液体入りガラスボトル専用のRFIDタグを開発
銘柄の知見がない一般スタッフでもワインの判別ができ、棚卸時間90%削減を実現
株式会社サトー(本社:東京都港区、以下「サトー」)は、液体入りガラスボトルに対応したRFIDタグを独自開発し、2024年11月よりお客さまへ提案を開始します。ガラスやゴム、ワイン(液体)など比誘電率の高いボトルへ全面貼り付けができ、結露など水分の影響を受けにくい素材により、高湿度のワインセラー内で1ヶ月使用後も高い読み取り精度を発揮します。
本商品は、9月11日(水)~13日(金)に東京ビッグサイトで開催される「第26回自動認識総合展(主催:一般社団法人日本自動認識システム協会)」で展示いたします。
開発経緯
日本国内のワイン取り扱いは、飲食店や高級ホテル、EC販売だけでなく、スーパーマーケットやディスカウントストア、コンビニエンスストアなど販売の裾野を広げています。それに伴い、流通過程での管理や、銘柄・取り扱い品目の増加による物流管理を軽減するソリューションが求められています。
現場の主な課題は、在庫管理と棚卸の負担が大きいことです。ワインは、その商品特性からワインセラーで保管されるため、1本ずつ在庫確認が行われます。加えて、商品確認には銘柄の知見が必要であり、ボトル毎にラベルを確認しながら在庫確認や棚卸をするため、判別ができるソムリエ資格者による管理と時間がかかっています。
また、一般的なRFIDタグは液体が電波を吸収してしまうため、ワインボトルなど液体が入った容器の使用に不向きでした。
サトーではお客さまからのご相談を受け、ワイン流通現場のお困りごとを解決すべく2023年から検討を進め、比誘電率の高い被着体に対する新たなRFIDタグを開発。ワインを業務販売する企業さまで試験導入の結果、実用性への高評価を得られたため、市場へ提供する運びとなりました。
液体入りガラスボトル専用RFIDタグの特徴
・ワインボトルのボディにラベルを貼り付けた状態での読み取り距離は1.2m以上(電波暗室内)
・ワインラベルよりも目立たないスリムサイズのラベル(76mm×20mm)
・ワインセラーで保存されるボトルを想定し、ボトル側面だけでなく底面やキャップ側からも読み取り可能
・水分影響を受けにくいラベル素材を採用。ワインセラーなど高湿度の環境下での読み取り精度99%以上※1
※1:ボトル貼り付け1ヵ月後、ワインセラーを開けて各段の引き出しを出した上での読み取り検証結果。
対応プリンタ
機種名:SCeaTa(シータ)CT4-LX RFID(UHF)モデル
ラベル面へ文字やバーコードの印字と、RFIDタグへのデータ書き込みが可能です。
株式会社サトー 概要
あらゆるものを情報化して、社会のうごきを最適化する。サトーグループは、90を超える国・地域でビジネスを展開する創業1940年のグローバル企業グループです。バーコードやRFIDなどに代表される、自動で情報を認識・入出力するための技術(自動認識技術)を用いて、リアルな世界のあらゆるものを情報化し、その情報を活用することで、現場ごとに最適な課題解決の仕組みを提供しています(2024年3月末時点、連結売上高1,434億円)。
所在地 :東京都港区芝浦3 丁目1 番1 号 msb Tamachi 田町ステーションタワーN
代表者:代表取締役社長 笹原 美徳
資本金 :40 億円
事業内容:自動認識ソリューション商品(ラベルプリンタ、RFIDプリンタ、ラベル自動印字貼付機、ソフトウェア、シール・ラベル、RFIDタグ、ハンドラベラー等)の企画、開発、設計、製造、販売、保守。バーコードリーダー、RFIDリーダー、自動貼りロボットなど他社周辺機器を組み合わせた総合的なソリューションの企画提案。
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