ロボットの遠隔操作を実現するクラウドサービス「Remolink」、業務のアウトソーシング機能をリリース
本機能を活用したロボット遠隔操作業務のアウトソーシングサービス商用化に向け、検証参加企業の募集開始
ロボットの遠隔操作業務を実現するクラウドサービス「Remolink(リモリンク)」を提供するリモートロボティクス株式会社(東京都港区、代表取締役社長:田中宏和、以下「リモートロボティクス」)は、Remolinkを導入した事業者がロボットの遠隔操作業務を社外人材へアウトソーシングするために必要となる新たな機能をリリースしました。
この新しいRemolinkの機能を活用したロボット遠隔操作業務のアウトソーシングサービスでは、社外人材によってロボット遠隔操作業務が柔軟かつ効率的に実行される仕組みを提供し、事業者の人材採用・教育・雇用維持負担の軽減と人件費最適化の実現を目指します。
2025年夏頃のサービス提供開始に向け、本日より事業検証にご協力いただける企業を最大3社募集します。
ロボットの遠隔操作を実現するクラウドサービス「Remolink」とは
人手不足が深刻化する中で採用や雇用維持は難を極める一方、もう一つの解決策としてロボットシステムや生産設備の導入を検討しても、費用面や技術面などが要因となり100%の自動化もまた難しいという現状があります。
Remolinkは現場に導入したリモートロボットシステムの遠隔操作を実現するクラウドサービスです。現場で稼働するロボットの自律動作に加えて、ロボットが苦手とする認識や判断が必要な場面ではリモート環境にいる人がRemolinkを使用してロボットに指示を与えることで「人とロボットの役割分担」を実現します。
リモート操作ができるからこそ人は場所を選ばす働くことができ、一人で複数工程・複数拠点のロボット遠隔操作が可能です。
Remolink新機能によって実現する「ロボット遠隔操作業務のアウトソーシングサービス」概要
今回新たにリリースしたRemolinkの機能は、Remolinkを導入した事業者がロボット遠隔操作業務を社外人材にアウトソーシングすることを可能にするものです。リモートロボティクスはこの新機能を活用し人材を抱える当社のパートナー企業とともに、Remolinkユーザー企業に対しロボット遠隔操作業務のアウトソーシングサービスを提供する予定です。
アウトソーシングサービスは特に、以下の課題を抱える事業者に向け設計されています。
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人材不足解消のための採用活動負荷が高い
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採用した従業員の教育コスト削減が難しい
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業務量の変動に合わせて人件費を最適化したい
<サービスコンセプト>
本アウトソーシングサービスは、事業者がRemolinkから社外人材に実施してほしいタスク(業務内容)と稼働日時をオーダーするだけのシンプルな仕組みです。
本サービスを通して以下の3つのメリットを実現します。
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安心:人材パートナーが雇用・教育・管理するワーカーが、依頼業務を安全かつ確実に遂行
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柔軟:月単位や時間単位での業務依頼が可能であり人件費の固定費→変動費化を実現
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コスト最適化:複数の事業者でワーカーをシェアすることで、1社あたりの人件費負担を軽減
Remolink新機能
Remolinkにはロボットの遠隔操作に関する働き方全体を支える機能が備わっており、今回新たに5つの機能を追加しました。
事業者(遠隔操作業務をアウトソーシングする方)向けの機能
ポイント
・アウトソーシングしたい業務内容と稼働してほしい日時を入力するだけで依頼が完了
・アウトソーシングの依頼内容は1か月単位で柔軟に変更が可能
①タスクの作成機能
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人材パートナーにアウトソーシングしたい遠隔操作業務内容(=タスク)を作成します。
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タスク1回あたりの目標完了時間 (=KPI)を設定します。
②稼働計画の作成機能
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人材パートナーに稼働してもらいたい日時(=稼働計画)を指定します。
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稼働計画は1か月単位で柔軟に変更することが可能です。
