ズクトチエ、オリエンタルランド・イノベーションズから資本参加を受け入れ
〜「イナカの観光業をアップデートする」白馬発の観光再生モデルを加速〜
「イナカの観光業をアップデートする」をミッションに掲げる株式会社ズクトチエ(本社:長野県北安曇郡白馬村、共同代表:太田 悟・和田 寛、以下「ズクトチエ」)は、株式会社オリエンタルランドの100%子会社である株式会社オリエンタルランド・イノベーションズ(本社:千葉県浦安市、代表取締役社長:麻畠 万暉、以下「OLI」)を引受先とする8,800万円の第三者割当増資を2026年9月に実施しました。
OLIが、地方を拠点に観光施設の企画・開発から運営までを一貫して手掛ける事業者へ出資するのは今回が初となります。今回の増資を受け、ズクトチエは白馬を中心とした魅力的な観光施設の創出や既存施設の再生に向けた投資、人材採用をさらに積極的に進め、地域に眠る「隠れた資産」の有効活用を加速してまいります。
なお、本件はOLIによるマイノリティ出資であり、OLIからの役員派遣はなく、ズクトチエの経営体制に変更はありません。

白馬に眠る「隠れた資産」を、事業として再生
ズクトチエは2022年7月、白馬村で「イナカの観光業をアップデートする」ことを目的に設立しました。
白馬では近年、国内外からの観光需要が拡大する一方、宿泊施設などの老朽化や経営者の高齢化、人手不足、事業承継など、地域の観光産業を取り巻く課題も顕在化しています。
ズクトチエは、地域にある建物や自然、文化など、十分に活用されていない観光資産を「隠れた資産」と捉え、それらを新たな観光コンテンツや事業として再生する取り組みを進めてきました。
ズクトチエグループでは、既存施設の再生や新築のみならずM&Aや事業承継などさまざまな手法を通じ、白馬村・小谷村・大町市にまたがるHAKUBA VALLEYエリアを中心に、20近くの施設・事業の運営や再生に携わっています。このうち、ズクトチエ設立後の2022年7月以降に新たに手掛けた施設・事業は11件に及びます。
青木湖畔では「ao LAKESIDE CAFE」「Hakuba Zekkei Sauna “ao”」を開業。白馬八方では、地域の「泊食分離」の受け皿となる「白馬八方 山吹食堂」を開業しました。
白馬岩岳エリアでは、40年以上地域に親しまれてきた「ロッジいとう」を、オーナーの住居を維持したまま宿泊部門のみを長期賃借するスキームにより「B&D HAKUBA IWATAKE」として再生。このほか、長年地域に親しまれてきた宿「岳水」を再生した「THE GAKUSUI HAKUBA IWATAKE」など、既存の地域資産を活かした事業開発を進めています。
さらに2026年10月には、地域ブランド「白馬ハム」の製造・販売事業を承継。宿泊・飲食・観光施設に加えて食品製造にも事業領域を広げ、地域内で生み出される付加価値を高める取り組みを進めています。
また、ホテルと白馬乗鞍温泉スキー場を運営する(株)白馬アルプスホテルに対する経営支援を2023年から開始。団体旅行中心から個人旅行客を中心とした集客戦略への転換や隣接する白馬コルチナスキー場との連携強化などの経営改善を通じて約2年で売上を1.4倍、営業利益も2億円近くの改善に成功。さらに2026年4月からはホテルを株式会社Plan・Do・See ALPSに賃貸することでホテルの魅力化を加速するとともにともに、スキー場事業への経営資源の集中を実現しました。
活動は白馬の外にも広がっており、長野県「観光業の高付加価値化に向けた観光人材育成プログラム」の事務局運営や、長野県内外の複数のスキー場の中長期ビジョン・マスタープラン策定、グリーンシーズンのコンテンツ開発など、地域観光に関するコンサルティング・事業開発にも取り組んでいます。



資本参加により、地域の観光資産の事業化を加速
ズクトチエには現在も、地域の宿泊施設や遊休施設などについて、「施設を再生できないか」「新たな事業として活用できないか」といった相談が寄せられています。
一方、こうした地域資産を事業として動かしていくためには、事業開発を担う人材と資金の確保が必要です。今回の資本参加を通じて自己資本を充実させ、白馬を中心とした観光施設の取得・再生を進めることで、これまで資金面の制約などから事業化に時間を要していた案件についても、地域のニーズと事業性を見極めながら、より迅速な事業化を目指します。
また、OLIとの連携を通じて、施設運営や人材育成などの知見を取り入れ、さらなる事業基盤の強化と事業展開の加速を狙ってまいります。
ズクトチエは今回の資本参加を新たな転機として、地域に眠る観光資産を新たな価値へと磨き上げ、そこで生まれた消費や雇用、資本が地域に還元される、持続可能な観光産業づくりを進めてまいります。
◆株式会社オリエンタルランド・イノベーションズ
代表取締役社長 麻畠 万暉 コメント
人口減少や人手不足、施設の老朽化など、日本の観光地はさまざまな課題に直面しています。一方で、インバウンド需要の拡大など、日本の観光には大きな可能性があると考えています。その可能性を引き出すためには、個々の施設だけではなく、その地域ならではの魅力や資産を見出し、宿泊・飲食・アクティビティなどをつなぎながら、「その地域で過ごす時間そのもの」の価値を高めていくことが重要です。
ズクトチエは、構想や助言にとどまらず、自ら投資・開発・運営まで担い、地域に新たな魅力と事業を生み出している会社です。私たちは、こうしたズクトチエの取り組みと実行力に大きな可能性を感じています。ズクトチエの皆さまが、地域に眠る魅力を見出し、新たな事業として形にしていく。その挑戦に私たちも加わり、ともにこれまでにない旅や滞在の選択肢を生み出すことで、日本の観光をもっと魅力的なものにしていきたいと考えています。

