RECOTECH、プレシリーズAの資金調達をファイナルクローズ

サーキュラーエコノミーを実現する「pool」の社会実装を加速

レコテック株式会社

2024年7月26日 11時00分

サーキュラーエコノミーを実現するデータプラットフォーム「pool」を提供するレコテック株式会社（本社：東京都千代田区、代表取締役：野崎衛、以下「RECOTECH」）は、Spiral Innovation Partnersをリード投資家として、三井住友信託銀行、Headline Asia、Rheos Capital Partners、ADS Capital、Carbon Ventures（QRインベストメント）、SMBCベンチャーキャピタル、三井住友海上キャピタルを引受先とする第三者割当増資を実施し、プレシリーズAファイナルラウンドでの資金調達を完了いたしました。

調達資金は、日々拡大しているpool事業の推進に向けた優秀人財の採用・組織強化、システム開発などに充てる予定です。これにより、サーキュラーエコノミーの実現を加速させ、将来世代のために責任を果たします。

[資金調達の背景と目的]

RECOTECHは「世代間責任を果たす」をミッションに掲げ、ネイチャーポジティブな経済発展ができる社会の実現を目指すクライメートテックスタートアップです。2023年6月よりサーキュラーサプライチェーンをデザインするCircularity Design Tool - pool（以下「pool」）を提供しています。

「pool」は、都市資源をデータ化し、回収効率を高めるとともに、リサイクル材料を活用したい製造業者と排出事業者を繋ぎ合わせ、サーキュラーサプライチェーンをデザインします。またリサイクル過程のトレーサビリティ情報とCO2排出量情報を提供し、企業のサステナビリティ戦略と法規制対応を支援します。

サーキュラーエコノミーを推進するために、欧州がいち早く法規制を取り入れていますが、この度日本でも製造業に対して再生材使用量の目標設定や使用実績の報告義務化の本格検討が始まりました。「pool」は、この政策動向を先取りする形で企業の資源循環を支援します。本資金調達により、組織体制の強化と「pool」の機能拡張を図り、サービス普及を加速させ、サーキュラーエコノミーにおけるリーディングカンパニーとして責任を果たします。

[投資家からのコメント]

Spiral Innovation Partners株式会社／Logistics Innovation Fund投資事業有限責任組合 General Partner　岡洋氏

この度プレシリーズAラウンドのファイナルクローズをアナウンスができ、大変嬉しく思っております。RECOTECHは、弊社の出資後も、pool事業におけるプラスチック資源循環促進法の大臣認定の取得や、自動車部品向け梱包資材の原料としてのPCR材の大手企業への提供開始等、順調に事業成長を遂げております。今回新たに参画された投資家の皆様とも協力し合いながら、サーキュラーエコノミースタートアップとしてのRECOTECHの更なる飛躍に向けて、弊社も引き続き伴走支援をして参ります。

三井住友信託銀行株式会社インパクトエクイティ投資部フェロー役員　穴繁康氏

当社は、社会課題解決を推進する事業に対して2030年までに5,000億円のインパクトエクイティ投資を行うことにより、資金・資産・資本の好循環の実現を目指しています。その中で、今般、RECOTECHへの出資という貴重な機会に巡り合うことができました。RECOTECHの提供する「pool」は持続可能な循環型社会形成に向けた重要なソリューションであると考えております。当社は引き続き同社の事業運営を全力でサポートして参る所存です。

Headline Asia Partner　岡本彰彦氏 / Investor　鈴木広平氏

RECOTECHへの出資の機会を頂けたことを大変嬉しく思っております。RECOTECHの野崎さん、大村さんとはIVS 2023 LAUNCHPAD KYOTOがきっかけでお会いし、LAUNCHPADに向けたプレゼンの練習をご一緒させていただく中で「pool」による循環型社会構築へ向けた思いや実現可能性に惹かれ、ご支援させていただくことを決めました。その後もエリア拡大のための経済産業大臣認定の取得や、大手クライアントの獲得など、当領域の知見が豊富な野崎さん率いるチームだからこそ成し得た成果を着々と積み上げられております。弊社もRECOTECHの目指す循環型社会構築へ向け、Headline Asia/IVSチーム一同サポートさせていただきます。

レオス・キャピタルパートナーズ株式会社代表取締役　淡路努氏

2023年に欧州委員会が、新車製造に使用されるプラスチックの25％にリサイクル材の使用を義務化する規制案を発表するなど、世界的に機運が高りつつある廃棄物（特にプラスチック）のリサイクルは、地球環境だけでなく企業経営にとっても、今後ますます重要となりますが、各企業はまだ十分な対応ができていません。RECOTECHの提供するサービスは、廃棄物の分別回収の効率化や発生予測を可能にするものであり、静脈産業のプラットフォームになるポテンシャルを持つと評価して、ご支援させて頂くことを決めました。今後はRECOTECHを応援する仲間の一員として、出来る限りご支援させて頂きます。

株式会社Carbon Ventures 取締役　出雲太朗氏

RECOTECHの提唱する壮大なビジョンに共感し、出資させていただくことができること、大変嬉しく思います。野崎さんのこれまでの豊富な知識と経験・弛まぬ努力が、多くの事業協力者様を巻き込み、これまでは理想的な”概念”であったサーキュラーエコノミーが、正に現実のものとなる時が近付いている段階だと感じます。将来的な対象エリアや領域拡大の際も含め、貴社の事業成長に微力ながらコミットさせていただけますと幸いです。

SMBCベンチャーキャピタル株式会社次長 / 投資営業第一部　今枝秀彬氏

「世代間責任を果たす」ために全力で取り組んでいる、野崎さん率いるRECOTECHに伴走できることを大変誇らしく感じています。RECOTECHのビジネスは、これまで把握しきれていなかったごみの量や所在、品質をデータ化することで、回収の効率化と再生材の原材料の可視化を可能にするだけでなく、再生材の提供まで一貫して関与することで、サーキュラーエコノミーの実装を着実に進めています。特に、様々な関係者が関与し、技術的にも商慣習的にも一筋縄ではいかない静脈物流の領域において、RECOTECHチームが持っている意識・専門性の高さ、巻き込んでいく力、そしてより良い未来を信じて愚直に取り組む姿勢に強く共感しました。SMBCグループは一体となって、RECOTECHの取り組みに伴走し、共により大きなインパクトの創出に取り組んでまいります。サーキュラーエコノミーの実現に強い意志をお持ちの方は、是非RECOTECHでチャレンジしてください。より意義深いインパクトを一緒に創出しましょう。

三井住友海上キャピタル株式会社投資開発　髙木俊吾氏

この度はRECOTECHとともに、持続可能な社会の実現のお手伝いをさせていただけることになり、心より嬉しく思っております。資源循環への注目度が急速に高まっていますが、一方で様々な事情からリサイクルできていない廃棄物が数多く残されています。RECOTECHの「pool」は、その解決策として大きなインパクトをもたらすユニークなプラットフォームです。全ての廃棄物を余さず再活用する社会を目指し、全力でサポートさせていただきます。

［採用募集］

現在RECOTECHでは、KPMG、NIKE、Randstadなどで経験を積んだメンバーが揃い、サーキュラーエコノミーのリーディングカンパニーとして最前線を走っています。今後IPO準備を見据えて、ミッションへの共感とパッションを持つ「CTO候補」「ソフトウェアエンジニア」「プロジェクトマネージャー」などの人材を募集します。

採用ページ：https://recotech.notion.site/Careers-RECOTECH-f5d7faa0d2a9466dbbcb8086520e8c9e