木造ハイブリッド構造の自社寮に環境配慮型BFコンクリート「CELBIC」を採用

躯体工事におけるCO2排出量を削減

株式会社 奥村組

 株式会社奥村組(本社:大阪市阿倍野区、代表取締役社長:奥村 太加典)は、CELBIC研究会(当社を含むゼネコン13社の共同研究会)で開発した環境配慮型BFコンクリート「CELBIC(GBRC材料証明 第20-04号)」を、現在建設を進めている自社寮(埼玉県川口市、部屋数60室)の基礎・地中梁に採用しました。これにより、躯体工事におけるCO2排出量を削減します。

【背景】

 ESG/SDGsの観点から、近年、建設工事におけるアップフロントカーボン※1削減の重要性が高まっています。当社は2023年1月に、SBT※2(Science Based Targets)認定を取得し、GHG(CO2を含む温室効果ガス)排出量削減に向けた取り組みを推進しているところであり、その一環として自社寮の建設にCELBICを採用し、CO2排出量を削減することとしました。

※1 建築物の資材調達および施工段階で排出されるCO2排出量のこと。

※2 パリ協定(世界の気温上昇を産業革命前より2℃を十分に下回る水準を保ち、1.5℃に抑える努力を継続するもの)が要求する水準と整合した、5~15年先を目標年として企業が設定する「温室効果ガス排出削減目標」のこと。

【概要】

 CELBIC(セルビック:Consideration for Environmental Load using Blast furnace slag In Concrete)は、コンクリートの材料として普通ポルトランドセメントの一部を「高炉スラグ微粉末」で代替することにより、セメントの製造過程におけるCO2排出量を削減する環境配慮型コンクリートです。CELBICは建物の部位によって高炉スラグ微粉末の使用率を10~70%の範囲で使い分けることができ、本建物においては、基礎・地中梁(打設数量は214m3)にCELBICを最大の使用率(70%)で採用し、普通ポルトランドセメントを用いたコンクリートを採用する場合と比べ、約63%のCO2排出量(約45t)を削減します。

CELBICの打設状況

【今後の展開】

 今後、アップフロントカーボンの削減技術としてお客さまへ積極的に提案し、環境に配慮した施工を推し進めてまいります。

【会社概要】

会社名:株式会社奥村組

本社:大阪市阿倍野区松崎町二丁目2番2号

代表取締役社長:奥村太加典

創業:1907年(明治40年)2月22日

資本金:198億円  

従業員数:2,265人 ※2024年3月31日現在

事業内容:

建設工事の設計および施工、建設コンサルタント業務、都市再開発事業、不動産事業ほか

売上高:288,146百万円 ※2024年3月期決算(連結)

シンボルマークの由来:

奥村組のシンボルマークは「人」を象徴したものです。これは“人と自然を大切にし、未来づくりに貢献するヒューマン・コンストラクター”をめざすという私たちのこころを表現しています。

【奥村組西川口寮 施設概要】
・用途:寄宿舎
・敷地面積:854.00 m2
・建築面積:370.29 m2
・延床面積:1,809.18 m2
・階 数:地上8 階建て
・高 さ:30.93 m
・構 造:

 1階~3階床まで RC造

 3階柱~8階 木造(一部RC造)

 中間階免震構造(1・2階間免震層)
・耐火種別:耐火建築物
・木材・木質材料の使用量:246 m3
・工期:2023年11月~2025年3月
・設計:

 株式会社奥村組 東日本支社 一級建築士事務所
 木造部構造設計協力:株式会社シェルター

 技術設計協力:腰越耕太建築設計事務所
・施工:株式会社奥村組 東日本支社
 

完成イメージ(外観)

【本件に関するお問い合わせ先】

株式会社奥村組

技術本部 技術研究所 建築研究グループ

伊藤 淳(いとう あつし)

TEL:029-865-1737

FAX:029-865-1522

E-mail:atsushi-ito@okumuragumi.jp

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ビジネスカテゴリ
建設・土木
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会社概要

株式会社 奥村組

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URL
https://www.okumuragumi.co.jp/
業種
建設業
本社所在地
大阪府大阪市阿倍野区松崎町二丁目2番2号
電話番号
06-6621-1101
代表者名
奥村 太加典
上場
東証プライム
資本金
198億円
設立
1907年02月