【新刊書】能町みね子さん、宇垣美里さん帯推薦! 前人未到の少女マンガ×ルッキズムエッセイ誕生!
2020年10月末刊行・トミヤマユキコ著『少女マンガのブサイク女子考』
「ヒロインにブサイクはいない? いや、いる!!!」
ライター・少女マンガ研究者のトミヤマユキコが、萩尾望都、山岸凉子、安野モヨコから知られざる名作まで26作品の「ブサイクヒロイン」を紹介! 著者と能町みね子さんとの対談、70年代に美内すずえなどの敏腕アシスタントとして活躍した笹生那実先生の書き下ろしマンガも掲載!
ライター・少女マンガ研究者のトミヤマユキコが、萩尾望都、山岸凉子、安野モヨコから知られざる名作まで26作品の「ブサイクヒロイン」を紹介! 著者と能町みね子さんとの対談、70年代に美内すずえなどの敏腕アシスタントとして活躍した笹生那実先生の書き下ろしマンガも掲載!
◼️能町みね子さん、宇垣美里さん推薦!
「少女マンガのブサイク女子はモブキャラではない!多様性そのものである」ー能町みね子
「魂で会話できない私たちは否が応にも己の美醜と向き合い続けなくちゃならない。その答えは少女マンガにあったんだ」ー宇垣美里
◼️少女マンガの「ブサイクヒロイン」はこんなにたくさん存在していた!!
少女マンガのヒロインはたいてい美人。ブサイクという設定でも、「全然ブサイクじゃないじゃん!」と突っ込みたくなるかわいいヒロインばかり……と思っていませんか?
萩尾望都、山岸凉子、岡崎京子、安野モヨコなどの大御所から若手、知る人ぞ知る伝説的作家まで、全26作品の「ブサイクヒロイン」たちが大集合。
- 本書はマンガ批評の本として書かれているけれど、フィクションの力を借りつつ、美醜について考えるための本にもしたい。そして、読み終わる頃にはルッキズムや、自己認識、自己肯定感をめぐる新たな思考回路が開いていたらいいなと思う。 ー「はじめに」より
◼️笹生那実先生の描き下ろしマンガ、能町みね子氏との対談も掲載!
各章の終わりには『薔薇はシュラバで生まれる』(イースト・プレス)の著者であり、70年代に美内すずえなどの敏腕アシスタントとして活躍した笹生那実先生による考察マンガ、巻末には能町みね子との特別対談を掲載!
◼️目次
第一章 ブサイク女子と恋
・ブサイクでも 「盛れていればOK」だし恋だってできる! あいだ夏波『圏外プリンセス』
・ぼんやり系王子に愛される幸せ 作楽ロク『ブスに花束を。』
・天使にとって人間の美しさとは何か? 小森麻実『恋はなに色?』
・学園のマドンナがまさかの毛むくじゃらに 小夏『野獣彼女』
・ブサイクなんじゃない、美しさが隠れているだけ! 谷和野『魔法自家発電』
◆昭和のソレ系少女漫画のお話 ①誰も努力などしない!(漫画:笹生那実/以下同)
第二章 ブサイク女子の生き様
・ズボラ系ブサイク女子がさなぎになったり蝶になったり 西炯子『なかじまなかじま』
・「痩せる=キレイになる」は幻想でしかない 安野モヨコ『脂肪と言う名の服を着て [完全版]』
・美人もブスも「呪い」の前では平等である 坂井恵理『鏡の前で会いましょう』
・「演技する鼻」から目が離せない わたなべ志穂『王子様はマリッジブルー』
・生きるためにカワイイを作り続けろ! 岡崎京子『ヘルタースケルター』
・超絶ブサイク女子の切なすぎる末路 谷口ひとみ『定本 エリノア』
◆昭和のソレ系少女漫画のお話 ②『エリノア』の衝撃!
第三章 ブサイク女子と「呪い」
・「違和感」のあるブサイク女子には気をつけよう! 渡千枝『鈴蘭』
・かわいさよりも強さを取った女の子 今井康絵『肉のヨロイ』
・ブサイク女子と美少女が入れ替わったらどうなるの? 川端志季『宇宙を駆けるよだか』
・ブサイク女子を手術する執刀医は一体どんな心境なのか? 高階良子『地獄でメスがひかる』
◆昭和のソレ系少女漫画のお話 ③ブサイクは退場必須?
第四章 ブサイク女子の血縁関係
・「小豚ちゃん」のママは売れっ子女優 山岸凉子『鏡よ鏡…』
・焦れったいブサイクヒロインを愛でよう 吉村明美『薔薇のために』
・「悪魔に呪われた顔」なのは姉か妹か? まつざきあけみ『魔の顔』
・「醜さ」の呪いが解けたあとに残るもの 萩尾望都『半神』『イグアナの娘』
◆昭和のソレ系少女漫画のお話 ④ファンタジーから現実に着地!
第五章 「ブサイク」に左右されない女たち
・『俺物語!!』の猛男が女だったらどんな感じ? アルコ『終電車』
・幻のブサイク女子マンガはやはり傑作だった 中村有希生『ひなちゃんの恋』
・サカナ顔のヒロインがカップル幻想をぶっ壊す! 鈴木由美子『アンナさんのおまめ』
・ブサイク女子のユートピアはここにあった ところはつえ『しこめちゃん』
・着飾りまくった老女は醜いですか? 松苗あけみ『カトレアな女達』
・ツネコちゃんは幸福なブサイク女子!? 玖保キリコ『シニカル・ヒステリー・アワー』
◆昭和のソレ系少女漫画のお話 ⑤ブサイク女子漫画は進化する!
対談 能町みね子×トミヤマユキコ
「少女マンガはなぜブサイク女子を描き、わたしたちはなぜそれを読むのか?」
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◼️著者プロフィール
トミヤマユキコ:
1979年、秋田県生まれ。早稲田大学法学部、同大大学院文学研究科を経て、2019年春から東北芸術工科大学芸術学部講師。ライターとして日本の文学、マンガ、フードカルチャーについて書く一方、大学では少女マンガ研究を中心としたサブカルチャー関連講義を担当。著書に『夫婦ってなんだ?』(筑摩書房)、『40歳までにオシャレになりたい!』(扶桑社)、『大学1年生の歩き方』(共著、左右社)、『パンケーキ・ノート』(リトルモア)がある。
◼️書籍情報
トミヤマユキコ著『少女マンガのブサイク女子考』
定価:本体1700円+税/四六判並製/192ページ/左右社
978-4-86528-293-1
http://sayusha.com
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