街・人・財産を守る「耐水モータ一体型ポンプ」が第12回「ジャパン・レジリエンス・アワード2026」で最優秀賞を受賞
株式会社酉島製作所(本社:大阪府高槻市、以下「トリシマ」)は、2026年4月21日に開催された一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会主催の「第12回ジャパン・レジリエンス・アワード(強靱化大賞)2026」において、企業・産業部門における最高位の「最優秀賞」を受賞いたしました。


■ ジャパン・レジリエンス・アワード(強靱化大賞)について
本アワードは、内閣府による「国土強靱化基本計画」に基づき、次世代に向けたレジリエンス社会の構築を目指して、先進的な活動を展開する企業・団体を表彰する制度です。
今回トリシマの「耐水モータ一体型ポンプ」は、激甚化する水害から社会インフラを守る画期的な技術として高く評価され、全4部門の中から「企業・産業部門」における最優秀賞に選出されました。
■ 開発の背景とトリシマの想い:「防災・減災」技術(事前防災)の重要性
地球温暖化の影響により、水害の脅威は急速に高まっています。気象庁のデータによれば、1時間雨量50mmを超える短時間強雨の発生回数は、1970年代〜80年代の平均と比較し、近年の10年間(2014年〜2023年)では、約1.5倍(年間平均330回)にまで増加※しています。
従来のポンプ設備は、ひとたび水没すると復旧に多額の費用と数ヶ月の時間を要し、その間の排水機能喪失が地域社会に深刻な二次被害をもたらすことが課題でした。
創業から100余年、ポンプのプロとして培った技術と「街を水害から守る」という誇りから生まれたのが、浸水下でも運転を継続できる「耐水モータ一体型ポンプ」です。
■ 「耐水モータ一体型ポンプ」4つの革新的特長
本製品は、排水ポンプと駆動用モータを一体化させた構造により、従来の設備にはない以下の強みを持ちます。
1.完全防水構造
耐水モータとポンプが一体化し、外部から水が浸入しない水密構造。ポンプ場全体が浸水しても、排水運転を継続して街を守ります。
2.外部冷却が不要
空冷ファンによる冷却機能を要しているため、外部からの冷却水を必要としません。
3.建屋レス(屋外設置)が可能
雨ざらしの屋外にも直接設置できます。浸水しても運転が可能なため、建屋を建設する必要がなく、建設コストを大幅に削減できます。
4.優れた耐震性
モータとポンプが一体となった構造であるため、地震の揺れに対しても高い耐性を発揮します。


■ 累計70台の導入実績:国内外のレジリエンス向上に貢献
2009年の初納入以来、累計70台の導入実績を誇り、多角的に社会へ貢献しています。
・国内インフラの守り手
全国の排水機場等に採用。実際の浸水被害時にも稼働し続け、早期復旧と修繕コストの削減に寄与しています。
・グローバル展開
国土交通省の海外実証事業(WOW TO JAPANプロジェクト)に採択。パキスタンの外気温50℃を超える過酷な環境でも安定稼働を実証し、世界から注目を集めています。
・社会への波及効果
自治体や大学との産学官連携によるデザインプロジェクトを通じ、インフラの重要性発信や防災意識の向上にも寄与しています。



■ 今後の展望
トリシマは1919年の創業以来、ポンプ技術を通じて社会課題の解決に取り組んでまいりました。現在は「ポンプの力で、暮らしと命と未来をつなぎ、サステナブルな社会を実現する」というパーパスを掲げています。今回の受賞を機に、本技術を国内外のインフラ施設へさらに普及させ、異常気象に屈しない「強靱な社会づくり」に貢献してまいります。
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