将来宇宙輸送システム株式会社、合計17社・1大学とともに「次世代型宇宙港」ワーキンググループを開始
将来宇宙輸送システム株式会社(東京都中央区、代表取締役 畑田康二郎)は、「誰もが宇宙にアクセスできる時代を創る」をビジョンに掲げ、宇宙往還を可能とする輸送システムの実現を目指すスタートアップ企業です。
この度、高頻度な宇宙輸送サービスの実現に必要な「次世代型宇宙港(NSP:New Space Port)」のあり方を検討するワーキンググループ(NSP-WG)を以下の17社・1大学とともに開始いたします。
NSP-WGでは、陸上だけではなく洋上にも検討の範囲を拡大し、これまでにはない斬新かつ実用性の高い宇宙輸送拠点を計画いたします。
次世代型宇宙港(NSP:New Space Port)とは
当社は、「毎日、人や貨物が届けられる世界。そんな当たり前を、宇宙でも。」というビジョンを掲げ、文部科学省SBIRフェーズ3事業「民間ロケットの開発・実証」の採択を受けて、2028年3月までの人工衛星打上げ実証に向けた研究開発に取り組んでいます。
そして最終目標としては、「完全再使用型の単段式宇宙往還機(SSTO)」を用いた高頻度宇宙輸送を2040年代に行うことを目指しています。
高頻度輸送を実現するためには、宇宙輸送を支えるための拠点が欠かせません。
NSPは、高頻度の宇宙輸送を支えるための拠点として、ロケットの打上げや着陸にはじまり、旅客、見物客、施設利用者など幅広い目的で来ていただくことを目指し、モールなどの商業施設、ライブ会場などのエンタメ施設のほか、エネルギー施設や災害対策施設など、宇宙輸送に関わる幅広い施設との組合せを想定しています。
ワーキンググループ(NSP-WG)とは
NSPの可能性を検討するための有期のグループで、7月31日時点で計17社・1大学が加盟しています。(最終的な参加企業数は増加する可能性があります)
今後、2025年10月まで、17社・1大学で方向性を定めたうえで概略の実現性評価(Feasibility Study)を行い、将来的に建設プロジェクトが組成される場合に利用できるような成果物を作成します。
将来宇宙輸送システム株式会社 取締役 最高事業責任者CBO 嶋田 敬一郎コメント
当社は「毎日、人や貨物が届けられる世界。そんな当たり前を、宇宙でも。」というビジョンの実現に向け、今後5年程度で再使用型の宇宙輸送機を開発するというチャレンジングな目標を掲げています。
本年4月に開催された宇宙展「SPEXA」にてNSP-WGの募集を開始して以降、多くの企業様からご関心を寄せていただきました。それほど「宇宙港」への期待や関心が高いのだと実感しております。
NSP-WGでは、次世代型宇宙港のあるべき姿をメンバーの皆さまとともに創るだけでなく、技術的・制度的な課題も抽出して、実現に向けた第一歩にしていきたいと思います。
NSP-WGの成果は広く発信していきますので、ご期待ください。
一般社団法人スペースポートジャパン 代表理事 兼 元JAXA宇宙飛行士 山崎直子氏コメント
次世代型宇宙港ワーキンググループ(NSP-WG)の発足を心よりお祝い申し上げます。宇宙開発は、これまで多くの人々の夢と努力によって築かれてきました。そして、今まさに新たな時代を迎えようとしています。次世代型宇宙港は、私たちの未来を拓く重要な役割を果たすでしょう。NSP-WGの活動を通じて、未来の宇宙港の姿が具体的に描かれ、実現への第一歩が踏み出されることを大いに期待しています。
宇宙港は単なる発射場ではありません。国際的な交流の場であり、教育や研究、ビジネスの発展にも寄与する多面的なプラットフォームです。次世代型宇宙港の企画は、チャレンジングな活動であると同時に、社会全体の発展に寄与する大きなチャンスです。NSP-WGに関わる皆様の情熱と創造力が、未来の宇宙開発を飛躍的に進展させることでしょう。
私たちスペースポートジャパンも、皆様とともに力を合わせ、NSP-WGを成功に導くために全力を尽くします。未来の宇宙港が多くの人々の夢を叶え、新たな可能性を切り拓く場所となることを願っております。NSP-WGの皆様、一緒に素晴らしい未来を創り上げましょう。ご活躍を心よりお祈り申し上げます。
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