愛知文教大学　学内特別展　（10月1日～11月5日）「マイコレクション　乙女のたからもの」のご案内

愛知文教大学（所在地:愛知県小牧市 学長:増田孝）では、大学の専門的な知識を開放し、地域の皆様に対して広く学習の機会を提供するため、学内で常に特別展を設置しています。この展示を契機とし、地域の方々が自由に本学を訪れていただき、本学教授陣の専門分野や、本学の雰囲気をお伝えする情報発信の場とすることを目指しています。
今回は、2010年度芥川賞『乙女の密告』にちなみ「乙女のたからもの」というテーマで、本学に在学している女子学生が大切にしているモノを展示しました。本学には、一般学生、留学生、社会人と多様な学生が在籍しており、互いに刺激を受けながら学びに励んでいます。本学の女子学生が大切にしているモノ、そしてモノに込めた女子学生の思いを展示することによって、本学に在籍している多種多様な学生の一端をご紹介すると同時に、学生それぞれの経験の相違を尊重し、相互に影響を与えながら学びを展開してる本学の特徴をご紹介したいと考えております。

【展示詳細】
今回は、本学の女子学生（一般学生・社会人・留学生）が大切にしているモノを展示することで、多種多様な学生が在籍している本学の特徴の一端をご紹介したいと思います。

◆土居景（大学２年生・国際文化学部）今年20歳になる土居さんはこれまでの人生で出会った大切な人たちとの思い出の品を展示しました。大学での友人との楽しい時間の1コマ、高校時代の友人からもらった手紙や、地元である高知のよさこい祭りで得た賞など、彼女がこれまで悩み、真摯に生きようとした姿がモノから映し出されています。

◆山田華邨（大学４年生・社会人学生・国際文化学部）愛知文教大学では多くの社会人が学んでいます。山田さんもその一人。仕事や子育てがひと段落した今の時間を生かして大学での学びに励んでいます。彼女が展示したのは、彼女の仕事であり趣味であり生きがいでもある書道に関する品々です。小学生のころに始めた書道を数十年続けてこれたのは、恩師の先生との信頼関係があったからこそでした。今回の展示には、恩師から譲り受けた硯や書籍、彼女が集めた筆などが展示されています。学ぶことにひたむきな山田さんの姿を展示から読み取ることができます。

◆浅野真未（大学１年生・人文学部）高校時代、生徒会長として活躍した浅野さん。彼女の宝物は高校時代のさまざまな活動の記録です。生徒会のイベントが記載されたスケジュール帳や先生のお別れ会での写真など、一つひとつに高校時代の充実した日々の思い出が詰まっています。

◆李ブンセイ（大学4年生・留学生・国際文化学部）中国武漢出身の李さんは日本語も英語も得意な留学生です。彼女が日本に興味を持ったのは、幼いころにみた日本アニメがきっかけでした。今回の展示品も、これまで彼女がこつこつと収集してきたアニメ・マンガグッズです。「日本のアニメは優しい」という彼女の言葉の裏にある意味を展示品から読み取ってみませんか。

【展示作業について】
本学の特別展示は学芸員課程を受講している学生の実習をかねて行われています。展示に際してのパネルやキャプションの制作、展示品の保存状態の管理など、実践的な学習の場として学内展示は機能しています。

【本展示の担当教員】
福井庸子（ふくいようこ）　愛知文京大学専任講師
福岡県北九州市生まれ。教職課程・学芸員課程・キャリア科目を担当。近代博物館の成立過程について、教育学や博物学（植物学）、建築史などを横断しながら研究をしています。また、近年は、若者のキャリアデザインに関す研究も進めてきました。今回の展示品から現在の大学生の問題関心の一端を垣間見ることができれば、と願っています。

【愛知文教大学データ】
■学部：人文学部人文学科（外国語専攻／日本文化専攻）
■大学院：国際文化研究科（博士前期・後期課程）
■学長：増田　孝
■設立：1998年
■所在地：愛知県小牧市大草年上坂5969-3