秋のコロナワクチン接種「受けた・受ける」45% 内閣支持率23%
~2023年10月dサーベイ全国世論調査~
社会調査研究センター(SSRC、本社:さいたま市、代表取締役社長:松本正生)は10月1日、スマートフォンを対象としたインターネット調査方式「dサーベイ」による全国世論調査を実施しました。新型コロナウイルスワクチンの秋の無料接種について「受けようと思っている」と「すでに接種を受けた」を合わせた接種に前向きな回答は45%でした。インフルエンザのワクチン接種についても同様の傾向が見られましたが、年代別にみると、40代以下では新型コロナよりインフルエンザのワクチン接種に前向きな傾向がうかがわれました。また、内閣支持率は前回9月調査から2ポイント減の23%。9月に行われた内閣改造と自民党役員人事については、岸田政権に対する期待が「高まった」との回答は4%でした。
<調査トピック>
1.秋の新型コロナワクチン接種「受けた・受ける」45%、インフルエンザワクチン接種「受ける」47%
2.内閣支持率23%、内閣改造・自民党人事で岸田政権への期待「高まった」4%
3.日本のウクライナ支援「強化すべきだが、武器供与には反対」54%
4.ジャニーズ事務所の社名変更に「賛成」52%
5.衆院選投票先は自民21%・維新15%・立憲10%
■秋の新型コロナワクチン接種「受けた・受ける」45%、インフルエンザワクチン接種「受ける」47%
社会調査研究センター(SSRC)は10月1日、スマートフォンを対象としたインターネット調査方式「dサーベイ」による全国世論調査を実施した。新型コロナウイルスワクチンの秋の無料接種について「受けようと思っている」との回答は33%で、「すでに接種を受けた」の12%と合わせた接種に前向きな回答は45%と5割に届かなかった。新型コロナの感染症法上の扱いが5類に移行して以降、新型コロナ感染に対する警戒感が薄まっているようで、「受けるつもりはない」が36%、「受けるかどうか迷っている」が16%だった
新型コロナ感染の第9波と並行して季節性インフルエンザが流行している。インフルエンザのワクチン接種についても「受けようと思っている」47%、「受けるつもりはない」34%、「受けるかどうか迷っている」16%と、新型コロナワクチンの接種に関する回答と傾向は変わらなかった。
いずれのワクチンでも50代以上で接種に前向きになる傾向がみられたが、40代以下では新型コロナよりインフルエンザのワクチン接種に前向きな傾向もうかがわれた。
■内閣支持率23%、内閣改造・自民党人事で政権への期待「高まった」4%
岸田内閣の支持率は23%で、前回調査(9月3日)の25%から2ポイント減の横ばい。不支持率は前回比1ポイント増の64%だった。岸田文雄首相は9月に内閣改造と自民党役員人事を行ったが、岸田政権に対する期待が「高まった」との回答はわずか4%で、「高まっていない」が79%に上った。
岸田政権が今月中にまとめる経済対策についても「期待する」は15%にとどまり、「期待しない」が68%を占めた。岸田政権の少子化対策に「期待する」は14%、「期待しない」は70%だった。
「岸田首相は、首相自らが外交を主導する首脳外交を重視しています」というプラスイメージの説明を付けて岸田首相の外交に期待するかを尋ねても「期待する」は24%で、「期待しない」の57%を大きく下回った。
■日本のウクライナ支援「強化すべきだが、武器供与には反対」54%
ロシアによるウクライナ侵攻が続いている。日本政府によるウクライナ支援については「支援は強化すべきだが、武器供与には反対」が54%を占め、「支援を強化し、武器も供与すべきだ」との回答も13%あった。一方、19%が「支援を強化する必要はない」、13%が「わからない」と回答した。1%ではあるが「ロシアを支援すべきだ」と答えた人もいた。
年代別にみると、年代が若くなるにつれてウクライナ支援への関心が薄れる傾向がうかがわれた。
■ジャニーズ事務所の社名変更に「賛成」52%
ジャニーズ事務所の元社長による性加害問題についても尋ねた。ジャニーズ事務所が信頼を回復できると「思う」は18%にとどまり、「思わない」が54%と過半数を占めた。
ジャニーズ事務所が社名を変更するのに「賛成」は52%を占め、「反対」が7%にとどまる一方、41%が「どちらとも言えない」と回答した。国民的なアイドルを多数生み出してきたジャニーズ事務所の重大な不祥事に対し、複雑な思いを持つ人も少なくないようだ。
年代別にみると、若年層より高齢層の方がジャニーズ事務所に厳しい目を向けているようだ。
■衆院選投票先は自民21%・維新15%・立憲10%
政党支持率は自民党21%(前回24%)▽日本維新の会12%(同12%)▽立憲民主党7%(同7%)▽支持政党はない46%(同42%)——など。「仮に今、衆院選が行われたら、比例代表でどの政党に投票しますか」との質問には自民党21%(同21%)▽日本維新の会15%(同16%)▽立憲民主党10%(同9%)▽わからない36%(同35%)——などとなった。
年代別にみると、内閣支持率については低迷が続く中でも「若低老高」の傾向が続く。衆院選の投票先は30代・40代で維新が自民を上回った。
■世論調査の新たなスタンダード:dサーベイ
dサーベイは、NTTドコモのdポイントクラブ会員を対象としたアンケートサービス「プレミアパネル」を使用するインターネット調査で、全国約6500万人(18歳以上)から無作為に抽出した方々にメールで回答を依頼し、回答者にはスマートフォンの画面で質問に答えてもらう。今回は10月1日午前9時からメールを配信し、1505人から有効回答を得た。
dポイントクラブの会員にはNTTドコモ以外の携帯キャリアユーザーも含まれ、日本の有権者の6割以上を母集団としてランダムサンプリング(無作為抽出)調査ができるのがdサーベイの特徴だ。2021年衆院選、22年参院選、23年統一地方選など各種の選挙調査で精度の高さを実証してきた中で、地域別・年代別の人口構成に合わせてメール配信数を設計する「配信設計モデル」を構築した。SSRCとしては、内閣支持率など有権者の政治意識を定期的に解析する世論調査の新たなスタンダードに育てたいと考え、昨年10月から毎月定例のdサーベイ全国世論調査を実施している。
<dサーベイの解説動画> https://www.youtube.com/watch?v=PjLIPto7v4w&t
★本調査の「質問と回答」は、https://ssrc.jp/blog_articles/20231001.html でご覧ください。
【会社概要】
会社名:株式会社社会調査研究センター
代表取締役社⻑:松本 正⽣
設⽴:2020年4⽉1⽇
本社所在地:埼⽟県さいたま市桜区下⼤久保255 埼⽟⼤学内
TEL. 048-858-3751
ホームページ:https://ssrc.jp/
事業内容:世論調査等各種調査の受託、世論調査研究のコンサルティングおよびコーディネートなど
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