◆株式会社ズクトチエ 共同代表 和田 寛 コメント
これからの日本を支える産業、中でも地域活性化を考えるうえで欠かせない産業の一つが観光業であることは間違いありません。古くからの文化と多様な自然環境を持ち、世界的にみても観光資源が豊富な日本に対する、デスティネーションとしての注目度は年々高まっています。
しかし、これまでの同質のお客様を大量に効率よくさばくことに主眼が置かれてきた昭和・平成型の観光産業の在り方では、その「タカラモノ」を十分に活用できていないと感じています。 我々ズクトチエは各地の隠れた資産(磨けばその会社や地域にとって宝物になるのに、何らかの理由で埋もれたままになっているもの)を発見し、磨き上げることで「観光業をアップデートする」お手伝いを、長野県白馬エリアをベースに行ってまいりました。
今回、OLI様に資本参画いただくことで、資金、人的資本、施設運営の知見など、我々の事業展開においてボトルネックとなってきた点が大きく解消され、これまで以上に素早い事業展開を通じ、持続可能な魅力ある観光地づくりに邁進することができるようになることを期待しております。

【会社概要】
会社名:株式会社ズクトチエ
代表:代表取締役(共同代表) 太田 悟・和田 寛
住所:⻑野県北安曇郡白馬村大字北城12147
設立:2022年7月4日
事業内容:白馬を中心としたリゾート施設の開発及び運営支援、サウナ施設運営等
【株式会社オリエンタルランド・イノベーションズ 会社概要】
会社名:株式会社オリエンタルランド・イノベーションズ
代表:代表取締役社長 麻畠 万暉
住所:千葉県浦安市美浜一丁目8番1号
設立:2020年6月5日
株主:株式会社オリエンタルランド(100%出資)
事業内容:ベンチャー企業等への出資および支援活動、グループとの協業促進

参考:ズクトチエ設立以降の主な事業開発・再生実績
Hakuba Zekkei Sauna“rooftop”
2023年4月開業/企画・開発・運営
ホテル屋上の遊休スペースと北アルプスの眺望を活かし、「絶景×貸切」の高付加価値サウナとして再生。地域に眠る資産を新たな収益コンテンツへ転換した、ズクトチエ初の事業開発事例。
ao LAKESIDE CAFE / Hakuba Zekkei Sauna “ao”
2024年7月開業/企画・開発・運営(サウナは同年10月開業)
青木湖の絶景を一望するレイクサイドカフェとサウナ。冬のスキーに依存せず、四季を通じて訪れる理由をつくる観光拠点として開発。株式会社タイソンズアンドカンパニープロデュース。
開業から約2年で累計22.5万人が訪れています。
白馬八方 山吹食堂
2024年12月開業/企画・開発・運営
白馬八方エリア最大級の104席。地域の「泊食分離」の受け皿として「白馬八方 山吹食堂」を開業。通年営業する飲食拠点を整備。
信州・山吹味噌をテーマにした発酵・郷土料理の食堂として通年で営業。山吹味噌グループである酢久商店株式会社がプロデュース。
年間1.7万人が利用し、年間売上5,300万円を生み出しています。
DJ Bar Steam Hakuba
2025年1月開業/企画・開発
栂池エリアで営業を停止していた旧温泉施設を、DJバーとして再生。既存設備や空間を活かしたリノベーションにより、遊休施設の維持管理という課題を、夜間の観光消費を生み出すコンテンツへと転換。
B&D HAKUBA IWATAKE / &Deli
2026年1月開業/企画・開発・運営
40年以上地域に親しまれてきた「ロッジいとう」を新ブランドとして再生。
客室数9室。併設する&Deliはアマゾンの料理人で知られる白馬村出身の太田哲雄シェフプロデュース
ロティサリーチキンやピザ、惣菜、デザートなど、予約困難店のシェフの味を白馬で気軽に楽しめるレストランとして開業。
開業後は、主軸となる冬季トップシーズン(1月・2月)にてADR79,000円、OCC51.8%を達成。
白馬ハム
2026年10月事業承継/食品製造・販売
白馬で長年親しまれてきた自家製ハム・ソーセージブランドの製造・販売事業を承継。これまでの製法や品質を引き継ぎながら、自社の宿泊・飲食施設との連携を通じて域内調達率を高め、地域内で事業と収益が循環する仕組みづくりを進めています。
High Village HAKUBA
2025年12月開業/地域コーディネーション
かつて宿泊街の一角を担いながら休眠状態にあった「油屋旅館」を活用したプロジェクト。旧旅館の食堂を活かし、地域住民と国内外からの観光客が交わる飲食・交流拠点として再生。
白馬アルプスホテル
2024年1月~/経営受託
白馬エリアでホテル・スキー場を運営する白馬アルプスホテルより経営を受託し、通年集客に向けた事業再生を推進。
従来の団体旅行中心の集客から個人旅行客を中心とした戦略へ転換。ADRの引き上げとOCCの改善を進め、EBITDAは年間2億円超の水準まで改善。
THE GAKUSUI HAKUBA IWATAKE
2025年12月開業/企画・開発
長年地域に親しまれてきた宿「岳水」を、全14室・最大52名収容のカジュアルホステルとして再定義。1階には飲食店を誘致し、岩岳エリアの夕食環境の改善にもつなげている。
※上記は、株式会社ズクトチエ設立(2022年7月)以降に手掛けた施設を掲載しており、設立以前から関係会社等を通じて運営・保有する施設は含みません。
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