クレイグ・マクディーン写真集『750 SUPER SPORT』刊行記念トークショーを開催
2台のドゥカティ750 Super Sportが語る、異なる運命とひとつのレガシー

2026年10月23日、東京・千駄ヶ谷のUNDER R TOKYOにて開催された写真集『750 SUPER SPORT』刊行記念イベントにて、世界的写真家クレイグ・マクディーン氏、クラシックモーターサイクルのスペシャリストであるピーター・ボッジア氏、そしてモータージャーナリストの宮城光氏によるトークショーが開催されました。
本イベントは、SUPER LABOより発売された写真家クレイグ・マクディーン氏による撮り下ろし写真集『750 SUPER SPORT』の刊行を記念して開催されたもので、ドゥカティを代表する歴史的モデル「750 Super Sport(750SS)」を通して、モーターサイクルが持つ美しさ、歴史、そして人とバイクが紡ぐ物語について語られました。
写真、デザイン、ファッション、モーターカルチャーが交差するフォトエキシビションは11月6日(金)までの期間、東京・千駄ヶ谷のUNDER R TOKYOにて開催されています(入場無料)。クレイグ・マクディーン氏が捉えたドゥカティの美学を是非お楽しみください。
同じ日に生まれた2台の750SS、異なる人生


今回の写真集の主役となったのは、1974年式のドゥカティ750 Super Sport 2台です。1台は、ドゥカティ愛好家であるキース・ヘイル氏が新車で購入し、約10万マイル(16万km)以上を走破した車両。もう1台は、ローレンス・L・フォーストール氏によって未走行のまま保存され、1998年にはニューヨークのグッゲンハイム美術館で開催された「The Art of the Motorcycle」にも展示された歴史的な個体です。
同じモデルでありながら、片方は走り続け、もう片方は完璧な状態で保存されてきました。トークショーでは、この対照的な2台について、ピーター・ボッジア氏が次のように語りました。「重要なのはバイクそのものではなく、その背景にあるストーリーです。オーナーがどう生き、どう乗ってきたかによって、そのバイクの価値や個性が形づくられるのです。」また、「私たちがいなくなった後も、このバイクたちは生き続ける。新たなオーナーが新たな物語を刻み、歴史は続いていく。」と語り、モーターサイクルを単なる工業製品ではなく、世代を超えて受け継がれる文化遺産として表現しました。
レースから生まれた伝説の750SS

ドゥカティ750 Super Sportの歴史は、1972年のイモラ200マイルレースに遡ります。ポール・スマート選手とブルーノ・スパッジャーリ選手が駆る750 Imola Desmoが1位・2位を独占し、ドゥカティは世界にその名を轟かせました。そのレーシングマシンの血統を受け継ぎ誕生したのが750 Super Sportです。特徴的なグリーンフレーム、レーサーそのものとも言える設計思想、そしてデスモドロミック機構を搭載したエンジンは、現在でもドゥカティ史上最も象徴的なモデルのひとつとして高く評価されています。
ピーター・ボッジア氏は、「750SSはレーシング技術を初めて公道用モデルへ本格的に持ち込んだ特別なバイクです。」と説明し、「市場に存在した最も美しい量産モーターサイクルのひとつ」とその魅力を語りました。
クレイグ・マクディーンが見つめた750SSの美
30年以上にわたりファッション、ポートレート、ファインアートの第一線で活躍してきたクレイグ・マクディーン氏にとって、本プロジェクトは極めて個人的な作品となりました。2021年、コロナ禍でピーター・ボッジア氏のワークショップを訪れたことをきっかけに、偶然出会った2台の750SSを撮影したことから本プロジェクトは始まりました。
マクディーン氏は、「このバイクと向き合った時間は、まるで恋愛をしているような感覚でした。」
と振り返ります。写真集にはカラー・モノクロ合わせて43点の作品を収録。車体表面の塗装、金属の質感、長年の使用によって刻まれた痕跡までも克明に描き出し、それぞれのバイクが歩んできた人生を可視化しています。特に実物大で展示された750SSの作品については、来場者からも驚きの声が上がり、まるで目の前に実車が存在するかのような圧倒的な存在感を放っていました。


快適だから楽しいのではない
トークショーでは、元MotoGPレーサーであり、現在はモータージャーナリストとして活躍する宮城光氏が、モーターサイクルの魅力について次のように語りました。「バイクに乗っているときは、他のことを何も考えられません。乗ることだけに集中する。その時間が特別なのです。」
さらに、「快適だから楽しいとは限りません。750SSのようなバイクは決して快適ではないかもしれませんが、だからこそ面白い。人が関わることで初めて完成する乗り物だと思います。」とコメント。
ピーター氏も、「ドゥカティは私の人生そのものです。友情も仕事も、世界中とのつながりも、すべてドゥカティが与えてくれました。」と語り、会場を訪れたドゥカティファンから大きな拍手が送られました。




写真を通して未来へ受け継がれる物語

今回の『750 SUPER SPORT』プロジェクトは、単なる写真集ではありません。
それは、同じ工場から生まれながら異なる人生を歩んだ2台の750SSを通して、モーターサイクルが人々の生き方にどのような影響を与え、どのような物語を生み出していくのかを記録した作品です。
クレイグ・マクディーン氏が捉えた写真は、ドゥカティの卓越したエンジニアリングとデザインだけでなく、その背後にある情熱、人とのつながり、そして時代を超えて受け継がれるレガシーを映し出しています。
ドゥカティジャパンはこれからも、モーターサイクルを通じて生まれる様々な物語と情熱を、ファンの皆様と共有してまいります。
写真集『750 SUPER SPORT』
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写真:Craig McDean
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テキスト:Peter Boggia
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アートディレクション:Alex Wiederin
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出版社:SUPER LABO
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発売日:2026年10月22日
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仕様:リネン装ハードカバー/120ページ
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収録作品数:43点(カラー・モノクロ)
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価格:8,800円(税込)
イベント概要
Craig McDean × Peter Boggia TALK SHOW
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日時:2026年10月23日
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会場:UNDER R TOKYO(東京都渋谷区千駄ヶ谷)
Craig McDean Photo Exhibition at UNDER R TOKYO
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会期:2026年10月23日~11月6日
『750 SUPER SPORT』写真展
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会場:SUPER LABO STORE TOKYO
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会期:2026年10月22日~11月21日
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