若者の孤立が深刻化──“家も、頼れる人もない”10・20代の相談急増
若者支援の現場が逼迫。今こそ市民とともに支える仕組みづくりを。

10代・20代の若者の孤立が深刻化しています。
虐待や経済困窮、家族との断絶などによって住まいや支援を失い、ネットカフェ、深夜の公園を転々としながら暮らす若者が全国で増加しています。
東京都豊島区を拠点に若者支援に取り組むNPO法人サンカクシャ(本部:東京都豊島区、代表理事:荒井佑介)には、現在も連日のように新たな相談が寄せられており、支援現場は慢性的に逼迫した状態が続いています。こうした背景には、行政の福祉制度では対応が難しい“制度のはざま”にいる若者の存在と、民間支援へのニーズの集中があります。
団体ではこの状況を打開すべく、これまでの活動を持続・拡充していくために、継続的な市民寄付者「マンスリーサポーター」100人の募集キャンペーンを6月5日より開始しました。市民の支援で若者の居場所と自立支援を支える取り組みに、今注目が集まっています。
◆背景:10代・20代の「見えない困窮」
行政機関の調査などでは捉えきれない、家族と絶縁状態にある若者や、住まいを失い非正規就労を転々とする若者が増えています。
団体の調査では、相談に来る若者が、スマホ代を払えず連絡手段を絶たれ、最終的に「今日泊まる場所がない」とSNS経由で支援を求めてくることも多く存在します。ネットカフェや公園での寝泊まりを経て、ようやく支援につながるケースが少なくありません。
特に特徴的なのは、こうした若者が、児童相談所の対象でもなく、生活保護の対象にもなりにくく、制度の「はざま」に落ちていることです。
家も、頼れる大人も、福祉制度にもつながっていない──そんな若者たちが、自力で生き抜くことを強いられているのが現状です。
【急増】若者の支援ニーズ、かつてない高まり
東京都豊島区を拠点に、15歳〜25歳の若者に向けた住まい・居場所・就労支援を行うNPO法人サンカクシャでは、2023年後半以降、特に10代後半から20代前半の若者からの新規相談が急増しています。
背景には、SNSやメディアを通じた認知の広がりや、闇バイトなど深刻な状況に直面する若者の増加があり、支援のニーズはこれまでにない速度で拡大しています。
その多くが「家に帰れない」「今日泊まる場所がない」といった、緊急性の高い状況に置かれており、支援体制は常に限界に近い状態で推移しています。
団体では、1人の若者に約3年、平均352万円をかけて関わる丁寧な伴走支援を続けていますが、相談件数の増加により、人的・財政的リソースが逼迫しています。
◆支援を「止めない仕組み」はつくれるか?
こうした相談急増と支援現場の逼迫を受け、団体では長期的に支援を継続できる体制の構築が不可欠であると判断。月1,000円から始められる継続寄付者「マンスリーサポーター」100人を募るキャンペーンを開始しました。
現在の年間予算(約1.2億円)の多くは単年ごとの助成金や単発の個人寄付に依存しており、行政からの財政的支援はほとんどありません。
「いつ途切れるかわからない資金」に頼らざるを得ない現状が、支援の継続性を脅かしています。
今回の取り組みでは、特定の大口資金に依存せず、多様な市民一人ひとりが少しずつ支えることで、支援の公共性と安定性を高めることを目指しています。
団体では、若者の「休む」「遊ぶ」など自立以前の段階も大切にしながら、就労や定住といったステップまで長期的に支える支援モデルを実践しており、継続的な寄付がこうした「寄り添う支援」の基盤を支えています。
◆取材・掲載について
本件に関する取材・掲載のご相談は、以下までご連絡ください。
現場の拠点見学や、支援を受けた若者への取材調整も可能です(ご希望に応じて匿名対応・条件付き取材も承ります)。
◆キャンペーンについて
キャンペーン名:マンスリーサポーター募集キャンペーン
募集マンスリーサポーター人数:目標100人
キャンペーン期間:2025年6月5日~2025年10月31日
キャンペーンURL:https://gooddo.jp/magazine/add/randd-lp-sankakusha-1sp/
サンカクシャは、親や身近な大人を頼れない15~25歳の若者たちが孤立することなく、自立への一歩を踏み出せるよう支援する団体です。「居場所」「住まい」「仕事」の3つの柱で若者をサポートしています。
生きていく意欲、何かに取り組もうとする意欲を失ってしまった若者へ丁寧に伴走し、サンカクシャの活動を通じて、若者が社会との繋がりを得て、安定した生活を送り、自分らしく生きていくことができるようサポートしています。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像