HPE、通信事業者向けにas-a-Serviceとして提供されるオープンな5Gポートフォリオを発表、迅速な収益化とエンタープライズエッジにおける体験の再構築を支援

HPE GreenLakeを通じ、ArubaとHPEによる通信事業者向けのクラウドネイティブ テクノロジーを活用して5Gネットワークを容易に構築、展開し、Wi-Fi 6ネットワークとシームレスに統合

HPE

※本リリースは、ヒューレット・パッカード エンタープライズ(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、以下:HPE)が、2020年3月10日(現地時間)に発表した英文リリースに基づいて作成した日本語抄訳です。原文は以下をご参照ください。
https://www.hpe.com/us/en/newsroom/press-release/2020/03/hpe-unveils-open-as-a-service-5g-portfolio-designed-for-telcos-to-speed-path-to-revenue-and-redefine-experiences-at-the-enterprise-edge.html

HPEは、通信事業者向けにオープンな5Gネットワーク構築と展開を支援する、as-a-Serviceとして提供される新しいポートフォリオを発表しました。このポートフォリオは、5Gを活用した通信事業者の収益拡大を促進し、5Gサービスの迅速な展開を通じて、自社の社員、お客様、および一般の人々にダイナミックでパーソナライズされた、リアルタイム体験の提供を支援します。HPEのオープン戦略および5G マーケットに対するコミットメントは、5Gイノベーションでのリーダーシップを発揮するよう米国企業に奨励されている、米国政府および連邦通信委員会の意思に沿うものです。

HPEが提唱するエッジからクラウドまでのプラットフォームをas-a-Serviceとして提供する戦略は、通信事業者が計画しているコアとエッジ、Wi-Fi 6によって実現するサービスに最適化された、5Gコアのためのクラウドネイティブなソフトウェアスタックを活用することにより、通信事業者による5Gがもたらす機会の事業化を独自に支援します。これらの製品とサービスのポートフォリオは、キャリアグレードのインフラとモジュール構造のソフトウェアコンポーネントが組み合わされた、オープンかつ相互運用性を備えたプラットフォームの上に構築され、通信事業者によるさらなる自動化の推進、俊敏性の改善、自社のコアやエッジを通じて、一般企業への新しい5Gサービス展開の迅速化を実現します。
 
  • 通信事業者のコアにおいて - オープンで、クラウドネイティブ、コンテナベースのソフトウェアスタックであるHPE 5G Core Stackにより、新しい5Gサービスを加入者や企業のお客様に迅速に提供するために必要なコアネットワーク機能を、通信サービスのお客様に提供します。
  • 通信事業者のエッジにおいて - HPEは、最も高密度で耐久性にすぐれた汎用プラットフォームにおける継続的な革新により、Virtual Radio Access Network(vRAN)とMulti-access Edge Computing(MEC)を実現します。HPEが専用に構築したこれらの製品とサービスは、セルラーネットワークのエッジにおいてITサービス環境を通信事業者に提供します。
  • 一般企業のエッジにおいて - Air Pass Wi Fi/5GローミングとAir Slice SLA管理機能などの革新的なAruba Centralサービスにより、通信事業者からWi-Fiに接続されたユーザーやIoTデバイスへのシームレスなアクセスを実現し、人々、デバイス、様々なモノの相互連携を通じて成果を生み出す企業のエッジへの5Gサービス拡張を支援します。
  • HPE GreenLakeによりインフラをas-a-Serviceとして提供 - これらのサービスは、従量課金制で、運用サービスを柔軟な形態で採用でき、通信事業者が5Gサービスを展開するための魅力的で迅速な手段を提供します。初期投資を削減し、通信事業者と大企業向けに特化した定評あるハードウェアとソフトウェアを活用することで、リスクの軽減も可能です。

HPEのCMS Business Unit担当バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるフィル・モットラム(Phil Mottram)は次のように述べています。「オープンであることは進化し続けるという5Gの性質にとって不可欠の要素ですが、通信事業者はHPE 5G Core Stackを通じて運用コストを削減し、機能をより迅速に展開し、また様々なネットワークやテクノロジーへの対応能力を維持しながら、ベンダーロックインを回避することができます。HPEは市場で最も幅広い5Gポートフォリオのひとつを持っています。また、通信事業者によるオープンなマルチベンダーの5Gコアを構築し、vRANによるエッジ最適化、MECとWi-Fi 6を使った接続と新たなコンピューティングサービス提供を支援する上で、独自の位置付けを占めています。」

