『Intel Developer Conference 2019』出展レポート
CTIA、SBI R3 JAPANブースでブロックチェーンによるSGX実証機のデモンストレーションを実施
2019年10月4日、CTIA(シー・ティー・アイ・エー)(本社:シンガポール、CEO:手塚 満)は、東京・六本木のミッドタウン東京で開催された『Intel Developer Conference 2019(インテル ディベロッパー・カンファレンス)』のSBI R3 JapanブースにてIntel SGXを使用したアプリケーションのデモンストレーションを実施しました。
CTIAでは、サプライチェーンにおいてトレーサビリティを実現するために、R3 Cordaによる分散台帳技術を活かした生産管理サービスの提供に向けて開発を進めています。
今回使用されたデモンストレーション用アプリは、生産記録を行う際に使用するバーコードの発行や、それを読み取る際の仕組みをSGXで保護することにより、読み取り処理の秘匿化を実現し、不正なシステムによる改竄を防ぐ仕組みとなっています。
また、デモンストレーションは、生産側と入荷側の2社の設定で実施しました。生産する会社では、キウイを収穫・箱詰めして、出荷準備を行い、出荷を実施、そして入荷側の会社では入荷予定とのバーコードで照合を行い、入荷をするという単純な動作で実施されました。
なお、今回は倉庫や工場などでの使用を想定して、ノートパソコンに仮想環境を構築してCordaを運用、インターネットに繋がっていないローカルネットワークの環境でサービスのデモンストレーションを実施しました。これにより、通信接続の制限された生産環境においての導入にも期待されます。
ブースを訪れた生産管理に係る仕事の担当者の方からは、生産工程においてのロット番号の管理については負担が大きい業務であるため、製造にかかわる複数の組織において製品ごとでのロット番号の取り扱いでブロックチェーンが活用されることには将来性を感じると高く評価されました。
- SBI R3 Japan
- CTIA
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