国内最大級の医療機器展示会「Medtec Japan」アワードで、最高賞であるMedtec大賞をアイリスが受賞
「Medtec Japan」は、国内最大級の医療機器の製造・設計に関する展示会・セミナーです。2023年は、4月19日(水)〜21日(金)にて東京ビックサイトで開催され、本年で13回目の開催となります。初日に行われたイノベーション大賞の選考では、一次審査通過企業6社によるプレゼンテーションが行われました。
アイリスは、代表取締役の沖山翔が創業からnodoca®(販売名:「nodoca(ノドカ)」、以下nodoca)の上市までの道のりと今後の展望についてプレゼンテーションし、最高賞であるMedtec大賞を受賞しました。
■Medtec イノベーション大賞について
今回大賞を受賞したアイリスの製品であるnodocaは、5年の開発・検証期間を経て薬事承認を取得、保険適用を経て2022年12月に発売開始し、多くの反響を頂き医療機関での導入が進んでいます。本選考では、スタートアップとしてハードウェアとAIの双方の開発を成功させたチーム作りや、創業当初から保険適用までを見据えた開発戦略などが評価され、受賞に至りました。
Medtec イノベーション大賞は、医療機器の製造・設計において優れた成果をあげた企業を表彰する目的で開催され、今年で第11回目の開催です。過去のMedtec大賞受賞企業は、朝日インテック株式会社や第一医科株式会社、株式会社QDレーザなどの日本を代表する医療機器企業です。
Medtec イノベーション大賞の詳細についてはこちらをご覧ください。
http://www.medtecjapan.com/ja/medtec_innovation_award
■nodocaについて
nodocaは、咽頭(のど)の画像と問診情報等をAI解析し、インフルエンザに特徴的な所見等を検出することでインフルエンザの診断支援ができるAI医療機器です。日本で初めて(※2)「新医療機器(※3)」として承認を取得したAI搭載医療機器となります。また、nodocaを用いたインフルエンザ診断は、2022年12月1日より保険適用となっています。AI医療機器を用いた診断への、新機能・新技術(C2区分)での保険適用も日本で初めて(※4)の事例です。nodocaを用いたインフルエンザ検査の保険点数(診療報酬)は、既存検査法と同等の305点(3,050円)となります。
nodocaのAIアルゴリズムは、のべ100以上の医療機関、10,000人以上の患者の皆様のご協力のもと収集された、50万枚以上の咽頭画像データベースを元に開発されています(※5)。また、AI解析に適した咽頭画像を撮影するための専用カメラを自社で独自に設計・開発しており、口腔内・咽頭をクリアに撮影します。
インフルエンザ濾胞(ろほう)がインフルエンザの診断に有用であることは日本人医師である宮本昭彦医師の発見と報告(※6)により知られていましたが、インフルエンザ濾胞を視診のみで高精度に見分けるには熟練の医師による判断が必要とされていました。アイリスは、熟練医の視診をAIで再現すべく、nodocaを開発いたしました。
■アイリス株式会社について
アイリスは、「みんなで共創できる、ひらかれた医療をつくる。」をミッションに掲げ、深層学習(人工知能)の技術を活用し、医師のもつ匠の技をデジタル化するAI医療機器を開発しています。現役医師でもある創業者沖山翔(東京大学医学部卒、アイリス代表取締役)をはじめ6名の医師を含む9名の医療従事者、厚生労働省・経済産業省出身者、AI医療領域に特化したデータサイエンティスト、大手医療機器メーカー出身者など多数のプロフェッショナルが揃い、医療現場、技術(ハードウェア・ソフトウェア・AI)、法規制を深く理解したうえでAI医療機器をスピーディに開発する体制を構築しています。ファーストプロダクトnodocaは、2022年12月より販売を開始しました。2019年には経済産業省推進の「J-Startup」に選出され、2022年にはForbes Japanより「世界&日本のインパクト企業100」に、東洋経済より「すごいベンチャー100」に選ばれるなど高い評価を受けており、2023年までに総額約47億円の資金を調達し、これまでの開発を進めてきています。
【会社概要】
会社名:アイリス株式会社
所在地:〒100-0006 東京都千代田区有楽町1丁目10番1号 有楽町ビル 11階
代表取締役:沖山翔
設立:2017年11月
URL:https://aillis.jp/
■お問い合わせ先
・メディア関係者/事業一般に関するお問い合わせ先
アイリス株式会社 広報 田中・塩田
e-mail:info@aillis.jp
・医療関係者のお問い合わせ先
https://nodoca.aillis.jp/contact
※注釈
(1)2023年4月21日現在の各医療機器展示会の公開情報における来場者数を踏まえた当社見解
(2)独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)が公開する令和3年度~平成23年度の新医療機器の一覧(https://www.pmda.go.jp/review-services/drug-reviews/review-information/devices/0018.html)及び令和4年度の承認医療機器を当社が確認する限りの情報(2022年12月1日時点)
(3)医療機器の製造販売承認時の区分の一つ。「医療機器の製造販売承認申請について」(平成26年11月20日 薬食発1120第5号)」第1・2(2)に定義される。
(4)厚生労働省が公開する令和4年度~平成25年度の中央社会保険医療協議会総会議事録を当社が確認する限りの情報(2022年12月1日時点)
(5)Okiyama S, Fukuda M, Sode M, et al. Examining the use of an artificial intelligence model to diagnose influenza: development and validation study. Journal of Medical Internet Research. 2022;24(12):e38751.
(6)宮本昭彦, 渡辺重行. 咽頭の診察所見(インフルエンザ濾胞)の意味と価値の考察. 日大医誌. 2013; 72 巻1 号: 11-18.
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