渋谷慶一郎 × サー・ウェイン・マクレガーによる国際共同制作が始動、舞台美術に妹島和世が参加

6月10日(火)都内実施 記者発表速報

左からSir Wayne McGregor CBE、渋谷慶一郎、妹島和世:2025年6月10日都内記者会見にて (Photo: Ayaka Endo)

音楽家・渋谷慶一郎が代表を務める「アタック・トーキョー株式会社(ATAK)」は、英国ロイヤル・バレエ団常任振付師であり、ヴェネツィア・ビエンナーレ ダンス部門の芸術監督も務めるサー・ウェイン・マクレガー(Sir Wayne McGregor)によって設立され、革新的な活動で世界的に知られる「スタジオ・ウェイン・マクレガー(Studio Wayne McGregor)」との新作舞台作品の国際共同制作プロジェクトの始動を発表しました。世界初演は2027年を予定しています。

渋谷慶一郎 (Photo: Ayaka Endo)

本作品は、作曲に渋谷慶一郎、演出・振付にSir Wayne McGregorを迎え、音楽、ダンス・身体表現、舞台美術、AI/テクノロジーといった多領域を横断する総合芸術作品として構想されています。「カンパニー・ウェイン・マクレガー(Company Wayne McGregor)」のダンサーに加え、渋谷が制作する最新の「アンドロイド・マリア(ANDROID MARIA)」も出演を予定しています。

Sir Wayne McGregor CBE (Photo: Ayaka Endo)

さらに、舞台美術にはSANAAとして日本建築学会賞、ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展金獅子賞、高松宮殿下記念世界文化賞、プリツカー賞、王立英国建築家協会2025 ロイヤル・ゴールド・メダルなどを受賞し、2024年には文化功労者に選出された世界的建築家・妹島和世氏を迎えます。

妹島和世 (Photo: Ayaka Endo)

これに先立ち、数日前には渋谷とCompany Wayne McGregorのダンサー5名による初のコラボレーション・パフォーマンスが大阪で実施され、今後の創作に向けた重要な一歩となりました。

英国を含む欧州での公演に関する詳細は、2026年に発表される予定であり、2027年の世界初演に向けて既に本格的な準備が進められています。

先鋭的な舞台表現で知られる渋谷とSir Wayne McGregorによる新作は、ジャンルや国境を越えた連携によって、コンテンポラリーパフォーマンスの未来を切り拓く画期的な試みとなるでしょう。

記者発表の場で、渋谷慶一郎は以下のようにコメントしています。

渋谷慶一郎 (Photo: Ayaka Endo)

「Studio Wayne McGregorとともに新作を創作できることを心から嬉しく思います。僕自身、Sir Wayne McGregorの作品をずっと見ていたので今回の実現はとても嬉しいし、妹島和世さんとのコラボレーションによってどのような相互作用が起きるのか今から楽しみにしています。」

「(若手クリエイター支援について)AI以降は若いクリエイターのほうが優れていることもあるし、教える教えられるという関係を超えてプロジェクトを一緒に実現していきたいと思います。」

なお、このプロジェクトは文化芸術活動基盤強化基金*(通称:クリエイター支援基金)の助成を受けて行われます。日本の若手アーティストおよびクリエイター等の参加を積極的に促し、国際的な活動の支援を行って参ります。

*「文化芸術活動基盤強化基金」は、文化庁予算により、クリエイター・アーティスト等 の育成及び文化施設の高付加価値化のために行う事業を実施することを目的として、独立行政法人日本芸術文化振興会に設置された基金です。

【国際共同制作 概要】

作曲:渋谷慶一郎
演出・振付:Wayne McGregor

出演:Company Wayne McGregor、ANDROID MARIA 他
舞台美術:妹島和世(妹島和世建築設計事務所)

共同制作:ATAK、Studio Wayne McGregor
主催:アタック・トーキョー株式会社

助成:文化芸術活動基盤強化基金

【プロフィール】

Photo: Grégoire Alexandre

渋谷慶一郎

1973年東京生まれ。作品は先鋭的な電子音楽作品からピアノソロ 、オペラ、映画音楽、サウンドインスタレーションまで多岐にわたり、東京・パリを拠点に活動を行う。

2012年初音ミク主演による人間不在のボーカロイド・オペラ『THE END』を発表、パリ・シャトレ座公演を皮切りにヨーロッパで巡回公演を行う。2018年AIを搭載したアンドロイドとオーケストラによる作品、アンドロイド・オペラ『Scary Beauty』を発表。2021年は新国立劇場の委嘱新制作にてオペラ作品『Super Angels』の作曲を務め、東京フィルハーモニー交響楽団と共演。2022年ドバイ万博にてアンドロイド・オペラ『MIRROR』を発表、2023年にパリ、2024年に東京凱旋公演。 また、サウンドインスタレーション作品『Abstract Music』を2023/2025年PRADA MODE、2024年ミラノデザインウィークにてLEXUS BEYOND THE HORIZON、2025年Google Pixel京都などイベントにて展示。テクノロジー、生と死の境界領域を、作品を通して問いかけている。