5Gはテクノロジーの展望に変革をもたらすとされていますが、その普及はまだ早期の段階にあります。5Gが持つメリットと能力を完全に実現するためには、スタンドアロンの5Gコアと、まだ初期段階にある5G無線アクセスネットワークとを組み合わせることが必要です。前世代のネットワークは、単一ベンダーによる垂直統合された専用システムに依存するケースが多く見られましたが、5Gでは商用の既存サーバーと複数ベンダーによるモジュール構成のソフトウェアコンポーネントを組み合わせた、オープンかつクラウドネイティブなプラットフォームに移行することが可能となり、通信事業者にとっては新しい画期的な5Gサービスのさらに迅速な収益化が実現します。

通信事業者ネットワークのエッジでは、RANに含まれるレガシーネットワークのインフラにも専用のネットワークテクノロジーが使用され、高額な運用コストと俊敏性の限界が生じています。また5Gで使用される周波数の高さによって建物間の透過性に問題が生じるため、お客様がショッピングモール、大学キャンパス、オフィスビルなどに出入りする際にも中断なくサービスを提供できるようにするには、通信事業者には5G RANとWi-Fi 6ネットワークの併用が求められます。

HPEのオープンな5Gポートフォリオは、このような5Gに伴う課題をコア、エッジ、および企業や施設において解決することによって5Gが持つ可能性を解放し、自動車、教育、金融サービス、政府機関、製造業、公益事業など、様々な産業において多様な新しい用途を実現します。

これらのエッジからクラウドへの5G対応テクノロジーは、当初の設備投資が不要な迅速な5Gインフラ展開、5G展開の時期と規模に関する不確実要素への対応を支援するため、HPE GreenLakeを通じて従量課金またはサブスクリプションとして提供されます。HPE GreenLakeを利用することで、通信事業者は新規ユーザーの加入状況に合わせてネットワークの成長と拡大を進め、また実際に測定された使用量に基づき月次で支払いを行うことが可能です。HPE GreenLakeでは5GインフラをHPEがお客様に代わって運用することができるため、お客様は人的リソースをネットワークと企業エッジでの革新に注力することが可能となります。

あらかじめ統合されたソリューションと、as-a-serviceとして提供される クラウドネイティブの5Gコアソフトウェアスタックにより、5G導入を加速
5Gが持つ真の価値は、無線アクセスネットワークを5Gコアネットワークと組み合わせることによってのみ得られます。これにより、包括的な管理、データ共有、使用状況と特性に応じた仮想5Gネットワークへの移行などが実現します。5Gが約束するものが既存ネットワークとの相互運用に対応したオープンかつ近代的なプラットフォームによって可能となり、通信事業者は新しい5Gサービスを迅速に市場に提供すると同時に、従来世代のネットワークとの橋渡しを行えるようになります。

HPE 5G Core Stackは、5Gを通じた新たな収益化への取り組みを加速する、クラウドネイティブのコンテナ化された5Gコアネットワークソフトウェアスタックであり、従来世代のネットワークとシームレスに統合できると同時に、5G規格の今後の進歩にも対応しています。5G Core Stackは、HPEが通信事業者のコアとエッジ向けに提供する検証済みの設計に基づき、ソフトウェアとハードウェアを統合したプラットフォームであり、HPE GreenLakeを通じてas-a-Serviceとしてサポートされます。真にオープンなクラウドネイティブの5Gコアを展開することにより、通信企業はネットワーク機能を必要に応じて入れ換え、市場の発展に合わせると同時に、ベンダーロックインを回避できます。

無線アクセスネットワークの仮想化とエッジコンピューティング サービスの提供
通信事業者のエッジでの新しいサービスを合理化するため、HPEは5Gエッジにおける革新を継続し、通信事業者や他の企業のエッジにおいてvRANとMECの両方が稼働するよう設計された新しいインフラを開発しています。企業と通信事業者のエッジの境界においては、通信事業者は新しいエッジコンピューティングサービスを提供しなければならず、また企業にはそれを利用するための効率的な手段が求められます。

