令和4年度堺市スタートアップ実証推進事業の支援企業が決まりました

堺市では、イノベーションを創出するスタートアップを支援するとともに堺市における社会課題解決を図るため、令和3年度より堺市スタートアップ実証推進事業を実施しています。今年度は、５月18日～７月4日の間堺市内で実証事業の実施を希望する新たなビジネスアイデアを募集したところ、全国のスタートアップ等から25件の応募がありました。このたびS-Cube（株式会社さかい新事業創造センター）に設置した「さかいスタートアップ トライアル ラウンドテーブル」（※）による審査の結果、支援対象企業４者が決定しました。今後、順次実証事業実施に向けた支援を行います。

１　支援対象企業　（五十音・アルファベット順）
株式会社アプリズム　大阪市中央区難波5-1-60 なんばスカイオ 27階 WeWork
株式会社FMCC　大阪市淀川区西中島7-4-21　ホーククレセント第2ビル10F
Senxeed Robotics株式会社　東京都港区南麻布２丁目８-21SNUG MINAMIAZABU 302
株式会社VelodashJapan　大阪市北区角田町１-12　阪急ファイブアネックスビル　GVH＃5

２　支援内容
(1) 市内公共施設、協力企業が有する施設などの実証フィールドの提供
(2) 民間事業者との連携により、実証事業実施に必要な支援を行う
(3) 行政課題の提供（堺市の担当部署の紹介等）
(4) 実証事業のPR支援
(5) 補助金の交付　　等
※支援対象企業のニーズ等に応じて、上記の各種サポートを実施します。

３　支援企業のビジネスアイデア

企業名 （　）内は代表者	ビジネスアイデアの概要	実証概要
（株）アプリズム （代表取締役CEO　仙敷 久善氏） 大阪市中央区	Depthカメラ（深度カメラ）を用いて取得した画像情報をAIモデルに連携し、対応が必要と思われる行動（転倒等）を検知して介護者に通知する独自の介護支援システム「ミマモリズム」を開発し、介護現場における課題解決を図る。	市内介護施設において、今回開発するAIモデルの検知精度の確認、および開発する介護支援システム「ミマモリズム」を実現場で利用することでシステムの実用性を検証する。
（株）FMCC （代表取締役 　倉恒 弘彦氏） 大阪市淀川区	スマホのカメラ機能を利用してどこでも自律神経機能評価が可能なアプリ「ヒロミル-疲労・ストレススキャン-」を開発し、疲労やストレス状態を把握するための客観的な評価方法の確立を図る。	健康経営をめざす市内企業において、従業員の協力のもと問診票と「ヒロミル」を使用してもらい、主観的な健康状態と客観的な健康指標との関連性を検証する。
Senxeed Robotics（株） （代表取締役　青柳 和洋氏） 東京都港区	AIコミュニケーションロボットを活用し、ロボットと人（販売スタッフ等）が共存する空間を作り、店舗運営等における省人化やサービス向上への貢献をめざす。	「堺伝匠館」において左記ロボットが館内案内や商品紹介等を行い、来館者に対して新しい体験や価値を提供するとともに、ロボットの効率的な運用を検証する。
（株）VelodashJapan （代表取締役CEO　関口 大樹氏） 大阪市北区	台湾発のサイクリングアプリ「Velodash」を使った自転車観光による地域の魅力発信や回遊促進を図るとともに、収集したデータ活用による観光・交通政策などの持続可能なまちづくりへの貢献をめざす。	堺市域でアプリを使ったサイクリングイベントを行い地域の魅力を体感してもらうとともに、移動経路等のデータを分析し、独自のサイクリングコース作成等による活用の可能性について検証する。

 

 

 

 

※「さかいスタートアップ トライアル ラウンドテーブル」
スタートアップが提案する事業内容を目利きし、産学官金連携により、支援する仕組み。構成は大阪公立大学、南海電気鉄道株式会社、日本政策金融公庫、株式会社マクアケ、堺市産業振興センター、S-Cube、堺市等。