を目的としたものです。市内に所在する「沖縄市一番街商店街」と「沖縄アリーナ」「沖縄こどもの国」「ミュージックタウン音市場」の3つのレジャー施設に合計9台のIoTカメラを設置し、各エリアの日付・時間帯ごとの通行者のカウント数を計測・分析しました。
「沖縄アリーナ」「沖縄こどもの国」「ミュージックタウン音市場」では、年間を通して大小様々なイベントが開催されています。一方、それらのイベントを目的とした来街者が、「沖縄市一番街商店街」をはじめとする市内の繁華街へと回遊しているのか、まちの賑わいや個店の集客にどの様な影響を与えているのか、といった観点で、イベントの開催と人流データを組み合わせた分析を沖縄市では行っていませんでした。
そこでこの度、EBILABによるサポートのもと沖縄市として初めて、市内の繁華街とレジャー施設間という広域における人流データの計測・分析を行いました。取得されたデータは今後、レジャー施設と繁華街を起点に市内全域で回遊性を高め、大勢の方に楽しんでいただける魅力あるまちづくりを目指した政策の検討に活用される予定です。
EBILABでは今後も、データに基づき街全体を“見える化”し、まちが抱える課題の早期発見・把握とIoTの力によるソリューションの提供を通して、まちや都市の課題解決と発展に寄与してまいります。
- 沖縄市における施設間人流データ調査詳細
収集したデータは、EBILABが開発したBIツール(※2)「TOUCH POINT BI」で分析を行った上で、結果の総覧や考察を行いやすい形にビジュアライズされます。
この度の施設間人流データ調査の結果は、レジャー施設と繁華街を起点に市内全域で回遊性を高め、大勢の方に楽しんでいただける魅力あるまちづくりを目指した沖縄市の政策検討、来訪者数の比較分析、各種行政施策やイベントの効果測定などに幅広くに活用される予定です。
※1 カメラで撮影した映像はIoTカメラ内でAIによりデータ処理され、その結果のみがデータとして管理者に送信されます。来訪者の肖像を侵害したり、個人情報を取得するものではありません。
※2 Business Intelligence toolsの略。企業が大量に蓄積したデータから必要な情報を集約し、ひと目でわかるように分析するツール。
【IoTカメラ設置場所】
①沖縄市一番街商店街
沖縄県が本土復帰した3年後の1975年に、県内に初めて誕生したアーケード街。総延長500mとも言われる規模は、現在でも沖縄で最大の規模を誇っています。
IoTカメラ設置台数:1台
IoTカメラ設置場所:商店街アーケード内
②沖縄アリーナ
10,000人を収容することが可能な沖縄県最大のエンタテインメント施設。バスケットボールをはじめとするプロスポーツの試合、人気アーティストのライブ音楽イベント、各種展示会場などとして幅広く利用されています。
IoTカメラ設置台数:2台
IoTカメラ設置場所:2階メインエントランス、1階アリーナショップ
③沖縄こどもの国
沖縄県に生息する珍しい生き物が見られる「動物園」をはじめ、展示品で遊べる科学館「ワンダーミュージアム」、ボランティアの活動拠点「チルドレンズセンター」からなる県内でも有数の観光誘客施設です。
IoTカメラ設置台数:5台
IoTカメラ設置場所:エントランス、芝生広場、メイン駐車場、東駐車場(2台)
④ミュージックタウン音市場
ホール、音楽スタジオ、音楽広場等から構成され、様々なアーティストのライブ・音楽イベントにより地域の活性化を目指した施設です。
IoTカメラ設置台数:1台
IoTカメラ設置場所:胡屋交差点エリア
【「TOUCH POINT BI」で分析・ビジュアライズされた施設間人流データ調査の結果(イメージ)】
【設置したIoTカメラについて】
LiLz Gauge(リルズゲージ)/LiLz株式会社
LiLz Gauge(リルズゲージ)は、目視の日常点検を省力化・リモート化するIoT・AIサービスです。1日3回の画像撮影で3年間動作する点検業務専用のLTEカメラは、電源・ネットワーク工事不要で屋外・暗所・屋内に設置できます。クラウドサービスはタブレットなどでご利用可能で、アナログメーター自動読み取りAIや閾値アラートなどの機能が充実しています。
「LiLz Gauge」に関する詳細:https://lilz.jp/lilzgauge/
- 沖縄市のコメント
BIツール「TOUCH POINT BI」は操作が容易でビジュアル的にも優れており、繊細な情報をより直感的に把握することが可能なツールだと思います。これは、まちの事業者の皆様と同じ目線・視点で情報を活用していくという観点からとても重要な要素であり、今後につきましても、より戦略的に活用することで、効果的なまちづくりに繋がることを期待しているところです。
- EBILABの「スマートシティプロジェクト(街の見える化事業)」について
EBILABでは、飲食店舗のデジタルトランスフォーメーションを実現させたノウハウに基づき、街の通行量データを中心とした様々なデータを取得。データを解析することで街が抱えている課題を見える化し、その解決策をご提案することで解決へと導きます。
この度の沖縄市におけるIoTカメラを用いた施設間人流データ調査をはじめ、国や地方行政、大手ディベロッパーとのプロジェクトを通して実績を積み上げており、一店舗規模から街規模までの通行量/交通量データの測定、解析、見える化、課題発見からご提案までワンストップで対応します。また、他のビッグデータやオープンデータと通行量/交通量を組み合わせた分析、過去データなどに基づき街の人の流れ、人口動態などをAIを活用して予測することも可能です。
EBILABの「スマートシティプロジェクト(街の見える化事業)」に関する詳細は下記URLをご参照ください。
URL:https://ebilab.jp/service/smartcity/
- 株式会社EBILABについて
「EBILAB」は三重・伊勢で100年を超える老舗食堂「ゑびや」の経営メソッドから生まれたサービス産業のためのシンクタンクです。
サービス産業のための飲食・小売り向け店舗分析ツール「TOUCH POINT BI」をはじめとした分析サービスの提供により、店舗のコンディションを可視化するデータを自動で収集・分析することで、効率的で収益性の高い店舗運営の実現をサポート。また、コロナ禍の新たな取り組みとして、飲食店における「混雑予報AI」、遠隔接客システムである「WEB来店」や空間や建物内の「3D構築」などの新規事業を立ち上げております。
- 会社概要
本社:〒516-0024 三重県伊勢市宇治今在家町13
代表者:代表取締役 小田島 春樹
設立:2018年6月4日
資本金:6,000万円
TEL:0596-63-6364
FAX:0596-63-5222
事業内容:飲食店向けクラウドサービスの開発・販売・サポート
URL:https://ebilab.jp/
社名:有限会社ゑびや
本社:〒516-0024 三重県伊勢市宇治今在家町13
代表者:代表取締役 小田島 春樹
設立:1994年1月
資本金:500万円
TEL:0596-63-5135
営業時間:9:30~17:00
定休日:無休
事業内容:老舗店舗の運営・販売
URL:https://www.ise-ebiya.com/
※有限会社ゑびやと株式会社EBILABの関係性について
有限会社ゑびやは三重県伊勢市にある老舗の食堂。「ゑびや」にて自社開発を行った来客予測ソリューションを活用した経営で、数年間で飛躍的に利益率を増加させました。「株式会社EBILAB」はこの来客予測ソリューションを他社提供するためのシステム開発・コンサル業部門の“新規事業”として2018年に生まれました。
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