TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cupの第5戦決勝レース。茨城トヨペットが2位入賞!
予選が行われた土曜日、北海道らしからぬ暑さに見舞われましたが、日曜日には一転し、上空は雲で覆われ、むしろ涼しい気候となりました。気温と路面温度はともに約10度下がり、コンディションは前日とは大きく異なっていました。しかし、この変化にうまく対応し調整を行いました。
IBARAKI TOYOPET GR86を駆る中山選手は、3番手からスタート。スタート直後の鋭いダッシュで、早速1台を抜き去り、1コーナーではトップに並びかけましたが、抜き去るまでは至りませんでした。それでも、トップにぴたりと食らいつきながら1周目を終え、健闘を見せました。
2周目になると、トップを争うのは3台に絞られ、中山選手は他の2台に囲まれた状態でした。しかし、プレッシャーを感じている様子はなく、安定したラップを刻んでいきます。そして残り5周となったところで、トップのタイムを上回るようになりました。ロングライフが持ち味のブリヂストンタイヤ、そして中山選手の粘り強いドライビングが、いよいよ活かされると思われたのも束の間……。
火災が発生してコース脇に止まった車両がいたため、セーフティカー(SC)が導入されました。SC先導のまま、チェッカーが振られる可能性もありましたが、最終ラップに解除され、残り1周の超スプリントが繰り広げられます。幸い、3番手の車両はリスタートに失敗したことで、中山選手はトップを追うことだけに専念でき、もちろん諦めることなく走行していきます。随所で攻めた中山選手でしたが、このコースは抜きどころが少なく。抜き去ることはできず。それでも2位でフィニッシュし、2戦連続で表彰台に立つことになりました。
次戦、第6戦は岡山国際サーキットで9月14日から15日にかけて開催されます。3位、2位と続いてきた中山選手の次なる目標は、言うまでもなく優勝です。中山選手とIBARAKI TOYOPET RACING TEAMへの応援を、引き続きよろしくお願いいたします。
IBARAKI TOYOPET RACING TEAMメンバーからのコメント
「今シーズン、あまりいいスタートができていなかったので、練習中からけっこうリスク背負うような練習をしていましたが、それがうまく決まったという感じでした。1コーナーにはトップの真横まで行きましたが、位置的にも抜けないな、という感じだったので、2番手キープに切り替えて、そこから最初のうちはDLが速くて、もうちょっとプッシュするとタイヤがダメになってしまうと思って抑えながら走っていたのですが、最後の6周ぐらいから、こっちのグリップダウンも止まって、このペースなら、最後まで行けるなというところまで来たので、ペースアップしようと攻め始めたところでSCが入ってしまいました。残り2周のところで、いい争いできたかなという想定でしたが、ダメでしたね。最終ラップもかなり攻めましたが、抜くところまではいかなくて。でも、連続で表彰台を獲れているので、いい流れで来ているし、今回ダンパーを換えてきたのが、うまく機能しているなというところが、結果としても表れたので、シーズン後半、いい流れで、このまま進んでいきたいですね」
(中山選手)
「初表彰台を獲ったのが、去年のここ十勝だったので、相変わらず優勝しか見ていなかったですし、あとはタイヤが変わって、それに合わせ込むセットで調子良かったので、このままの流れを作りたいと思ったのですが……。やっぱりDL勢が、そこに壁を作っていたなという感じではありましたので、もうちょっといい感じで岡山ではセット合わせて再チャレンジできたらな、と思うので、よろしくお願いします。雄一くんが『このコースは自分のドライビングに合っている』というので、そこの利点は活かしきれたと思いますが、敵はちょっと強かったというところですね。また次回、優勝目指して頑張ります」
(高橋エンジニア)
「普段、仕事ではやらないような作業もあって、本日も無事レース終えられて良かったです。普段の作業とは違うので、どうしたらという戸惑いはあったんですが、なんとかやり遂げることができました。機会があれば、またやりたいです」
(高巣メカ)
「サーキットは初めてです。いや〜、すごかったですね。『すごい!』としか言いようがないですけど、モータースポーツには少し興味がありまして、間近で見られて光栄です。日頃の仕事にも、スピードですとか連携ですとか活かせると思いましたので、そのあたりは良かったですね。自己採点ですか? 全然点数つけられないぐらいで(笑)。でも、また機会あれば、やってみたいです」
(沼田メカ)
茨城トヨペット レーシング
茨城トヨペットのレーシングチームは、各店舗のエンジニアやスタッフが参戦しています。モータースポーツ活動を通じて技術を磨き、お客様に安心・安全なカーライフを提供しています。また、整備士という仕事を通じてクルマの楽しさを未来の子供たちに伝えていきたいと考えています。
IBARAKI TOYOPET RACING 公式サイト
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