脳波から神経活動の加齢効果を推定する解析アルゴリズムを開発

− 脳波の時間的複雑性と同期性から加齢による神経ネットワーク変質を推定 −

学校法人 千葉工業大学 大学院 情報科学研究科 修士課程 2年 安藤 桃、同 情報科学部 情報工学科 (准教授)/ 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター（NCNP）精神保健研究所児童・予防精神医学研究部（客員研究員） 信川創、国立大学法人 金沢大学 医薬保健研究域　医学系/子どものこころの発達研究センター 菊知 充 教授、同大学 子どものこころの発達研究センター（協力研究員）/ 国立大学法人 福井大学 学術研究院医学系部門（客員准教授）/魚津神経サナトリウム（副院長）高橋哲也は、加齢に特異的な脳波の時系列パターンを複数の複雑性指標と機能的結合と呼ばれる神経活動の同期性指標を組み合わせて特定し、さらに機械学習を講じることで、高い精度で加齢に伴う神経ネットワーク変質を推定するアルゴリズムを開発しました。この解析アルゴリズムの開発は、脳活動の加齢の効果を捉えるための生物学的指標の確立に寄与できると期待されます。
なお、この成果は、スイスに本部を置く科学、工学、医学についての出版社であるFrontiers Media SAの査読付き学術雑誌であるFrontiers in Aging Neuroscienceにて2月4日に掲載されました。