メタジェンセラピューティクスと鶴岡市立荘内病院、「腸内細菌ドナー」選定にあたり提携
腸内細菌研究に基づいた医療・創薬を推進するメタジェンセラピューティクス株式会社(所在地:山形県鶴岡市、代表取締役社長CEO:中原拓)は、鶴岡市立荘内病院(所在地:山形県鶴岡市、病院長:鈴木 聡、以下「荘内病院」)と、山形県鶴岡市における「腸内細菌ドナー」選定の実施にあたり、業務提携契約を締結いたしましたので、お知らせいたします。
メタジェンセラピューティクスの運営するJ-Kinsoバンク(https://www.j-kinso-bank.com)では、2024年4月より、献便(便の提供)を行う「腸内細菌ドナー」を募っています。また2025年4月には、山形県鶴岡市の鶴岡サイエンスパーク内に日本初となる「献便施設」の開設を予定しています。
本業務提携に基づき、2025年4月の「献便施設」開設後、同施設での献便を希望する「腸内細菌ドナー」候補者の適格性検査を荘内病院にて実施します。J-Kinsoバンク上でのウェブ問診を通過した「腸内細菌ドナー」候補者は、荘内病院にて「医師による問診」、「血液検査」、「便検査(腸内細菌叢検査を含む)」、「唾液検査」を受けます。すべての検査結果に基づき、医師が適格性判断を行い、適格であると判断された方のみ、施設での献便が可能となります。ドナーには献便1回あたり最大5千円の献便協力費が支払われます。
なお、同院での検査実施や献便にあたっては、メタジェンセラピューティクスの「腸内細菌ドナーコーディネーター」が、検査の予約や当日の案内などのサポートを行います。献便施設内で便から抽出された腸内細菌は、神奈川県川崎市内の医薬品治験薬製造施設に輸送され、経口投与での「腸内細菌叢移植」を可能にする医薬品の原材料として利用されます。また、一部は腸内細菌叢移植に用いられる腸内細菌叢溶液の原材料としても利用される予定です。
メタジェンセラピューティクスでは、今後、鶴岡の献便施設を第一号施設とし、国内複数箇所での献便施設開設を予定しています。腸内細菌を用いた医薬品や医療技術の開発をさらに加速させ、一日も早く日本や世界の患者さんにお届けできるよう、尽力してまいります。
用語解説
腸内細菌叢移植(FMT:Fecal Microbiota Transplantation):
腸内細菌叢移植(FMT)は、健康な人の便に含まれている腸内細菌叢を、疾患を持つ患者さんの腸に移植し、バランスのとれた腸内細菌叢を再構築する治療方法です。2023年1月からは、潰瘍性大腸炎を対象とした「抗菌薬併用腸内細菌叢移植療法」が先進医療Bとして実施され、2024年8月から消化器がんを対象とした「免疫チェックポイント阻害薬と腸内細菌叢移植併用療法」の臨床試験(特定臨床研究)、2024年9月からパーキンソン病を対象とした「抗菌薬併用腸内細菌叢移植療法」の臨床研究が行われています。
また、メタジェンセラピューティクスでは、潰瘍性大腸炎を対象とし、経口投与による腸内細菌叢移植を可能にする「経口FMT医薬品」の開発を進めています。同開発は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の令和6年度 「創薬ベンチャーエコシステム強化事業(創薬ベンチャー公募)」(第4回)に採択されています。
メタジェンセラピューティクス株式会社について
メタジェンセラピューティクス株式会社は「マイクロバイオームサイエンスで患者さんの願いを叶え続ける」ことをミッションとして、腸内細菌研究に基づいた医療と創薬でソーシャルインパクトを生み出す大学発ベンチャーです。
順天堂大学の医師と慶應義塾大学、東京科学大学(旧:東京工業大学)の研究者が共同創業し、「腸内細菌叢移植(FMT)」の社会実装と、「FMT起点のリバーストランスレーショナル創薬」を推進しています。現在は、免疫疾患(炎症性腸疾患)、がん、中枢神経系疾患の開発に注力しています。
現在メタジェンセラピューティクスでは人材採用を積極的に進めております。募集中のポジションはhttps://www.metagentx.com/careers/をご覧ください。募集中のポジションに当てはまるものがなくとも、マイクロバイオームサイエンスでイノベーションを起こす仲間に入っていただける方は hr@metagentx.com までご連絡ください。
<会社概要>
会社名:メタジェンセラピューティクス株式会社(略称 MGTx)
本社所在地:山形県鶴岡市覚岸寺字水上246-2
東京事務所:東京都港区虎ノ門1丁目17-1 虎ノ門ヒルズビジネスタワー 15階
代表者:代表取締役社長CEO 中原拓
設立日:2020年1月17日
事業内容:マイクロバイオームサイエンスを活用した創薬·医療事業
URL:https://www.metagentx.com
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