「白水越地熱株式会社」の設立について
~共同で白水越地区の地熱発電事業の調査・検討を推進~
日鉄鉱業株式会社(以下「日鉄鉱業」、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:森川 玲一)および電源開発株式会社(以下「Jパワー」、本社:東京都中央区、代表取締役社長 社長執行役員:菅野 等)は、日鉄鉱業が鹿児島県霧島市の白水越(しらみずごえ)地区において調査を実施している1.5万kW相当の地熱発電事業の調査・検討を共同で行うこととしました。
日鉄鉱業は、これまで、大霧発電所(同市)への蒸気供給を1996年から実施するなど地熱開発・供給の知見を有しています。また、白水越地区において、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から調査用の坑井を譲り受けるとともに、地熱発電の資源量に関する調査等※1を実施してきました。なお、白水越地区の地熱貯留層には酸性熱水※2が分布していることがこれまでの調査において確認されています。
※1: 2024年度調査は、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の「令和6年度地熱発電の資源量調査事業費助成金交付事業」に採択されています。
※2: 酸性熱水は腐食性があるため、中性の熱水に比べ発電所設備に対策を講じる必要があるとされています。
今般、同地区の調査等をさらに進めるにあたり、1975年から地熱発電事業に携わり、酸性熱水を利用した鬼首地熱発電所(宮城県大崎市)の開発・操業経験を持つなど豊富な実績を有するJパワーと、共同で調査・検討を行うこととしました。その一環として、共同出資により、「白水越地熱株式会社」を下記のとおり設立することを決定しました。
地熱発電は、天候に左右されず年間を通じて安定した電気を供給することが可能な純国産の再生可能エネルギーです。
日鉄鉱業は、2024年5月に公表した第3次中期経営計画において、鉱山会社としての長年にわたる地下資源開発の知見を活かし、再生可能エネルギー事業を通じたカーボンニュートラルの実現による地球環境保全への貢献を長期ビジョンに掲げています。
Jパワーは、わが国における電力の安定供給と気候変動問題への対応を両立すべく、地熱発電の開発に取り組んでいます。Jパワーグループは、電力の安定供給に貢献するとともに、2021年2月に公表したJ-POWER "BLUE MISSION 2050"に掲げるカーボンニュートラルの実現に向けて引き続き挑戦していきます。
1. 設立新会社の概要
(1) 社 名 : 白水越地熱株式会社
(2) 本店所在地 : 鹿児島県霧島市
(3) 設立時期 : 2025年6月中(予定)
(4) 代 表 者 : 代表取締役社長 末岡 慎也
(5) 資 本 金 : 2,000万円
(6) 出資比率 : 日鉄鉱業 51%、Jパワー 49%


※3:引用元:日鉄鉱業株式会社HP、『今後の地熱発電 白水越地区』
https://www.nittetsukou.co.jp/geothermal/future.html
2. 出資者の概要
【日鉄鉱業】
(1) 社 名 : 日鉄鉱業株式会社
(2) 本店所在地 : 東京都千代田区
(3) 設 立 日 : 1939年5月20日
(4) 代 表 者 : 代表取締役社長 森川 玲一
(5) 資 本 金 : 41億円
(6) 事業内容 : 鉱業
【Jパワー】
(1) 社 名 : 電源開発株式会社
(2) 本店所在地 : 東京都中央区
(3) 設 立 日 : 1952年9月16日
(4) 代 表 者 : 代表取締役社長 社長執行役員 菅野 等
(5) 資 本 金 : 1,805億円
(6) 事業内容 : 電気事業
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