フィリップス・オークション、2026年春季シーズンの総売上高5億700万米ドルを達成。前年同期比60%増を記録
創業230周年を迎える節目の年に、世界全体でロットベース90%の落札率を達成。新規顧客は全体の40%を占める

グローバル・オークションハウスのフィリップス・オークションは、2026年春季シーズンの業績を発表しました。総売上高は5億700万米ドルに達し、2025年春季シーズン比で60%増を記録。ロットベースでの世界全体の落札率は90%となりました。創業230周年という節目の年にあたる今シーズンは、複数の世界記録を樹立するとともに、歴史的な個人コレクションを出品。16件の美術館・文化機関による作品取得が行われたほか、コレクター層の国際的・世代的な広がりも一段と加速しました。全拠点・全カテゴリーを通じて、今シーズンの購入者の40%がフィリップスで初めて落札した顧客であり、ミレニアル世代とZ世代は、入札者・購入者全体のおよそ3分の1を占めました。
フィリップス・オークション最高経営責任者(CEO)のマーティン・ウィルソンは、次のように述べています。「創業230周年を迎えたフィリップスの春季シーズンを締めくくるにあたり、今回の結果は、市場の力強さだけでなく、この1年間で当社が遂げてきた事業の進化を示すものでもあります。オークション総売上高は前年比60%増となり、その背景には、卓越した出品作品、世界各地からの幅広い参加、そして市場全体にわたる安定した需要がありました。
とりわけ心強いのは、この成長が、『質』『イノベーション』『コレクターとの関わり方』という私たちの重点分野をさらに磨き上げながら実現したことです。2019年以降、予想落札価格1,500万米ドル超の作品を100%落札へと導いてきた実績は、重要作品を市場に送り出し、確実に成約へと結びつける当社の力を物語っています。
今シーズンは、デンマーク美術の個人コレクションとして最高峰と称されるジョン・L・ローブ・ジュニア大使所蔵コレクションや、大胆かつ極めて個人的な視点からジャンルを横断して構成された『A Life in Colour: Property from the Estate of Tina Hills』など、当社のラインナップに深みと個性をもたらす素晴らしいコレクションをご紹介する機会にも恵まれました。
さらに、時計部門においても、市場を牽引する存在としての地位を一層確かなものとするシーズンとなりました。すべての開催拠点で記録を更新し、世界の時計オークション史上最も成功したオークションという新たな金字塔も打ち立てています。
また、コレクターとフィリップスとの関わり方も進化を続けています。『優先入札(Priority Bidding)』制度は、シンプルでありながら革新的な仕組みであり、作品がライブオークションでが競りにかけられる前から入札の勢いを生み出すことで、セール全体を力強く後押ししました。その結果、オークション開始前の入札件数は前年同期比で3倍以上に増加しています。
アートマーケットは急速に変化しており、それに伴ってコレクターの嗜好や期待も変わり続けています。私たちは、この1年間の成果を礎に、今後も変化に柔軟に対応しながら、卓越した作品を市場へ届けるより良い方法を追求し、業界で最も柔軟かつ先進的なオークションハウスであり続けたいと考えています。」
時計部門:3大陸で史上最高記録を更新
フィリップス・オークションとバックス&ルッソ(Bacs & Russo)による2026年春季時計オークションは、同部門史上最も成功したシーズンとなりました。開催された3つのライブオークションはいずれも新たな世界的記録を樹立しました。
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ジュネーブ:世界の時計オークション史上最高売上を記録。
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ニューヨーク:アメリカ大陸における時計オークション史上最高売上を達成。
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香港:アジアのオークション史上最高額となる時計を落札。
近・現代美術部門:個人コレクションが美術館・文化機関の需要を喚起、高い落札率を記録
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5月にニューヨークで開催された近・現代美術・イブニングセールは、全ロット落札(ホワイトグラブ・オークション)を達成し、前年の同セール総売上を2倍以上上回りました。トップロットはアンディ・ウォーホル《Sixteen Jackies》でした。
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春季シーズンを通じたイブニングセール全体の落札率は、ロットベースで94%、金額ベースで99%を記録しました。
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市場におけるコレクターの嗜好の広がりを反映し、時代やジャンルを超えた作品群に高い関心が集まりました。5月のニューヨークセールでは、モダン近代作品がロットベースで93%、印象派作品およびアメリカ美術作品はいずれも100%の落札率を達成しました。
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個人所蔵として最高峰とされるデンマーク美術コレクション「ジョン・L・ローブ・ジュニア大使所蔵コレクション」は、ニューヨークおよびロンドンで開催された5つのオークションを通じて総額1,800万米ドルを売り上げ、予想落札価格総額を上回りました。ニューヨークでは100%落札のホワイトグラブ・オークションを達成し、オンラインセールは90%の落札率で終了。シリーズ全体では90%の落札率を記録し、43%のロットが予想落札価格上限を超えて落札されました。また、海外コレクターの積極的な参加を集めるとともに、コレクションから16点の作品が主要な公立美術館・博物館に収蔵されました。
