株式会社インフォマートへの株式譲渡について

株式会社タノム

2024年3月13日 16時15分

　株式会社タノムは、株式会社インフォマート（東京証券取引所プライム市場：証券コード2492）へ株式譲渡を行うことについて合意に至りました。2024年3月29日にインフォマートに株式譲渡を行い、同年4月1日より新たな体制となります。

　TANOMUは、卸業者向けの販促・受発注システムです。2018年のサービス開始当初より、飲食業界向けの加工食品・青果などの卸業者向けの受発注システムとして展開してまいりました。コロナ禍以降は販促システムとしてのお引き合いも増え、営業DXを実現できる経営支援システムとして発展しつづけております。また、利活用いただいている業界も広がり、現在では総合食品卸・理美容業界などで幅広く活用されています。

インフォマートは、1998年の創業以来、企業間取引における請求・受発注等の業務効率化を実現するクラウドサービスを提供・運営しています。

　今回の株式譲渡により、営業基盤の共有やセキュリティ体制の知見の共有など、インフォマートの経営資源を活用することでさらなるTANOMU事業の加速を目指します。また、財務環境の安定を実現することで、経営力強化も見込んでおります。

　なお、創業者であり現代表取締役を務める川野をはじめ、タノムの役員陣は続投いたします。

【当社代表取締役川野秀哉よりコメント】

　当社はサービス開始当初より、売り手の方が安心安全に商いをするためのサービスをつくることが重要であると考え、常に売り手の目線で機能を拡充してまいりました。時代に合ったモバイルファーストでありながらも、デジタルが苦手なユーザーが手に取ることができるものを目指した開発を行っています。

　こうした指針のもとサービスを伸長させてまいりましたが、財務の安定性強化・セキュリティ強化・全国を網羅する販売パートナーを得られることなどを目指し今回の決断をいたしました。

　事業の継続性を高めるため、従来以上に強固に連携しながらも、今後も当社が重視してきた指針を大事にして意思決定を行ってまいります。

【当社既存株主からのコメント】

●朝日メディアラボベンチャーズ　パートナー　兼　朝日新聞アメリカ社　副社長

白石健太郎様

　朝日メディアラボベンチャーズが、タノムに投資したのは事業を転換した直後でした。有料導入店数は約10社だったことを覚えています。その時、川野代表はSEOの手法ではなく、卸売業者を訪問し、一つひとつ説得する地道な営業モデルを採用していました。私たちは広報業務を支援させて頂くことで、当時の川野代表から「御社の広報支援は営業時に役に立っている」との言葉をいただき、ベンチャー支援をモットーとする弊社にとっては大変喜ばしいことでした。今は少し寂しい気持ちもありますが、今後も川野代表のビジョンと行動力に深い信頼を寄せ、インフォマート様との連携後も更なる成長を期待しています。

●株式会社ANOBAKA　代表取締役　長野泰和様

　ANOBAKAは2017年にタノムに投資させて頂きました。当時はミールキットをメイン事業としていました。そこから事業の停滞による撤退、ピボット、新規事業の模索など普通であれば諦めてもおかしくないような苦しい時期を川野さんが乗り越えたのを見ていて、その胆力に驚きました。そして、その時期を経て、TANOMUの事業成長、さらに今回のM&Aに至ったことは苦しい時期があっただけに喜びや感動は格別です。おめでとうございます！

　インフォマート様という素晴らしいパートナーと共にTANOMUを今後も成長させていってください。