全国の紀伊國屋書店にて11/17より先行発売!2018年ノーベル平和賞受賞、ナディア・ムラド氏が自身の壮絶な経験を物語る!『THE LAST GIRL―イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語』
「この世界でこのような体験をする女性は、わたしを最後(ラストガール)にするために」(本書より)
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784491036175
■1人の少女が、過酷な経験を経て人権活動家として自らの体験を訴えるまでの物語
2018年のノーベル平和賞受賞が決定したナディア・ムラド氏は1993年、イラク北部生まれ。
その受賞理由に、「戦争および紛争下において、武器としての性暴力を根絶するために尽力」したことが挙げられています。特に、自分自身がイスラム国(ISIS)に囚われ、そこで受けた悲惨な体験を公表し、その実態を知らしめたことは、世界中に大きな衝撃を与えました。
2014年、彼女が住む村全体がイスラム国(ISIS)による襲撃を受けました。1日のうちに母親と兄6人を殺されると共に、自身がイスラム国の奴隷として性暴力をふくむ悲惨な仕打ちを、3ヶ月にわたって受けることになります。
本書『THE LAST GIRL―イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語』では、イスラム国(ISIS)による虐殺や性暴力・暴力の実態が、彼女自身の目を通して圧倒的な臨場感で描かれています。
彼女は生きのびた命で、奪われた、たくさんの命のために意味のあることを行いたいと、声を挙げ続けてきました。
彼女の弁護士、アマル・クルーニー氏が寄せた序文にはこうあります。
「だが、ナディアは沈黙を拒んだ。孤児、性暴力の被害者、奴隷、難民——人生がラベルを貼るように彼女に与えてきたこれらの呼び名でばかり呼ばれることに、抵抗を続けてきた。それだけでなく、別のあたらしい呼ばれ方を自ら示してきたのだ—— 生還者(サバイバー)、ヤズィディ教徒たちのリーダー、女性の権利擁護者、ノーベル平和賞候補者、国連親善大使。そしていま、著者という呼び名がここに加わった。」
すべての女性に関わる尊厳と人権、そして少数民族への弾圧の現実を訴える彼女が、過酷な体験からどのようにして国連親善大使にまでなったのか、ノーベル平和賞受賞への道のりを、ぜひ多くの方に知っていただきたいです。
本書の売上金の一部を、国際的な人道支援に関する組織、及び団体に寄付することを検討しております。詳細については別途、弊社特設サイトにてお知らせいたします。
[著者プロフィール]
【著者】
ナディア・ムラド Nadia Murad
人権活動家。ヴァーツラフ・ハヴェル人権賞、サハロフ賞を受賞し、人身売買の被害者らの尊厳を訴える国連親善大使に就任した。現在は、ヤズィディの権利擁護団体ヤズダとともに、イスラム国を大量虐殺と人道に対する罪で国際刑事裁判所の法廷に立たせるべく活動している。
2018年、デニ・ムクウェゲ氏とともにノーベル平和賞の受賞が決定。
ジェナ・クラジェスキ Jenna Krajeski
ジャーナリスト。ニューヨークを拠点に活動し、トルコ、エジプト、イラク、シリア関連の記事を、ニューヨーカー、スレート、ネイション、ヴァージニア・クウォータリー・レビューなどのメディアで執筆している。2016年度ミシガン大学ナイト・ウォレス・フェロー。
【序文】
アマル・クルーニー Amal Clooney
英ロンドン、ドウティー・ストリート・チェンバース所属の国際法と人権問題を専門とする法廷弁護士。米コロンビア大学ロースクール客員教授。ナディア・ムラドとイラク、シリアでイスラム国によって性奴隷にされたヤズィディの女性たちの弁護士として、国内および国際法廷でイスラム国が犯した犯罪に対する説明責任を確保すべく、活動を続けている。
【訳者】
吉井智津 Chizu Yoshii
翻訳家。神戸市外国語大学英米学科卒業。訳書に『小さなモネ――アイリス・グレース――自閉症の少女と子猫の奇跡』(辰巳出版)、『インビジブル・インフルエンス 決断させる力』『こじれた仲の処方箋』(ともに東洋館出版社)ほか多数。
[書籍情報]
書 名:『THE LAST GIRL―イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語』
著 者:ナディア・ムラド
ジェナ・クラジェスキ
訳 者:吉井智津
判 型:四六判
頁 数:416頁
先行発売日:11月16日
定 価:1800円+税
ISBN:978-4-491-03617-5
発行元:東洋館出版社
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