茨城県立境特別支援学校にてVRを活用した防災教育プログラムを昨年に続き共同実施
火災時の煙や、大地震時の混乱をVRで体験しておくことで、学校外での災害遭遇時に、慌てずに対応できるようになることを期待。
境特別支援学校での防災への取り組み
知的障害のある児童・生徒が在籍する「境特別支援学校」は、校舎が水害リスクの高い利根川沿いにあることもあり、毎月のシェイクアウト訓練をはじめ、年3回の避難訓練を実施する等、防災に力を注いでいる学校です。
9月15日(金)の午前中は、消防の協力を得ながら、火災の発生を想定した本格的な避難訓練を実施。総勢469名の児童・生徒・教職員が参加した訓練では、教職員の連絡体制をより効果的なものにするための見直しを加える等、これまでよりもブラッシュアップした内容で実施されました。また、体育館では災害時を想定して避難所を仮設営し、屋外での訓練を終えた児童・生徒が、段ボールで囲まれた滞在スペースや、非常食・非常トイレの様子等を実際に体感しました。これは、環境変化に敏感な児童・生徒が多い同校において、災害時の避難所利用に対する戸惑いや抵抗の軽減につなげようと、校内の防災安全係の教職員が計画・実施したものです。
また、同日午後には、高等部の生徒8名を対象にして、VRを活用した防災教育プログラムを実施。同校では、昨年度も同プログラムを実施しましたが、避難行動をより実感を持って考えるきっかけをVR体験から得られたことから、本年も継続して実施することになりました。
VRを活用した防災教育プログラムの概要
VRを活用した防災教育プログラムでは、高等部の8名の生徒それぞれが、火災や地震など5つあるシーンの中から自由に選択して、順にVRを体験しました。実際にVRを体験している生徒はもちろんのこと、外部モニターに出力された災害シーンを見ている生徒や先生方も、それぞれに驚きの声を上げながら災害の怖さを体感・共有することができたようです。
体験した生徒からは「火災の煙は高いところに集まるので、身を低くすることが大事だとわかった」「地震の後に停電が起きるので、懐中電灯を用意しておいた方が良いことがわかった」等々、多くの気づきを得られたようでした。
終了後、先生方からは「よりリアルな体験ができることで、教育効果の高まりを感じる」との感想をいただけました。
提供したVR体験機器概要
名称:「火災臨場体験VR~混乱のオフィス~」
コンテンツ概要:https://www.nohmi-service.jp/n-service/vr
レンタルサイト:https://www.xr-plus.jp/
本件に関するお問い合わせ
能美防災株式会社 総合企画室 担当:佐々木 TEL:03-3265-0218
VR体験機器提供会社概要
名称:能美防災株式会社
代表者:代表取締役社長 岡村武士
所在地:東京都千代田区九段南4-7-3
設立:1944年5月5日(創立:1916年12月)
資本金:133億2百万円(東証プライム市場)
主な事業:各種防災設備・システムの企画、開発、設計、施工、保守と各種防災機器の設計、製造、販売
URL:https://www.nohmi.co.jp
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