「クリーンルームの先進的な省エネルギー取り組み」が2023 年度省エネ大賞(省エネルギーセンター会長賞)を受賞しました!
■ 省エネ大賞について
「省エネ大賞」は、わが国の産業、業務、運輸各部門における優れた省エネ取り組みや、先進的で高効率な省エネ型製品などを表彰する制度です。
※ 「省エネ大賞」の詳細はこちら https://www.eccj.or.jp/bigaward/item.html
■ 取り組み概要
本案件は、当社のエネルギー消費量の約8割を占める岡山工場が、2013年度から着手した脱化石燃料化に向けた取り組みです。岡山工場では、クリーン度を管理している工場棟がA棟とB棟の2つあります。2017年度には、特にB棟で照明をLED化し、EMS(エネルギーマネジメントシステム)を導入しました。さらに、B棟では外気処理空調システムを高効率化するために、既存の熱源機(冷水チラー・蒸気ボイラ)を高効率空冷ヒートポンプチラーに改修し、併せて変流量制御も行いました。外気予熱・再熱においては、生産設備の廃熱回収利用や加湿制御にドライフォグシステムを採用しました。これらは先進的であり、特に蒸気加湿の撤廃に繋がる取り組みであり、高い評価を受けました。昨年度にはA棟の改修が完了し、脱化石燃料化を達成しました。2022年度の実績では、約18.6%の省エネルギーを達成し、原油換算で708kL/年(2013年度比)の削減を実現しました。
改修後の冷温熱源システム(B棟)
■ 省エネ効果
Step1(2014年度):C棟クリーンルーム
クリーンルーム用空調熱源設備を更新
水冷チラーと温水ボイラーを高効率空冷HPチラーへ
Step2(2016年度):D棟
Step1の検証結果、D棟へ水平展開
Step3(2017年度~):B棟恒温恒湿クリーンルーム
B棟は、C・D棟より高いクリーン度および恒温恒湿であり、一番多くエネルギーを使用している棟であるため、以下の設備を更新
・ 水冷チラーと蒸気ボイラーを高効率空冷HPチラーへ・ 蒸気スプレー加湿をドライフォグ加湿へ
廃熱回収利用、全館LED化、EMSの導入を併せて、「先進対策の効果的実施によるCO2排出量大幅削減事業設備補助事業」(2017年度ASSET事業 環境省補助金)により、大規模改修を実施
Step4(2022年度):A棟廃熱回収利用を水平展開
Step3で実現した廃熱回収利用を段階的に水平展開
【三社電機製作所について】
1933年に開発した映写機用電源以来長きにわたり、「パワー半導体」と「電源機器」メーカーとして事業を展開しております。経営理念として掲げる「常に社会の求める製品の創造につとめ、よりよい品質によって社会の発展に貢献する」のもと、研究・開発を行い、高性能で高品質な製品の創造につとめております。さらに詳しい情報は、ウェブサイト( https://www.sansha.co.jp/ )をご覧ください。
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