ICT教材eboard、学びにくさを抱える子に寄り添う「ぴったり設定」機能をリリース。無料オンラインセミナーも開催。
NPO法人eboardが開発・運営するICT教材eboardでは、発達障害などにより学びにくさを抱える子へのサポートを目的として、2024年春、「ぴったり設定」機能をリリースします。「ぴったり設定」機能により、単元名やデジタルドリルのふりがなの有無、映像授業(動画)の字幕の有無や再生速度を、自らの特性や学び方に合わせてまとめて設定できるようになります。この新機能を通じて、NPO法人eboardでは、特に発達障害の子などをサポートする放課後等デイサービス、フリースクールなど学校外の居場所の支援に一層取り組んでいきます。
「ぴったり設定」:ふりがな・字幕・再生速度のカスタマイズが可能に
ICT教材eboardの「ぴったり設定」は、発達障害などにより様々な学びにくさを抱える子が、自分に合った設定で学びやすくなるよう設計されています。例えば、耳(聴覚)からの情報処理が苦手な子は、動画の字幕が表示されるよう設定したり、読み書き障害(ディスレクシア)や漢字の学習に遅れのある子は、ふりがなが表示されるよう設定することができます。「ぴったり設定」により、それぞれの特性や学び方に合わせたカスタマイズが可能になります。
【「ぴったり設定」でカスタマイズできる機能】
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ふりがなの有無:デジタルドリルや単元名などにふりがなを付けることができます。
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「やさしい字幕」の有無:映像授業(動画)に、学習のハードルが下がるよう編集された「やさしい字幕」を付けることができます。
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再生速度:映像授業の再生速度を選ぶことができます。
NPO法人eboardでは、今後もさまざまな学びにくさを解消するための機能提供を進め、「ぴったり設定」でカスタマイズできる機能を追加していく予定です。
無料オンラインセミナー開催:「ぴったり設定」で、子ども一人ひとりの”学びやすさ”を探そう
「ぴったり設定」のリリースに先立ち、NPO法人eboardは、3月27日(水)に『「ぴったり設定」で、子ども一人ひとりの”学びやすさ”を探そう』と題した無料オンラインセミナーを開催。想定される「ぴったり設定」の活用法などについて、お話します。現在、放課後等デイサービスやフリースクールなどのスタッフの方、学校や学習塾の先生などを対象に、お申込みを受け付けています。
【セミナー概要】
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日程:2024年3月27日 (水) ※アーカイブ視聴はございません。
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時間:11:00-12:00
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場所:オンライン(ZOOM)
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対象:教育現場の先生、支援者の方(主に放課後等デイサービス、フリースクール、学習塾など学校外の先生、支援者の方)
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参加費:無料
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申込み:事前にお申込みいただくとzoomのURLをお送りします。
【セミナー内容】
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子どもたちの多様性と、抱える学びの悩み
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eboardの「学びにくさ」へ機能・工夫
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「ぴったり設定」とは?
※セミナー内容は若干の変更の可能性がございます。あらかじめご了承ください。
ICT教材eboard導入に関するお問合せ
ICT教材eboardの導入を検討されている施設・学校などからのお問合せは、以下で受け付けています。
ICT教材eboardの「学びやすさ」への工夫
さまざまな背景や特性から、学習に悩みを抱える子どもたちがいます。全国的に見ても、2022年の文部科学省調査で「通常学級に在籍する小中学生の8.8%に、学習面や行動面で著しい困難」があると指摘されています。ICT教材eboardの個人利用者においては、障害や特性等から学習に困難がある子も多く、2022年度の個人アカウント申請のうち、37.1%が「障害や特性等から、学習に困難がある」という理由でした。
こうした学習の悩みが勉強への苦手意識につながり、いつしか学ぶことをあきらめてしまう子も少なくありません。NPO法人eboardでは、一人でも多くの子が「学びをあきらめてしまう」ことのないようにとの思いから、学びやすさを高めるための機能開発に取り組んでいます。
【国内で唯一、字幕により学習機会を保障する「やさしい字幕」】
eboardのすべての映像授業には、「やさしい字幕」がついています。ろう・難聴の子、日本語支援が必要な外国につながる子、発達障害などから学びづらさを抱えた子を主な対象として、学習のハードルが下がるよう編集された字幕です。「やさしい日本語」の考えを元にしながら、字幕の表示量の調整、言葉や文章構造の簡素化、学年や教科別の表示工夫などの編集を行なっています。
ICT教材eboardは、義務教育課程を広く取り扱った映像授業としては、日本で唯一、字幕による学習機会を実現しています。
◆やさしい字幕について:https://info.eboard.jp/yasashi_subtitles
【漢字学習の遅れ等をサポートする「ふりがな機能」】
デジタルドリル上の「ふりがなをつける」ボタンを押すと、問題文、解答、解説中のすべての漢字に、ふりがなをつけられます。ICT教材eboardを利用する子どもや保護者、学校教員等へのヒアリングから、不登校経験や学習経験、日本語支援が必要などの理由から、漢字の学習に遅れが出てしまい、各教科の学習につまづいてしまうケースが多くあることがみえてきたことで、機能の提供を開始しました。
【その他の機能・工夫】
NPO法人eboardでは、字幕やふりがな以外にも、映像授業のチャプター機能、「解答は手書き入力ではなく選択式」であること、「画面効果や効果音は最小限にとどめること」など、子ども本人でないと気づきづらい工夫や配慮をほどこしています。多様な学びにくさを持つ子どもたちが「これなら学べる」と感じられるよう、これからもこうした取り組みを継続していきます。
◆ICT教材eboard「学びやすさへの工夫」について:https://info.eboard.jp/manabiyasusa.html
NPO法人eboardの取り組み
NPO法人eboardは、「学びをあきらめない社会」をミッションに、インターネットを通じて、経済的理由、不登校、障害などの事情を抱える子どもたちの学習機会の保障を目指して活動しています。団体が開発・運営するICT教材eboardは、約2,000本の映像授業と約10,000問のデジタルドリルで構成され、公立学校・非営利活動、ご家庭での利用(個人)には無料で提供。全国の公立学校や学習支援団体、フリースクール、地方の公営塾など11,000カ所以上の教育現場で導入され、毎月20〜30万人に利用されています。
◆NPO法人eboard:https://info.eboard.jp/
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