国内初 女性活躍推進に特化したスタートアップ支援ファンド「WPower Fund I」を設立
東京都・三菱UFJ銀行・三菱地所・塩野義製薬・MPower Partnersが連携し、女性起業家および女性活躍推進に資するスタートアップを支援

このたび、東京都、三菱UFJ銀行、三菱地所、塩野義製薬、MPower Partnersの連携により、女性起業家および女性活躍推進に資するサービス・商品を有するスタートアップ支援に100%特化した日本初のファンド「WPower Fund I投資事業有限責任組合(通称WPowerファンド)」を設立いたしました。本ファンドを通じて、日本から世界へ羽ばたき活躍する女性起業家を育成し、女性活躍を推進するスタートアップを支援することで、日本のイノベーションを活性化させ、魅力的な国づくりに貢献してまいります。
日本初の女性特化型ファンドを設立した背景について
日本におけるスタートアップ投資はこの10年で10倍になったものの、女性起業家への投資額は全体のわずか2%という低い水準にあります*[1]。一方で、女性創業者の数は年々増加し、新規起業の34%は女性によるものです。多くの非常に優れた女性創業のスタートアップおよび女性関連ビジネスが資金調達に困難を抱えていることにより、イノベーションが阻害され、経済の活力が失われています。同時に、ここに市場が見逃している大きな投資機会が存在すると考えます。
スタートアップへの資金供給者であるベンチャーキャピタルにおいても、意思決定層における女性の割合は6から7%程度と言われます。女性キャピタリストであるMPower Partnersと、女性活躍推進を強力に支援する投資家が、本ファンドを通して女性起業家および女性活躍推進に資する事業を支援することにより、スタートアップエコシステム全体の多様化と、ひいては日本経済の活性化に貢献できるものと考えます。
本ファンドの狙い
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主に、「資金調達面での困難さを抱える女性起業家等の支援」に加え、「女性活躍推進に資するサービス・商品を有するスタートアップの支援」を目的とし、経済的リターンと社会インパクトの両立を狙います。
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女性起業家およびこれらスタートアップが集まることができる場を提供し、大手町・丸の内・有楽町エリアを「女性起業家の集積地」(通称WValley)として知見の共有や情報発信を行なってまいります。
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本ファンドのLPの皆様と協働し、女性起業家および女性活躍推進に資するスタートアップが安心して資金調達を行える環境作りを支援し、事業拡大をサポートします。

本ファンドに参画する投資家からのコメント及びお問い合わせ先:
<三菱UFJ銀行>
女性起業家および女性活躍推進支援に向け先進的に取り組まれている業界を代表するパートナーの皆さまと、この度ファンド組成に至りましたことを大変嬉しく思います。三菱UFJ銀行およびMUFGは、MUFG Wayの「世界が進むチカラになる。」というパーパスの実現に向け、人的資本経営の実践に取り組み、DEIの推進を行ってまいりました。そのなかでも女性活躍推進は世界を大きく変貌させる可能性を秘める重要な取組として捉えており、この度組成する本ファンドが担う社会的な意義・責任は極めて大きいものと感じております。三菱UFJ銀行はアンカー投資家として、本ファンドを通じて日本を、世界を前に進めるチカラとして全力で支援してまいります。
お問い合わせ先:株式会社三菱UFJ銀行 広報部 TEL:03-5218-1814
<三菱地所>
三菱地所は、スタートアップなど多彩なプレーヤーとのオープンイノベーションを推進。国内外へのスタートアップやベンチャーキャピタルへの出資、当社グループのアセットを活かしたスタートアップへの成長支援や協業・事業共創の推進のほか、多数のイノベーション施設を運営し、イノベーション・エコシステムの形成に取り組んでいます。また、多様性豊かなまちづくり、多様な価値観・人材が生み出すイノベーションこそが、当社が社会に対して提供すべき価値と捉えており、国内の総合デベロッパーとしては初めて、女性のエンパワーメント原則(WEPs)に参画するなど、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンの取り組みを推進しています。
(参考)
ダイバーシティへの取り組みを加速 女性のエンパワーメント原則(WEPs)に参画
https://www.mec.co.jp/news/detail/2024/02/16_mec240216_weps
三菱地所のイノベーション・エコシステム活動に関するオウンドメディア「xTECH」
お問い合わせ先:三菱地所株式会社 広報部 TEL:03-3287-5200
<塩野義製薬>
塩野義製薬は、多様な価値観の共有と融合がイノベーションを生む新たな原動力になると考えており、女性の活躍を積極的に推進しています。本パートナーシップを通じて、社会課題解決に貢献するとともに、年齢や性別、人種、異文化等を超越したダイバーシティを有するSHIONOGIとして、今後一層、その融合を図り、継続的なイノベーション創出につなげ、持続性ある経営を推進し社会に対する責任を果たしていきたいと考えています。詳しくは、塩野義製薬のウェブサイト(https://www.shionogi.com/jp/ja/)をご覧ください。
お問い合わせ先:塩野義製薬株式会社 https://www.shionogi.com/jp/ja/quest.html#3
MPower Partnersについて
MPower Partnersは2021年に設立された日本初のESG重視型ベンチャーキャピタルファンドです。テクノロジーで社会課題を解決するスタートアップを支援しています。
お問い合わせ先:wpower@mpower-partners.com
ウェブサイトURL:
WPowerファンドの特設サイト:https://www.mpower-partners.com/wpower/
MPower Partners:https://www.mpower-partners.com/
*[1]
●資金調達・上場などの過程に存在する男女格差
金融庁政策オープンラボのレポートによると、独立・起業(34.2%)や全国の企業に占める女性社長比率(14.2%)に比べ、資金調達に至る企業や新規上場企業の創業者・社長に占める女性の割合は1~2%と急減。女性起業家のベンチャーキャピタル等からの資金調達は困難な状況であり、スタートアップエコシステム全体で構造的な問題の解決に取組む必要があるとされています。

以下注釈は出典元の通り
(注)各データの母集団はそれぞれ異なる点には要注意
(※1)総務省「就業構造基本調査」に基づく。起業家とは、過去1年間に職を変えた又は新たに職についた者のうち、現在は「自営業主」(内職者を除く)となっている者(https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r03/zentai/html/zuhyo/zuhyo01-02-15.html)
(※2)東京商工リサーチの保有する約400万社の経営者情報(個人企業を含む)に基づく(https://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20211102_04.html)
(※3)STARTUPDBの2019年通期の資金調達ランキング上位50社データ(https://startup-db.com/magazine/category/research/funding-ranking-2019full)に基づき、創業者か社長に女性が含まれるかどうかをウェブサイト等からラボにて調査(2021年11月)を行い算出
(※4)2021年新規上場127社(アクセス当時)を対象として、社長に女性が含まれるかどうかをウェブサイト等からラボにて調査(2021年11月)を行い算出
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