大原大次郎・田中義久 二人展「大原の身体 田中の生態」1/11金-2/14木
お互いを研究対象の素材とし、「身体」と「生態」という切り口をもとにそれぞれを解剖。この行為から現れるふたりのデザインの正体とは。
描き文字をはじめとするタイポグラフィを基軸とした表現で、音楽関連のデザインワークや広告といったクライアントワークに従事する一方、モビールによるタイポグラフィのプロジェクトや、自然との対話のなかで文字の原型を探るアートワークなど、独自のスタンスで、言葉と文字の知覚を探るプロジェクトに取り組む大原大次郎。
国内外アーティストの作品集デザインをはじめ、美術館やコマーシャルギャラリーのVI計画、芸術祭や展示会のアートディレクションを手掛け、アーティストデュオ「Nerhol」としても活動。出版社やギャラリースペースなど、自らがそのプロジェクトの構想、企画、運営に携わる田中義久。
活動の領域は異なるものの、その表現手段、方法論を独自の文脈で深め、同時代のデザイナーとしてキャリアを重ねてきた大原と田中。そのふたりが今回の展覧会で、それぞれのなかにあるデザインの本質を、互いに読み解いてみようという試みを行います。お互いを研究対象の素材とし、「身体」と「生態」という切り口をもとにそれぞれを解剖。そのリサーチによって生み出された成果物とプロセスを展示します。この行為から現れるふたりのデザインの正体とは。
彼らによる実践に、みなさまもどうぞ立ち会ってみてください。
大原の身体と田中の生態。そのデザインの正体とは。 表紙、背、小口、本文、重みや質感、置かれている空間や佇まい。 田中義久がデザインしてきた本の生態を、大原大次郎が描写する。 本の肖像群と、本に関わる出版社や印刷所などの制作環境を定点観測し、 そのリサーチプロセスを進行形で公開していく。 一方、田中義久は大原大次郎の行為を収集する。 山形、徳島、葉山など、大原がレジデンスした先で採集してきたマテリアルの抽出や、行為の中に内在する身体性を考察し、変容させることで紙へと集約する。 墨流し、落水など、手漉きの技法と作用させながら、多様な色彩や質感を集積、身体の痕跡に満ちた和紙には、文字や図像とは異なる視覚原理を内包し、新たな生態系を予見させる。 |
■ 展覧会概要
大原大次郎・田中義久 二人展 「大原の身体 田中の生態」
会期: 2019年1月11日(金)〜2月14日(木)
11:00a.m.-7:00p.m. 日曜・祝日休館 入場無料
会場:クリエイションギャラリーG8
〒104-8001 東京都中央区銀座8-4-17 リクルートGINZA8ビル1F
TEL 03-6835-2260 http://rcc.recruit.co.jp/
主催:クリエイションギャラリーG8
協力:アワガミファクトリー、株式会社八紘美術
■ オープニングパーティー
日時:2019年 1月11日(金) 7:00p.m.-8:30p.m.
会場:クリエイションギャラリーG8
*どなたでもご参加いただけます
■トークショー
日時、ゲスト等、詳細が決まり次第、ギャラリーWEBサイトにてご案内いたします。
入場無料、要予約、ご予約はギャラリーWEBサイトにて
■関連イベント
会期中、ギャラリーツアーなどの関連イベントを開催予定です。
日時、ゲスト等、詳細が決まり次第、ギャラリーWEBサイトにてご案内いたします。
入場無料、要予約、ご予約はギャラリーWEBサイトにて
■関連販売物
展覧会に関連して制作した書籍、和紙を、会場にて先行限定販売する予定です。
価格等、詳細が決まり次第、会場、ギャラリーWEBサイトにてご案内いたします。
■ビジュアル資料
大原による田中の生態研究 /『点子』
田中による大原の身体考察 /『文字と採取の痕跡』
■プロフィール
1978年神奈川県生まれ。グラフィックデザイン、展覧会、ワークショップなどを通して、言葉や文字の知覚を探るプロジェクトを多数展開する。近年のプロジェクトには、重力を主題としたモビールのタイポグラフィ〈もじゅうりょく〉、ホンマタカシによる山岳写真と登山図を再構築したグラフィック連作〈稜線〉、蓮沼執太、イルリメと共に構成する音声記述パフォーマンス〈TypogRAPy〉、YOUR SONG IS GOODの吉澤成友と展開する、ライブプリントとドローイングによる入稿セッション〈New co.〉などがある。受賞にJAGDA新人賞、東京TDC賞。oharadaijiro.com
左上より
稜線 Photograph:ホンマタカシ
idea No.372 曲線 Song Lines Photograph:平野太呂
文字と文様〈線〉 Photograph:高橋マナミ
もじばけ Photograph:根岸功
田中義久 Yoshihisa Tanaka
1980年静岡県浜松市生まれ。近年の仕事に東京都写真美術館をはじめとした文化施設のVI計画、ブックショップ「POST」、出版社「CASE」の共同経営、「The Tokyo Art Book Fair」、「アニシッシュ・カプーア IN 別府」、「Takeo Paper Show」などのアートディレクションがある。また、飯田竜太(彫刻家)とのアーティストデュオ「Nerhol」としても活動し、主な個展に「Index」Foam Photography Museum(オランダ)、「Promenade」金沢21世紀美術館、「Interview,Portrait,House and Room」Youngeun Museum Contemporary Art (韓国)などある。nerhol.com
左上より
Nerhol Promenade/プロムナード 金沢21世紀美術館 Photograph:山中慎太郎 (Qsyum!)
idea No.381 越境の遍歴 田中義久のパースペクティブ
POST web
東京都写真美術館 V.I Photograph:山中慎太郎 (Qsyum!)
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