遠隔操作業務を実行する方(人材パートナー)向けの機能
ポイント
・事業者からの依頼業務を確実に遂行できる仕組み(ワーカーアサイン忘れ防止 / 作業モニタリング等)
・複数事業者でワーカーをシェアする仕組み(シフト作成 / スタンバイ画面等)
③稼働計画の確認とシフトの作成
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事業者が設定した稼働計画に基づいて、ワーカーをアサインします。
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稼働計画に対するアサイン漏れを防ぐためアサインのステータスは色分けされています。
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一人のリモートワーカーに複数タスクをアサインすることでコスト最適化 が期待できます。
④タスクの実施
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タスク開始時間になるとリモートワーカーがスタンバイ画面を開きます。
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スタンバイ画面にはロボット遠隔操作業が必要なタイミングで“ミッション対応依頼”が通知され、ワーカーはミッション を実施します。
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スタンバイ画面では、ミッション の処理優先順位が自動で表示されます。これにより、緊急度が高いタスクから順に効率的かつ確実に遂行できます。
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アサインされた時間を除き、リモートワーカーから遠隔操作されることはありません。
⑤タスクの進捗確認
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リモートワーカーの管理者がモニタリング画面で各リモートワーカーの作業進捗を確認します。
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タスクの進捗が遅れている場合は、リモートワーカーの管理者がタスクを手伝うことで、依頼時間内に業務を確実に完了させます。
これらの新機能によって、事業者の皆様にロボット遠隔操作業務の社外人材アウトソーシングサービスを提供することが可能になります。
Remolink新機能開発の背景
今回新たにリリースしたRemolinkの機能は、社外人材にロボット遠隔操作業務をアウトソーシングしうる立場として、ロボットシステムや設備のトラブル発生時の復旧業務や外観検査工程などにRemolinkの導入を検討する事業者、ロボットの遠隔操作業務を担う人材を提供しうる立場として、人材を抱える企業に対し、インタビューやプロトタイプでの検証を通じて開発を進めてきました。
開発段階では、「安心、柔軟、コスト最適化」というコンセプトに基づいた機能として期待の声をいただき、「新しい働き方の実現につながる」との意見も寄せられました。
今回リリースしたRemolinkの新機能開発にご協力いただいた当社の技術・人材パートナーであるパーソルクロステクノロジー株式会社 事業開発本部 新規事業開発部 マネージャー 藤井勝仁様から新機能リリースに対するコメント
「ロボットを介したリモートワークの実現により、より良いはたらき方の選択肢が増えることに期待しています。例えば、はたらく場所の制限がなくなり、自宅からパソコンの画面を切り替えるだけで全国各地の仕事ができること。例えば、ロボットを介することでさまざまな制限が緩和され、身体的負担を前提としていた過酷な環境での作業や重労働も、選択の障壁が下がること。技術の可能性に期待する声に応えていくとともに、新しいはたらき方の実現に向けて協力していきたいと考えています。」
今後の展望
2025年夏に向け、事業者のニーズにあわせた人材を保有している企業とのパートナーシップを拡大しながら、「安心、柔軟、コスト最適化」のコンセプトに基づき、ロボット遠隔操作業務のアウトソーシングサービスの商用化に向けて本格的な検証を進めます。
本検証に協力いただける事業者様を限定3社2025年3月末まで募集します。
当社は、パートナー企業やご協力いただく事業者様とともに、新しい働き方を社会に広めていきます。
【会社概要】
会社名:リモートロボティクス株式会社
所在地:東京都港区港南1丁目7番1号
設立:2021年12月1日
代表者:田中 宏和
事業内容:ロボットの遠隔操作に関するプラットフォームサービス
URL:https://www.remoterobotics.net/
【本プレスリリースに関するお問い合わせ先】
リモートロボティクス株式会社
メールアドレス:NewsRelease@remoterobotics.net
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