Photo: Pål Hansen

サー・ウェイン・マクレガー(Sir Wayne McGregor CBE)

英国を代表する受賞歴多数の振付家・演出家。自身が芸術監督を務める「スタジオ・ウェイン・マクレガー」では、ダンス、映画、音楽、美術、テクノロジー、科学といった分野を横断する創造的コラボレーションを展開している。専属ダンサーによる「カンパニー・ウェイン・マクレガー」や、教育・研究プログラムも擁する。英国ロイヤル・バレエ団の常任振付師、ヴェネツィア・ビエンナーレのダンス部門ディレクターを務め、世界各国の主要バレエ団に振付作品がレパートリー入りしている。2022年には、ABBAの革新的アバター公演「ABBA Voyage」の振付を担当。

トリニティ・ラバン音楽舞踊院の振付学教授。ロンドン王立芸術大学、プリマス大学、リーズ大学、チェスター大学、ロンドン芸術大学から名誉博士号を授与されている。英国科学協会の名誉フェローでもある。主な受賞に、クリティクス・サークル全国ダンス賞4回、タイムアウト賞2回、サウスバンク・ショー賞3回、オリヴィエ賞3回、ブノワ賞、ゴールデン・マスク賞2回など。2011年に大英帝国勲章(CBE)、2021年にローザンヌ国際バレエコンクール功労賞を受賞。2024年、チャールズ3世国王よりナイトの称号を授与された。

Photo: Ravi Deepres

カンパニー・ウェイン・マクレガー(Company Wayne McGregor)

カンパニー・ウェイン・マクレガーは、振付家・演出家ウェイン・マクレガーが最も実験的な作品を創作するためのダンスカンパニー。10人の世界的ダンサーを擁し、身体性に満ちたコンテンポラリーダンス作品を国際的にツアーするほか、分野横断型のサイトスペシフィックな公演やプロジェクトも展開。サイエンス、リサーチ、革新的なテクノロジーへのアプローチでも高く評価されている。また、ロンドンのサドラーズ・ウェルズ劇場のレジデント・カンパニーを務める。

©︎ATAK

アンドロイド・マリア(ANDROID MARIA)
ANDROID MARIAはAIを搭載した最新のアンドロイドで、2025年6月に初めて公開。これまでに10年近くアンドロイド・オペラなどの作品を発表し続けてきた音楽家・渋谷慶一郎と気鋭のコラボレーターによって構想、制作されている。多言語での会話が可能になり、内蔵のマイクやカメラによってインタラクティブなアンドロイドに進化。造形は古代から現在に至る無数の女神や菩薩像などを学習したAIによって作られている。下半身は地下茎を思わせる無数のチューブで覆われており、大地との繋がりや生命、存在そのものを想起させることを意図する。アンドロイドの声や動きは、それを見た人に今まで感じたことのない感情を喚起し、新しいコミュニケーションのモデルを提案する。

©︎Kohei Omachi

妹島和世(妹島和世建築設計事務所)

1981年日本女子大学大学院修了。1987年妹島和世建築設計事務所、1995年西沢立衛とSANAAを設立。ミラノ工科大学教授。横浜国立大学名誉教授。日本女子大学特別招聘教授。2010年第12回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展の総合ディレクターを務める。SANAAとして日本建築学会賞、ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展金獅子賞、高松宮殿下記念世界文化賞、プリツカー賞、王立英国建築家協会2025 ロイヤル・ゴールド・メダルなどを受賞。2024年には文化功労者に選出。主な作品に金沢21世紀美術館、Dior表参道、Rolexラーニングセンター、ルーヴル=ランス、香川県立アリーナ(あなぶきアリーナ香川)など。

【お問合せ先】

ATAK info@atak.jp
YN Associates info@yna.tokyo

Website
https://atak.jp/
https://production.atak.jp/

尚、本プロジェクトへ参加を希望する若手クリエイターの募集については、今後順次発表していきます。

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会社概要

URL
http://atak.jp
業種
サービス業
本社所在地
東京都目黒区青葉台4-1-3 102
電話番号
-
代表者名
渋谷慶一郎
上場
未上場
資本金
100万円
設立
2006年09月