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コレクター兼パトロンであったティナ・ヒルズ旧蔵コレクション「A Life in Colour: Property from the Estate of Tina Hills」は、エディション、ジュエリー、デザイン、近・現代美術の各セールで紹介され、99%という高い落札率を達成しました。ジョアン・ミッチェル《Plain》は今シーズンのフィリップス全体でもトップ10ロットのひとつとなり、ヘレン・フランケンサーラー《Paloverde》は予想落札価格の約4倍で落札されました。
ジュエリー部門:著名ブランド作品と優れた来歴を持つジュエリーへの需要が過去最高に
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創業230周年を記念したジュネーブ・ジュエリーセールでは、「Collections & Provenance」と題した特別セクションを新設。由緒ある来歴を持つアンティークジュエリーや著名ブランド作品に焦点を当て、ヴァンダービルト家やヨーロッパの名門貴族旧蔵品を含む同セクションは、予想落札価格下限の約3倍で落札されました。
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香港およびニューヨークでは、著名ブランド作品が100%落札され、そのうち74%が予想落札価格上限を上回りました。
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個人コレクションによるジュエリー作品は98%の落札率を達成し、81%のロットが予想落札価格上限を超えて落札されました。引き続き、カラーストーンとブランドジュエリーが市場を牽引しています。
写真部門:市場を牽引し、シーズン最高額を記録
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写真オークション分野で世界をリードするフィリップスは、今シーズン開催された写真専門オークションにおける最高額作品として、ティナ・モドッティによる代表作《Bandolier, Corn, Sickle》(1927)を64万5,000米ドルで落札しました。これは予想落札価格下限の6倍を超える結果となりました。
エディション部門:ホワイトグラブ・オークションを達成し、市場首位を維持
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フィリップスは今シーズンもエディションのライブオークションで世界首位の地位を維持しました。1月にロンドンで開催されたイブニング&デイセールでは、ホワイトグラブ・オークションを達成するとともに、予想落札価格総額の約2倍を記録し、複数の出品者によるエディションセールとして世界最高売上を更新しました。さらに6月には香港で開催した趙無極(ザオ・ウーキー)作品のみを扱う単独セールでも、ホワイトグラブ・オークションを達成しました。カテゴリーへの需要拡大を背景に、4月にニューヨークで開催されたモダニズム・セールは、同シリーズ史上最高の売上を記録しました。
デザイン部門:シーズンセールで最高水準の落札率を達成
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今春、フィリップスは複数の出品者によるデザインセールにおいて、市場最高水準となるロットベース90%、金額ベース93%の落札率を達成しました。
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Z世代・ミレニアル世代の入札者数は前年同期比24%増加し、このカテゴリーへの需要拡大を裏付けました。また、シーズン全体で50%のロットが予想落札価格上限を超えて落札されました。
アジア市場:需要拡大を背景に香港春季セールが大幅成長
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香港の春季オークションは前年同期比50%増の売上を達成し、83%のロットが予想落札価格を上回って落札されました。アジア市場では新規顧客の流入も続いており、香港春季セール購入者の34%がフィリップスで初めて購入した顧客でした。1ロットあたりの平均入札者数も前年同期比23%増加しました。香港、中国本土、台湾、日本、シンガポール、ベトナム、フィリピンなど、アジア各地で購買活動が活発化しました。
プライベートセールス:世界規模で拡大、新規顧客が3分の1を占める
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今シーズンのプライベートセールス購入者の3分の1は、フィリップスで初めて取引を行った新規顧客でした。
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購入者は30カ国に及び、プライベートセールスのグローバルな広がりを示しました。
DROPSHOP:デジタルファーストのコレクティングが世界へ拡大
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2026年春季シーズンのDropshop購入者の70%は、フィリップスで初めて購入した顧客でした。
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Dropshop購入者の約60%をミレニアル世代とZ世代が占めました。
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Dropshopの購入者は22カ国・5大陸に広がりました。






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