SBSテレビのドキュメンタリー番組が「第64回科学技術映像祭」部門優秀賞受賞
『日本のチカラ 笑って生きる一生~ALS患者がつくる 夢のグループホーム~』
このほど、科学技術館(東京都千代田区)にて表彰式が行われ、取材した植田麻瑚記者(報道制作局報道部)が賞状を受け取りました。
番組は、難病・ALSを発症してから自らの理想であるグループホームをつくった、静岡県富士宮市の清しお子さんに密着取材した作品です。審査講評では、「次第に病状が進行するALSにかかりながら『泣いて生きるも一生、笑って生きるも一生、私は笑って生きる』と、グループホーム建設の指揮を執り、完成後はスタッフを教育し、入居者に寄り添う清さん。誰もが力をもらえる作品だ」というコメントをいただきました。
【授賞コメント】
報道制作局報道部 植田
「この度、このような栄えある賞をいただき大変嬉しく思っております。番組制作に関わってくださった皆さまに厚く御礼申し上げます。私の祖父は、清さんと同じALSを患っていました。高齢であったことから気管切開はせず、発症から5年ほどで亡くなりました。祖父が生きているとき、もし清さんのグループホームがあり、清さんのような人が近くにいてくれたら、祖父は『生きたい』と思ったのだろうかと、取材をしていて考える時があります。清さんは、『生き方』ではなく、『逝き方』を探してしまう人を減らしたいという思いで、グループホームを立ち上げました。『医療的ケアが必要でも、手助けがあれば前を向いて笑顔で暮らしていける』この番組が、患者や家族を始め、すべての人にとって『生きる』ということを見つめ直すきっかけになればと思います」
SBSテレビでは、これからも静岡県民に寄り添った番組つくりに邁進していきます。
●「科学技術映像祭」公式サイト
http://ppd.jsf.or.jp/filmfest/
●「公益財団法人 民間放送教育協会」 公式サイト
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