＜景観に調和し安全に開閉するゴミステーションの導入事例＞渋さが人気の黒ZAM®仕様のDSシリーズ

工場の風景一新、視界から消えたゴミ袋

ナカノ

2024年12月13日 14時00分

　ステンレス製品の製作・加工・販売をおこなう株式会社ナカノ（本社：富山県黒部市、代表取締役社長：中野隆志）が開発したゴミステーション「ダスポン」のDSシリーズをごみ集積庫として活用している工場に、2024年11月14日(木)に取材し、導入のきっかけや導入後の感想を伺いました。

　当プレスリリースでは、その取材内容をご紹介します。

■ダスポン導入のきっかけと導入後の感想

　今回取材に伺ったのは、奥村板金株式会社 (富山県下新川郡入善町)の代表取締役　奥村繁和様です。奥村様は以前よりダスポンの存在をご存じで、弊社公式サイトをご覧になっていたそうです。

　ダスポン設置前は工場内に乱雑にゴミ袋が置かれており、視界に入るのが嫌でゴミをきちんと置いておきたいと思い、2024年４月にダスポン DSシリーズを導入されました。ダスポン DSシリーズは、地区や集合住宅など、多くの方々の利用に耐えうる収納力を備えたゴミステーションです。トルクヒンジを装備しているので、一定の角度で扉を固定。扉を全開にしたり、扉を片手で抑えたりする手間がなく、安全に使用できます。

　奥村板金では、このダスポンに燃やせるごみと燃やせないごみの両方を入れています。約580Lの容量があるので、うっかりごみの日に出し忘れても、あふれることはなくとても助かっているそうです。

　またダスポン DSシリーズは、ステンレス製と黒ZAM®製の2種類の素材から選択が可能です。奥村板金では、コーポレートカラーに合わせた渋い色合いの工場の外観に合わせて、人気の黒ZAM®を選ばれました。奥村代表からは「工場の正面に設置していますが、黒色がうまく調和しているところがお気に入り」との感想をいただきました。

■黒ZAM®について

　ZAM® は日本製鉄が世界で初めて商業製品化に成功した高耐食めっき鋼板のブランドです。マグネシウムとアルミニウムの効果により、ZAM® ブランド製品は優れた耐食性、耐疵付き性、加工性を実現し、さまざまな分野に適用いただけます。このZAM®鋼板に黒色意匠性を取り入れた素材が【黒ZAM®】です。(引用： https://www-zam.nipponsteel.com/)

　「ダスポン」では黒ZAM®の渋さが人気で、売り上げも堅調に伸びています。

■ダスポンの開発秘話と誕生の歴史

　当社は、顧客からオーダーを受けた金属製品の加工・製造をおこなう下請けメーカーでした。平成7年、地元の町内会長から、町内のゴミ集積庫について、「扉や本体が錆びつき重くて危ない上に、3～5年ごとに塗装をし直さなければならない、とにかくカラスの散らかし被害が大変なので何とか解決できるゴミ庫を考えてほしい」との相談を受けました。これを機に、塗装が不要なオールステンレス製でカラス対策万全の安心安全に利用できるゴミステーション「NAシャッター式ダスポン1号機」が完成しました（参考資料①）。導入した町内からカラスがいなくったのをきっかけに他の町内でも導入し、大変好評でメディアでも取り上げられるなど大きな反響を呼ぶことができました。ちなみに、ダスポンの名称は「ダストボックスにポン」を略して名付けられました。

　それから20年が経ち、会社近くのゴミ集積場に挨拶をしながらゴミ出しに行った際、昔からお世話になっている町内の方々が重そうに扉を開け、ゴミ袋を持ち上げて入れている様子を目にし、少子高齢化が進展するこれからの時代に必要とされるゴミステーションを開発しなくては、との使命感に駆られました。この思いが新型ダスポン開発の動機となります。まずは現状を知ることが大事だと考え、地元のゴミ収集会社に一週間働かせてもらえるようお願いし、600ヶ所以上のゴミ集積所を回って様々な形状を記録し調査しました。このデータを基に社内で徹底的に研究開発を行い、「ステンレス製でカラス対策するだけでなく、女性や高齢者でも使いやすく街の景観も損なわない、機能性重視の必要とされる商品を開発したい」と妥協せず、創造力を形にするために試作と改善を繰り返し、2年半を費やしてようやく誕生したのが、横スライド式の扉が特徴の「スライドダスポン」（参考資料➁）です。

　2020年からのコロナ禍によるテイクアウト需要の高まりに伴い家庭ゴミが増加したことで、一般家庭にも置けるコンパクトなスライドダスポンの製作を決意しました。本体はステンレスと黒ZAM®の2種類を展開し、「ホームスライドダスポン」（参考資料③）として同年に発売しました。また、コロナ禍や物流の2024年問題によって置き配での受け取りが増えたことで、宅配ボックスとしての活用も増えています。

　さらに2023年からは、暗証番号やカードリーダでの読み込みによって解錠できるスマートロック機能を搭載した「インテリジェントダスポンシリーズ」（参考資料④）も発売しました。

当社は「顧客に応える製品を創造する」という熱意をものづくりの原点として、今後も無から形にする技術で、新たな商品を社会に創出し続けます。