ログビルド、株式会社リコーと建設業の社会課題解決に挑む戦略的アライアンスを発表

湘南の建設会社社⻑(元現場監督)が創業したスタートアップ企業、株式会社log build(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役:中堀 健一、ログビルド)は、株式会社リコー（社長執行役員：山下 良則、以下「リコー」）と、ログビルドのリモート現場可視化ソリューションと、「RICOH360」プラットフォーム事業との戦略的アライアンスによって、建設業界で深刻化する人材不足や高齢化、長時間労働、属人的な管理体制、品質管理体制などの社会課題の解決を目指します。

 

 

 

左から、ログビルド代表：中堀 健一、 リコー　リコーフューチャーズBU　Smart Vision事業センター 所長 大谷 渉 氏

 

 

 

•  協業の背景

​　ログビルドは、元現場監督で建築会社を経営する中堀によって2020年2月に創業されたスタートアップ企業です。ゼネコン、ハウジング、リフォーム、リノベーションなど幅広い領域でリモート施工管理を実現するためのサービス「Log System(ログシステム)」を展開。

　Log Systemの中で、360度写真を活用した現場可視化ソリューションである「Log Walk」は、360度カメラと専用のアプリケーションを活用することで手軽に建設現場をVR化できるため遠隔地からの現場確認に最適で、RICOH THETAが活用されています。

　リコーは、2013年に世界で初めて＊1ワンショットで360度撮影ができるカメラRICOH THETAを発売以降、360度画像・映像を活用した事業の幅を広げてきました。現在では、360度画像・映像に関連するデバイスやソフトウェア、クラウドサービスを連携させることで、撮影からデータ活用まで、ワークフロー全体を効率化するソリューションを提供し、業務効率化と生産性の向上を実現するRICOH360プラットフォーム事業を強化し、SaaSビジネスの展開を行っています。特に、建設業においては、現場の進捗管理ツールとして360度画像が活用されています。

　これまでRICOH360では、主にRICOH THETAで撮影した画像をAIの活用によって解像度を向上する機能や、現場を撮影すると自動でプロモーション動画を生成する機能の実装など、主に撮影後の画像の活用をサポートするメディアマネジメントの領域に力を入れてまいりました。一方で、建設現場をはじめとしたビジネスシーンでの活用の増加に伴い、より直感的に使いやすいUI（ユーザーインターフェース）、ネットワークへの簡単な接続、複数デバイスの一括管理などが求められています。

　建設業界で深刻化する人材不足や高齢化、長時間労働、属人的な管理体制、品質管理体制などの社会課題を解決する策として、「どこからでも簡単にアクセス可能なリモートで現場を可視化するアプリケーション」が注目されています。特に、建設業においては、2024年4月より施行が予定されている改正働き方改革関連法案の中で、残業時間の上限に罰則規定がもうけられるなど、労働生産性を上げることが急務となっています。

　このような背景から、ログビルドは「RICOH360」プラットフォーム事業と共に、より建設現場のニーズに沿ったサービスを提供していくことを決定しました。建設業界の DX加速とリモート現場管理プラットフォームのLog Systemのさらなる拡大を目的に、リコーとログビルドは協業を開始します。

＊1コンシューマー製品において、水平方向や半天球だけでなく、撮影者を取り巻く空間全てをワンショットでキャプチャーできる点において（2013年10月時点。リコー調べ）

 

• 協業の具体的取り組み

​【戦略的セールスアライアンス】
リコー、ログビルドの双方が知見を持ち寄りゼネコン、ハウジング、リフォーム、リノベーション領域への戦略的セールスアライアンスを開始。ユーザーサポートでは、カスタマーエクスペリエンス最大化のための共同サポートを開始します。

【360度カメラの使い勝手向上を目指したデバイスマネジメントの強化をする新サービスを共同開発】
現場でのRICOH THETAの稼働状況を可視化するため、ハードとデータのクラウド管理機能を搭載したアプリケーション「THETA Twin」をAPIとして提供し、物理デバイスの情報をリアルタイムで収集、クラウド上でバーチャルデバイスを再現します。これにより、RICOH THETAで撮影した画像・映像はTHETA Twin上に自動アップロードされ、デバイスそのものの管理、コンテンツの可視化を可能にします。また、THETA Twin上から遠隔での稼働状況の確認や、ファームウェアや設定の更新が可能で、現場に行くことなくRICOH THETAで最適な操作が行えます。
 
【Smart Buildersとして活動する建築会社 ecomo をモデル店舗としてのイノベーション開発】
ログビルドの中堀氏が経営する別企業の建築会社 ecomoは、DX化した新しいカタチのビルダーである“Smart Builders ”として全国に建築会社のDXを普及する活動を実施しています。今後RICOH360とログビルドの協業にあたり、ecomoをモデル店舗として、現場の意見を素早く吸い上げられる環境のもとに、開発やイノベーションを推進します。

 

• 株式会社リコー　RFS Smart Vision事業センター長　大谷　渉氏 コメント

「リコーは2013年のRICOH THETA発売以来、360度画像活用サービスの展開を進めてきました。ここ数年は不動産をはじめとして360度画像をワークフローに組み込む例が増えてきています。市場の要求にともない、リコーの提供するサービスも360度画像に対するAI処理、現場で多数活用されるTHETAの稼働状況のモニタリングへとプラットフォーム機能を充実させました。この度、ログビルドとの協業を通じて、これらのプラットフォーム機能を業務の効率化、新たな社会システムとして提供できることをうれしく思います。今後もRICOH THETA×サービスの価値を継続して高めてまいります。」

 

• 株式会社log buildについて

代表者：代表取締役 中堀 健一
所在地：〒251-0057　神奈川県藤沢市城南4-1-9
設立：2020年2月
事業：AI、VR、遠隔臨場、リモート現場管理プラットフォーム、Smart Builders
URL：https://www.log-build.com/

【Log Systemについて】
リモート現場管理を実現するための２つのソリューションで構成され、専門オンボードスタッフによる具体的なワークフロー提案までを実施。現場管理における社会課題の解決を実現。
スーパーゼネコンやハウスメーカー、大型ビルダーから小規模工務店まで活用され、この1年で使用されている現場数は350%増加しました。(22年3月-23年3月)

・Log Walk(ログウォーク) ： VR写真による360度のリモート現場管理アプリ(現場記録)
・Log Meet(ログミート) ：遠隔での現場立ち合いに特化したリモート品質管理アプリ(遠隔臨場)

 

• RICOH360について

RICOH360とは、360度の画像・映像を中心とした業界横断型プラットフォーム事業を展開するブランドです。デバイス、ソフトウェア、クラウドサービスの連携により、撮影からデータ活用までのワークフロー全体を効率化し、よりよいユーザー体験を提供します。
https://www.ricoh360.com/ja/

 

• 補足

株式会社ecomoについて
湘南の建築会社（本社：神奈川県藤沢市城南4-1-9、代表取締役：中堀 健一）
テクノロジーにより新しい働き方を実現するSmart Builders（スマートビルダーズ）を発足し、業界のDX化を牽引。全国でも一番デジタルシフトが進み、オンライン体制が整っており、自社のノウハウを日本全国に広げる活動を実施。大手建材メーカー主催のセミナーや業界団体にて特別講師として登壇。
URL：https://www.ecomo-life.com/



■株式会社リコー側プレスリリース
https://jp.ricoh.com/release/2023/0331_1


【本リリースに関する報道お問い合わせ先】
株式会社 log build 
事業責任者　國吉 慶太
お問い合わせ：https://www.log-build.com/inquiry/