Wi-Fi 6により、企業内に5G体験を拡張
今日の状況では、ネットワーク加入者が建物に入り、その中でも高速な接続を維持するために企業のWi-Fiネットワークに手動で切り換えた場合、その加入者によるアクセスや加入者に対する可視性が失われ、通信事業者のサービス提供能力が制約されることがあります。Passpoint(R)テクノロジーと新しいAruba Air Passサービスを活用することで、加入者は自分のSIM認証情報を使って自動的にArubaの企業向けWi-Fiネットワークに移動し、モバイルネットワーク運営事業者からの可視性を維持することができます。このテクノロジーは5Gの到達範囲を企業内にも拡張し、通信事業者からWi-Fiに接続されたユーザーやIoTデバイスへのアクセスを可能にします。これにより、高水準のサービスを維持することができ、新しいサービスを開発して収益化する上で重要な役割を果たします。

HPEは、Aruba Air PassとAir Sliceを基盤とする開発機会の加速を目的に連携し、加入者が5G無線ネットワークからWi-Fiネットワークへのローミングをシームレスに、またサービス品質を維持しながら、Aruba Centralによるクラウド管理の下で行えるようにし、ネットワークとお客様のエッジとの統合をさらに進めることが可能となります。Aruba Centralは無線、有線、SD-WAN環境での展開、管理、およびサービス保証を簡素化する、ネットワーク運用、補償、セキュリティのための統一されたプラットフォームです。

HPEのIntelligent Edge担当プレジデントであり、Aruba Networksの創設者でもあるキルティ・メルコーテ(Keerti Melkote)は次のように述べています。「5Gには人々のデジタルライフに変革をもたらす可能性が存在します。また5GとWi-Fi 6の組み合わせによって通信事業者にはユーザー体験を変革する、新たな魅力あるサービスを提供できる無限の可能性が生まれます。通信事業者のコアから企業のエッジまで、幅広い革新的なポートフォリオを持つHPEは、5Gが約束するものの完全な実現に向け、世界の通信事業者による取り組みを支えるインフラ、ソフトウェアソリューション、技術ノウハウを提供できる、唯一のプラットフォームas-a-Service企業です。」

HPE - 信頼と実績に支えられた通信事業者のパートナー
HPEは通信業界において30年を超える経験を持ち、通信事業者のお客様は160ヶ国300社に上ります。HPE Mobile Coreソフトウェアは38社の通信事業者における7億人のコア加入者を支えています。またHPEは最近、Frost & Sullivan社からGlobal 5G Infrastructure Enabling Technology分野の2019 Leadership賞を受賞しています。

〈提供開始時期〉
HPE 5G Core Stackは2020年下半期に、HPE GreenLakeを通じて従量課金モデルで提供される予定です。
通信事業者向けに最適化されたエッジとコアの設計、および通信事業者のエッジ向けに最適化されたプラットフォームであるHPE Edgeline EL8000は、直接またはHPE GreenLakeを通じて現在提供中です。
Aruba Air PassとAruba Air Sliceは現在提供中です。


■ヒューレット・パッカード エンタープライズ(HPE)について
HPEは、エッジからクラウドまでのプラットフォームをas-a-Serviceとして提供するグローバル企業です。あらゆる場所に蓄積される全てのデータの価値を解き放ち、事業の成果を加速させるお手伝いをします。人々の生活そして働き方の向上を目指し、数十年にわたって未来の再考とイノベーションを重ね、HPEはユニークながらオープンでインテリジェントなテクノロジーソリューションを提供しています。すべてのクラウドとエッジにわたる一貫性のある利用感により、お客様が新たなビジネスモデルを開発し、新たなエンゲージメントを展開し、運用のパフォーマンスを最大化できるようサポートしています。詳細はwww.hpe.com でご確認ください。

■プレスルーム
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会社概要

URL
https://www.hpe.com/jp/ja
業種
情報通信
本社所在地
東京都江東区大島2丁目2番1号
電話番号
-
代表者名
望月 弘一
上場
未上場
資本金
10億円
設立
1999年07月