シリーズB 1stクローズによる資金調達完了及びLocationMind株式会社と株式会社東京カンテイの資本業務提携の覚書締結のお知らせ

LocationMind株式会社

東京大学発、AI・宇宙ベンチャーであるLocationMind株式会社(本社:東京都千代田区 代表取締役:桐谷直毅、以下LocationMind)はこの度、エクイティ約8億円(シリーズAリード投資家であるみやこキャピタルによる追加出資含む)、デット10億円の総額18億円の資金調達が完了しました。これにより累計資金調達額は、総額約35億円となります。
また、LocationMindと株式会社東京カンテイ(本社:東京都品川区 代表取締役社長:長田千江美、以下東京カンテイ)は2023年11月29日に資本業務提携の覚書を締結しました。




  • 資金調達の背景及び目的

LocationMindは、世界最大の位置情報銀行を目指し、位置情報にまつわるAI事業と宇宙事業の2事業を展開するベンチャー企業です。AI事業では人・自動車・船舶・衛星画像などの様々な様式の位置情報ビックデータを取り扱い、世界規模の高度な分析を提供しています。また、宇宙事業では測位衛星システムを用いた次世代のGNSSセキュリティサービスを提供しています。


■AI事業

LocationMindでは世界各地の位置情報ビッグデータを保有する大手企業や政府とのパートナーシップを通じて、ビッグデータの事業化を共に進めています。位置情報ビッグデータはヒトやモノの流れに関する高度な洞察を得られるため、国や次世代産業の基盤として必要なデータでありながら、処理技術・事業化能力・プライバシー配慮などの必要性から流通が限定的です。LocationMindはこのような扱いが複雑、かつ、それぞれのデータ単独では達成できないような分析能力を実現する分析モデルを人・車(商業/商用)・船舶・衛星画像などのデータを組み合わせて、多数構築してきました。そして現在、各業界の大手企業や日本の中央省庁の半分以上と取引をするに至っています。さらに、東南アジア・中東・アフリカ地域の10ヵ国以上でも事業実績を拡大しています。シリーズBの資金調達をはずみに、BtoGビジネスのさらなる強化、展開領域の強化(不動産、物流、環境、災害、経済安全保障)、海外展開拡大、地理空間生成AI商品の開発など、既存事業をさらに加速させて参ります。


■宇宙事業

宇宙事業では2023年に経済産業省の衛星画像×船舶・トラックデータによる港湾物流のデジタル化促進サービスの開発・実証、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構による船舶向け通信衛星コンステレーションによる海洋状況把握技術の開発・実証プロジェクトや中小企業イノベーション創出推進事業、防衛装備庁の安全保障技術研究推進制度、最高裁判所の保釈中の被告人へのGNSS端末装着制度導入に係る実証検証、内閣府のみちびきを利用した実証事業、NEDOの産業DXのためのデジタルインフラ整備事業などの案件に採択されました。自動車・船舶・ドローンなどのスマートデバイスに対する次世代GPS受信機や、安心安全な測位に基づく社会基盤構築の構想と実証を重ねており、次の世代の位置情報データが「不正ができる単なるGPS測位」ではなく「不正がないと認証されたGPS測位」に全て置き換えられるよう活動して参ります。


このような事業環境の中、既存事業の拡張及び新規事業への更なる成長資金を投下すべく今回の資金調達に至りました。主に、(1)既存事業における位置情報データおよび展開地域・領域の更なる拡大、(2)宇宙事業の事業化、(3)地理空間生成AIの開発に資金を投下する予定です。

また、2023年11月29日付で東京カンテイと資本業務提携の覚書を締結しました。東京カンテイは、世の中の不動産取引が適正価格にて流通促進されることを目指し、国内最大級の不動産専門のデータ会社として不動産データサービス、評価/査定システム、不動産鑑定評価等を実施する不動産専門家集団です。LocationMindの有するデータ分析・シミュレーション技術と東京カンテイの有する国内最大級を誇る不動産データとの掛け算は社会を大きく変革しうると両社で確信し、日本国内における不動産価格算定及び不動産情報提供の領域にて、今後、具体的に協業を進めます。
東京カンテイの詳細については企業サイト《https://www.kantei.ne.jp/》をご参照ください。



