「機能性食品/飲料」市場における科研費獲得金額ランキングTOP50

~総投資額約263億円、全大学/研究機関540、4,461テーマから注目の研究テーマをご紹介~

アスタミューゼ株式会社

ビジネスを創る要素が、有形資産(タンジブル・アセット)から無形資産(インタンジブル・アセット)へと移行しつつある中、各企業がどのようなビジョンに沿って、人材・技術・ネットワークを獲得し、将来の新しい価値を生み出していくかが注目されています。この状況下で、アスタミューゼ株式会社(以下、アスタミューゼ)は、世界80ヵ国の研究/技術/特許/アイデアの情報とそれに関わるプレイヤー(ベンチャー、中小企業、大企業)情報を集め、各先端分野に精通した専門アナリストが分析、「2025年の180有望成長市場」という将来ビジョンを独自に定義しています。今回は、基礎から応用までのあらゆる学術研究を発展させることを目的とする競争的研究資金「科研費」(※1)に着目。将来ビジョンの有望成長市場180のうちの87番目であり、総額約263億円の科研費を獲得している「87.機能性飲料」市場における大学・研究機関別の科研費獲得金額ランキングを発表、さらに注目すべき研究テーマをご紹介します。

 

(※1)科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金/科学研究費補助金)

※今後、 科研費獲得ランキング発表予定の市場
・88. 醸造・発酵食品
・19. 発生工学・再生医療・細胞治療
・59. 海洋資源開発・深海探査
 
  • 全大学/研究機関540、4,461テーマ中、「87. 機能性食品/飲料」市場における大学・研究機関別(※2)の科研費獲得金額ランキングTOP50(※3)
(※2)研究代表者が所属する大学・研究機関
(※3) 2006~2015年の交付分。2016年2月時点でデータ取得
 

 

※50位までのランキングは未来を創る有望成長市場・有望企業情報メディア『astavision』上でご覧になれます。
URL: http://astavision.com/contents/news/1884?from=pt160404_1


 

  • 注目すべき研究テーマをご紹介

(※)敬称略
◆「ミトコンドリア機能による老化調節機構の解明と抗老化食物質の探索」(東京大学 田之倉優教授 他/2億1619万円)
 老化のシステムを単純化して研究するための優れたモデルシステムである加齢性難聴に関し、聴覚の老化過程においてミトコンドリアのアポトーシス促進因子Bakや脱アセチル化酵素Sirt3が関わる聴覚細胞のアポトーシスの調節に焦点を当て、その分子機構の解明を目指す。さらに、この分子機構で中心的にはたらくSirt3や他の調節因子を標的とした機能性食物質を探索し、その老化遅延効果の評価を行う。

◆「酸素や食物が内包する毒性に対する細胞の適応・応答の分子機構の解明」(東北大学 山本雅之教授 他/5億1857万円
 酸化ストレスや異物のセンサとして働く分子Keap1の機能を構造学的手法で解析し、さらに、マウス個体を用いた機能性評価、およびストレス感知機構と疾患との関連を検証することにより、ストレス感知の新たな分子機構、疾患との関連を明らかにした。摂取している食物や酸素の内包する毒性はDNA損傷を引き起こすことから、癌や老化に深く関与することがこれまで示唆されてきたが、この分子的なメカニズムの理解が進むことにより、癌や老化を予防する新たな機能性食品の開発が進展すると期待される。

◆「ポリフェノール類の機能性と安全性評価のための標的分子の解析」(徳島大学 河合慶親助教 他/2379万円)
 食品中に幅広く含まれ、動脈硬化、癌、糖尿病などの生活習慣病やアルツハイマー病などの神経変性疾患など、様々な疾病に対して予防効果が期待されているポリフェノール類について、その生体内における特異的な標的部位、標的分子の解析を行うことで、生体内での機能性発現機構と安全性を評価するための基礎を構築することを目指す。

※50位までのランキングは未来を創る有望成長市場・有望企業情報メディア『astavision』上でご覧になれます。
URL: http://astavision.com/contents/news/1884?from=pt160404_2


 

  • 「87. 機能性食品/飲料」市場について

 アスタミューゼでは企業情報・特許情報などのビッグデータ分析により、今後成長が見込まれる有望市場を「180の有望成長市場」として分類しており、そのひとつが「87. 機能性食品/飲料」市場です。

 必須栄養素には含まれない化学成分で、適量摂取することで健康増進に効果を発揮することが期待される機能性成分として、食物繊維、ポリフェノール、カロテノイドなどが知られています。これらを含む食品は、一般に機能性食品と呼ばれたり、健康食品と総称されることがあります。現状、機能性食品や健康食品という概念自体に法的な定めはありませんが、近年、機能性表示食品制度やトクホが定められるなど、そのエビデンスを明確にしようという動きが活発化してきています。

 現在フェーズでは成長中、近未来フェーズ(5-10年以内)では成長継続中でエビデンスベースドの食文化へと移行、未来フェーズ(10年以上)ではさらなる成長が期待されています。

 主な技術要素としては生体調節機能(生体制御・疾病の防止・疾秒の回復・体調リズムの調整・老化抑制)などがあり、主な技術・製品・サービスの例としては、「食後血統上昇を抑制する高アミノロース米」や「テーラーメイド機能性弁当の効果実証および供給システム開発」などがあります。

 また、この市場の主なプレイヤーとしては、ネステク、サントリー、東洋新薬、味の素、カネカなどがあり、180の有望成長市場における主な関連市場としては、「84. 食品安全モニタ/トレーサビリティ」「85. ブランド作物」「99. 化学農薬・生物農薬」などがあります。

 アスタミューゼでは、この市場の2015年世界市場規模を167億米ドルと推定、2025年世界市場規模を1032億米ドルと推定しています。

 

  • 「87. 機能性食品/飲料」に関するベンチャー・最先端技術などの情報配信サービス
 アスタミューゼでは、新規事業・オープンイノベーションのためのデータのご提供および実行支援を行っており、大手メーカーの経営企画/CVC部門、R&D/知財部門、新規事業部門をはじめ、金融・VCなど100社以上ご利用いただいています。

 その中でも情報配信サービスでは、国内700大学/研究機関・約500万テーマの研究テーマ、全世界100万社の有望イノベーター(ベンチャー・大学発VB等)情報、全世界1200サイト・30万プロジェクトのクラウドファンディング情報を180の有望成長市場毎に分類し、「注目すべき企業」「注目すべき研究テーマ」「注目すべき製品・サービスアイデア」「プレイヤー毎の競合状況」といった切り口で、タイムリーな情報をピンポイントでお届けします。

 月額9万円から、新規事業アイデアの探索、新規事業実行のための投資・提携先の探索といった用途にご利用いただけます。

※本プレスリリースのファイル内に、参考資料として「アスタミューゼが定義する180の有望成長市場」一覧を記載しております。

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会社概要

アスタミューゼ株式会社

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URL
http://www.astamuse.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区神田錦町2丁目2-1 KANDA SQURE 11F WeWork
電話番号
03-5148-7181
代表者名
永井 歩
上場
未上場
資本金
9500万円
設立
2005年09月