『生徒指導提要』改訂版に沿った初めての生徒指導事例集！『こんなときどうする？生徒指導』全5巻同時刊行！

学事出版株式会社

2024年1月16日 14時30分

教育書・雑誌を刊行する学事出版株式会社（鈴木宣昭代表取締役社長）は、『こんなときどうする？生徒指導』全5巻を同時刊行します。本シリーズは、国の生徒指導の基本書である改訂版『生徒指導提要』の内容に即した、初めての生徒指導に関する事例集です。「事例の概要」「指導の振り返り」「課題解決に導く基礎知識」の3部構成で、生徒指導の問題解決への道筋が具体的に分かる、中学・高校教員必携のハンドブックとなっております。

生徒指導を取り巻く課題

社会環境の変化や、コロナ禍でのコミュニケーション不足、GIGAスクールへの構想の進展等により、生徒を取り巻く状況は多様化・深刻化しており、どの学校においても生徒指導は差し迫った課題となっています。

2023年10月に文部科学省により発表された「令和４年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」によれば、いじめの重大事態の発生件数は923件、小中学校の不登校児童生徒数は299,048人、児童生徒の自殺者数は411人と、いずれも増加傾向です。

また、いじめ防止対策推進法（2013年施行）や教育機会確保法（2017年施行）、生徒指導に関する新たな関係法令等が成立・施行されるなど、生徒指導をめぐる方向性が打ち出されています。

こうした状況を受けて、2022年に『生徒指導提要』も12年ぶりに改訂されるにいたりました。

本シリーズは、改訂版『生徒指導提要』に即した初の事例集となっており、精選事例で分かりやすく解題したものを、「こんなときどうする？生徒指導」として、すぐに使える指導のポイントとコツを提示しました。

編集代表梅澤秀監からのコメント

生徒指導をめぐる近年の状況は、生徒指導に関わる制度や法律が大きく変更された激動の10年でした。さらに、GIGAスクール構想に伴い児童生徒一人ひとりが端末を所有するようになり、chatGPTの出現等も相まって、ICT教育の必要性がますます高まっています。こうした状況の中で、学校現場で日々生徒指導に取り組み、苦労されている先生方に、最新の情報や考えるヒントをお伝えして、生徒指導に役立てていただきたいと思い【事例】【指導の振り返り】【課題解決に導く基礎知識】という構成からなる、5分冊の書籍を制作しました。

本書で紹介した事例は、各学校で起こる可能性のあるものを選び、その指導過程にスポットを当てて、詳しい解説を付けました。成功事例だけでなく、指導課題が残る事例もありますが、解説を読んで参考にしていただければ幸いです。