ONESTRUCTION、生成AIモデルの建設業務への対応力を比較する「Construction AI Leaderboard」を公開
—— 20モデルを建設業務の5カテゴリで評価。商用モデルと公開モデルの得意・不得意を可視化 ——
「建設とテクノロジーの架け橋になる」をミッションに、openBIMを中心とした建設分野のソリューションを開発するONESTRUCTION株式会社(本社:鳥取県鳥取市 代表取締役:西岡大穂)は、国内外の主要な生成AIモデルが建設分野の業務にどこまで対応できるのかを比較するWebサイト「Construction AI Leaderboard」を公開しました。公開時点では、商用モデル・公開モデルをあわせた20モデルを、建設業務に即した5つのカテゴリで評価しています。
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取り組みの経緯
昨今、多様な生成AIモデルが登場し、それぞれが異なる強みや特性を持つようになっています。幅広い用途に対応できる汎用モデルに加え、特定の業務や領域に特化したモデルも開発され、選択肢が広がっています。一方で、モデルごとの得意・不得意を把握し、自分の業務や目的に合ったモデルを選ぶことは、容易ではなくなっています。
当社は、経済産業省およびNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)が推進する国内生成AI開発力強化プロジェクト「GENIAC(Generative AI Accelerator Challenge)」の第3期・第4期に採択され、建設ドメイン特化型の生成AI基盤モデル「Ishigaki」を開発しています。この開発を通じて培ってきたモデル評価の知見を生かし、建設分野の業務における各モデルの特性を可視化するために公開したのが「Construction AI Leaderboard」です。
Construction AI Leaderboardとは

リーダーボードとは、一定の評価基準やベンチマークに基づいて複数のAIモデルの性能を比較し、その結果をランキング形式などで公開する仕組みです。モデルごとの得意・不得意を可視化し、用途に応じたモデル選定を支援します。
「Construction AI Leaderboard」は、こうしたリーダーボードの仕組みを建設分野に特化させたものです。図面や資料の理解、BIMデータの編集、積算など、建設業務に即した5つのカテゴリで生成AIモデルを評価し、カテゴリごとのランキングを公開します。
6つ目のカテゴリとして、図面からBIMを生成する能力(BIMGenBench)の評価も後日公開する予定です。
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BIM情報要件(IDS)の作成(Ishigaki-IDS-Bench、166問)
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図面・資料の理解(AEC-Bench、196タスク)
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BIMデータの理解(IFC-Bench-V2、514問)
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BIMデータの編集(BIM-Edit、324タスク)
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積算などの建設知識(CEQuest、134問)
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図面からBIMを生成する能力(BIMGenBench (仮称)、Coming Soon)
評価対象は、OpenAI、Google、Anthropicなどの商用モデルと公開モデルをあわせた20モデルです。すべてのモデルを、当社が構築した共通の評価基盤で同じ手順により評価しています。
なお、「BIM情報要件(IDS)の作成」カテゴリには、国際会議「CIKM 2026」に採択された当社の論文で提案したベンチマーク「Ishigaki-IDS-Bench」を用いています。(CIKM 2026 採択のお知らせ)
公開時点の評価結果

2026年10月時点の評価では、カテゴリによってモデルの得意・不得意が大きく分かれる結果となりました。
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総合ランキングでは、Claude Opus 5.5(73.7点)とGemini 4 Argon(73.6点)がほぼ並んで上位に立ち、汎用の大規模な商用モデルが上位を占めました。一方で、カテゴリ別の首位は5つのうち3つのカテゴリで異なるモデルとなり、総合1位のモデルがすべての業務で最も優れているわけではありませんでした。
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積算などの建設知識では、20モデルすべてが85点以上となり、モデル間の差は小さい結果でした。これに対して、図面・資料の理解とBIMデータの理解では、最上位が60〜70点台にとどまる一方、小規模な公開モデルは一桁台にとどまるものもあり、差が大きく開きました。
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BIM情報要件(IDS)の作成は、汎用モデルの最高点でも63.0点(Claude Opus 5.5)と、首位の点数が5つのカテゴリの中で最も低い結果でした。
評価方法と結果の詳細はテックブログで解説しています。
※ 評価結果は、公開時点のモデルと当社の評価条件におけるものです。モデルの順位は、各モデルを開発・提供する企業や組織の技術力の評価を示すものではありません。
今後の展望
Construction AI Leaderboardには、新しいモデルが公開されるたびに評価結果を追加していきます。図面からBIMを生成する能力の評価や、当社が開発する「Ishigaki」シリーズの他のモデルも、順次掲載する予定です。当社は、建設分野でAIを選び、使いこなすための判断材料を提供し、今後も建設DX・AXの推進に取り組んでまいります。
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