  • 大型政府案件の主な採択状況 

LocationMindは大型政府案件に数多く採択されており、プロジェクトの総額は約42億円に達しています。


  • LocationMind 代表取締役CEO 桐谷のコメント 

 「世界中のいつ、どこで、なにが起きているのかを分析できる会社を作ろう」という目標を掲げて創業してから5年経ちました。世界80ヵ国以上のデータ、20名を越えるドクター・ポストドクターによる高度分析能力を擁する会社になりました。それでも世界にはまだまだ知りたいことが尽きません。デジタル化の進展によって、毎年新しく分析できるであろうことが増えますが、産業ごとに独自の面白いデータが事業化されることなく大量に「デジタルゴールド」として眠っています。これはとてももったいなくて、ヒトやモノの動きや滞在を大規模に分析する場合にはLocationMindはお役に立ちます。皆様が保有するデータと、位置情報ビッグデータとで、できることをご相談下さい。
 また、位置情報ビッグデータは国や企業や市民が大きな意思決定をする際の根幹の情報であり、繰り返される位置情報の不正は許されるものではありません。各業界の営みや、特にこれを活用する情報産業・AIなどが「信じられるデータ」に基づいて社会形成されるように、位置情報の信頼性を測位衛星レベルから抜本的に更新して参ります。次世代技術や次世代インフラプロジェクトなどからお話しを始めておりますが、日々GPS受信機を使われている一人一人の皆様にはやくこれをお届けできるよう邁進してまいります。
 この度のシリーズBの東京カンテイ様との縁については、早々に意気投合してこうした形で当社株主として参画頂けたことを嬉しく思っております。東京カンテイ様は1979年から住宅用不動産の取引が信頼できるデータに基づき分析され検討できるよう、業界最大手としてデータを整備され、分析を提供し続けてこられています。いわば日本の老舗データ分析企業であり、データ分析企業の成功者であります。当社は分析技術に卓越しますが、事業構築能力には学ぶべきことが多くあり、特に住宅不動産領域の技術革新に貢献できるよう東京カンテイ様と近く事業化を今後行ってまいりたいと考えております。



  • 参画いたただいた投資家及び金融機関からのコメント(順不同)

【株式会社東京カンテイ 代表取締役社長 長田千江美氏】

 東京カンテイは「当社のデータ・情報は科学的根拠に基づかなければならない」という強い企業理念のもと、比類ない網羅性と信頼性を誇るデータベースを作りあげてきました。そこから提供される情報は、多くの皆様に安心してお使いいただいていると自負しております。

 この度、データに真摯に対峙し、位置情報解析分野において世界をリードする技術力を持つLocationMindを応援する機会が得られたことを誠にうれしく思っております。情報の信憑性・信頼性が重要となる中、両社が協業することで不動産に新たな価値を発見し、業界の発展、そしてその先にある人々の豊かな生活に貢献してまいりたいと思います。



【みやこキャピタル株式会社 代表取締役社長 パートナー 岡橋寛明氏】
 この度、LocationMindにおける技術開発、ビジネスの進展にあわせて一昨年の前回ラウンドに引き続き追加投資させて頂くことができたことを大変嬉しく思います。

 国内外における地政学的な環境変化や各種の技術革新により、位置・空間・時間情報の正確な解析へのニーズはあらゆる産業・公共政策分野で増していく中、LocationMindのソリューションは不可欠なものとなっていくものと大いに期待しております。

 産官学連携の更なる支援などを通じて、LocationMindの今後の益々の発展に貢献し、我が国を代表する大学発スタートアップ企業としての成長を後押ししながら伴走してまいります。



【株式会社みずほ銀行 東京営業第一部 部長 和田謙太郎氏】

 国家プロジェクトなどの高難度な案件への取り組みにより裏打ちされた、高度な位置情報処理技術および信号認証技術は、今後加速度的に進化してくデータ社会において必要不可欠な技術です。LocationMindのビジネスは、社会性の高い、今後日本だけに留まらず世界で必要とされるものと評価し、今回デットでのご支援を決定いたしました。

 今後も〈みずほ〉は、LocationMindをはじめとするスタートアップ企業向けの資金供給・成長支援体制をより高度化し、サステナブルな社会・経済の実現に貢献していきます。



【株式会社りそな銀行 神田支店 支店長 村松靖氏】
 LocationMindの位置情報を軸とした事業は、様々な社会課題の解決や日本及び世界の衛星技術の発展に繋がる可能性溢れるビジネスです。そのようなミッションに取り組まれる姿勢に共感し、サポートを決定させていただきました。今後も社会的意義のある事業を展開する LocationMindの成長を後押しできるよう尽力してまいります。



【株式会社商工組合中央金庫 執行役員 本店営業部長 矢沢文浩氏】

 昨今、あらゆる分野でデータドリブンな意思決定の需要が高まる中で、位置情報は人流・物流の可視化や自動運転技術の成長・最適化を図る上で最も重要な領域です。LocationMindの有する革新的な技術力とメンバーの熱意・姿勢は我が国の位置情報サービス産業の進展に資するものだと信じております。

 商工中金は、これからもスタートアップ企業への積極的なサポートを通じ経済の発展に貢献してまいります。






《会社概要》

研究者の目線で社会の課題を解決することを目指し、2019年に創業したAIベンチャー企業です。東京大学・柴崎亮介(当社創業メンバー)研究室の位置情報解析技術を継承するデータサイエンティスト集団として、内閣官房の新型コロナウィルス感染症対策サイトをはじめ、東京都コロナ感染症モニタリング会議など高度な意思決定の場に対し、詳細かつ精度の高い分析データを提供しています。位置ビッグデータ・IoT機器を用いた位置情報分析、人流の予測およびコンサルティング、測位衛星システムを用いた宇宙からのセキュリティサービスなどを行っています。

社 名:LocationMind株式会社 (英語表記:LocationMind Inc.)

所在地:東京都千代田区神田司町2-8-1 PMO神田司町4F

代表者:代表取締役 / 桐谷 直毅

設 立:2019年2月

 URL:https://locationmind.com/



《本件に関するお問い合わせ先》
LocationMing株式会社 担当:佐野
メールアドレス:pr@locationmind.com


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会社概要

LocationMind株式会社

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URL
https://locationmind.com/
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区神田司町2-8-1 PMO神田司町4F
電話番号
-
代表者名
桐谷 直毅
上場
未上場
資本金
-
設立
2019年02月