第1回フェアトレード・ジャパン アワード8部門表彰 総合大賞は「イオントップバリュ株式会社」
~生産者と地域支援、環境保護など国内外に多大なインパクトを生みだす企業を表彰~
特定非営利活動法人フェアトレード・ラベル・ジャパン(以下、フェアトレード・ジャパン 東京都中央区:事務局長 潮崎 真惟子)は、Fairtrade International (国際フェアトレードラベル機構)の構成メンバーとして、日本国内において活動を開始以来、今年で30年目を迎えました。30周年を記念し「第1回フェアトレード・ジャパン アワード(Fairtrade Japan Award 2023)」を開催し、生産者と地域支援、環境保護など国内外に多大なインパクトを生みだす企業を15社表彰いたしました。
プレゼンターとして、株式会社セント・フォース取締役でありアナウンサーの望月理恵さん、エシカルコーディネーターのエバンズ亜莉沙さん、ラジオパーソナリティのノイハウス萌菜さんにご登壇いただきました。
日本国内で国際フェアトレード認証に取り組む企業や団体数は累計で252組織に上り、フェアトレード認証製品の推計市場規模は196億円を超えるなど、大きな広がりを見せています。フェアトレードに取り組む事業者は、フェアトレード原料・商品の取り扱いを通して世界各地のフェアトレード生産者と地域の支援や、世界規模の環境保護などに多大なインパクトを生みだすとともに、国内におけるフェアトレードの推進活動などにも積極的に取り組んでいます。そのような企業・団体によるフェアトレード推進を後押し、より一層の社会的インパクトの実現を図るため、日本国内のフェアトレード推進活動において優れた功績のあった企業・団体に対し、その功績を称え表彰することを目的に開催しました。
第1回フェアトレード・ジャパン アワード Fairtrade Japan Award 2023
日本国内のフェアトレード推進活動において優れた功績のあった企業・団体に対し、その功績を称え表彰するアワード
【受賞部門および受賞者一覧】
◆ セールス(コーヒー)部門
認証製品の販売において上位の功績を納めたことによる(算定根拠:ライセンス料2019年~2022年の総額順位)※コーヒーを中心として販売する事業者に限る
ゴールド賞 小川珈琲株式会社
シルバー賞 株式会社トーホー
ブロンズ賞 キーコーヒー株式会社
◆ セールス(コーヒーを除く産品)部門
認証製品の販売において上位の功績を納めたことによる(算定根拠:ライセンス料2019年~2022年の総額順位)※コーヒー以外の産品を中心として販売する事業者に限る
ゴールド賞 イオントップバリュ株式会社
シルバー賞 日本生活協同組合連合会
ブロンズ賞 エスビー食品株式会社
◆ トレーダー部門
認証原料の調達において上位の功績を納めたことによる(算定根拠:生産者からの認証原料調達においてプレミアムの支払額の2019年~2022年の総額順位)※生産者にプレミアムを支払う「ペイヤー」役割を担う事業者に限る
ゴールド賞 ワタル株式会社
シルバー賞 住商フーズ株式会社
ブロンズ賞 株式会社立花商店
◆ コミットメント部門
法人全体としてフェアトレード調達の中長期的な目標を設定・開示し、業界の変革をリードしたことによる
優秀賞 イオントップバリュ株式会社
◆ 生産者パートナーシップ部門
生産者との密な連携により生産者の自立と地域の発展を大きく推進したことによる
優秀賞 有限会社シサム工房
◆ ソーシャルムーブメント部門
特定分野の取組みをリードすることで社会に変革をもたらし新たなインパクトを生み出したことによる
優秀賞 株式会社トレードワークス
◆ フェアトレードオフィス部門
オフィスにおいて社会的責任ある消費・調達活動を行い、企業全体を巻き込みフェアトレードを推進したことによる
優秀賞 大日本印刷株式会社
◆ 功労賞
長年に渡りフェアトレードに尽くしパイオニアとして普及の功績を収めたことによる
一般社団法人わかちあいプロジェクト
◆ 総合
大賞 イオントップバリュ株式会社
受賞理由一覧
【セールス(コーヒー)部門 ゴールド賞】小川珈琲株式会社
2004年に認証取得以来、家庭用・業務用のフェアトレードコーヒーの販売を拡大。同社の家庭用フェアトレードコーヒーは、全国の小売店で最も取り扱いが多い商品の1つとなっている。エシカルコーヒー専門の直営店舗の展開や、5月フェアトレード月間キャンペーンへの積極的参加も通して、普及啓発にも貢献。国内市場最大の産品であるコーヒーの事業者として直近4年間のフェアトレード商品販売の貢献額が国内で1位。
【セールス(コーヒー)部門 シルバー賞】株式会社トーホー
2003年から長年にわたってフェアトレードコーヒーを取り扱い、業務用コーヒー中心にフェアトレードコーヒーを多くのカフェ・喫茶店に広げてきた。国内市場最大の産品であるコーヒーの事業者として直近4年間のフェアトレード商品販売の貢献額が国内で2位。
【セールス(コーヒー)部門 ブロンズ賞】キーコーヒー株式会社
業務用コーヒー中心にフェアトレードコーヒーを多くのカフェ・喫茶店に広げてきた。オフィスや施設のコーヒーをフェアトレードにするべく積極的に営業活動などを行い、フェアトレードコーヒーの拡大に寄与。国内市場最大の産品であるコーヒーの事業者として直近4年間のフェアトレード商品販売の貢献額が国内で3位。
【セールス(コーヒーを除く産品)部門 ゴールド賞】イオントップバリュ株式会社
チョコレート、紅茶、ジャム、コーヒーなど幅広くフェアトレード商品を展開。イオン系の様々な小売店舗を通して販売を増やし、一般消費者の手に取りやすい形でフェアトレード商品を増やし、市場の拡大に大きく貢献した。コーヒー以外の産品を中心として販売する事業者として直近4年間のフェアトレード商品販売の貢献額が国内で1位。
【セールス(コーヒーを除く産品)部門 シルバー賞】日本生活協同組合連合会
フェアトレードバナナの取り扱いが近年大きく増加させ、日本の一般消費者がフェアトレードバナナを手に取りやすくすることに大きく貢献。他にも紅茶やコーヒーなどでもフェアトレード商品を展開し、普及に貢献した。コーヒー以外の産品を中心として販売する事業者として直近4年間のフェアトレード商品販売の貢献額が国内で2位。
【セールス(コーヒーを除く産品)部門 ブロンズ賞】エスビー食品株式会社
日本の大手メーカーとして唯一フェアトレードスパイスを展開。同社の「ORGANIC SPICE」シリーズ 全65品目のうち、23品目がフェアトレード認証という形でコショウ、シナモン、ジンジャーなど商品を広げ、スパイス市場の変革を大きくリードしてきた。コーヒー以外の産品を中心として販売する事業者として直近4年間のフェアトレード商品販売の貢献額が国内で3位。
【トレーダー部門 ゴールド賞】ワタル株式会社
フェアトレードコーヒーの輸入を大きく展開し、全国の様々なカフェ・喫茶店、メーカーなどに届けてきた。2023年はフェアトレードコーヒーの国内初の品評会にもSCAJサスティナビリティ委員会と連携して会場提供・特別協賛するなど、コーヒーにおけるフェアトレード普及に貢献。生産者にプレミアムを支払う「ペイヤー」として直近4年間のプレミアム支払い貢献額が全産品通して国内で1位。
【トレーダー部門 シルバー賞】住商フーズ株式会社
フェアトレードのコーヒーやごまを商社として輸入。生産地での取組みを積極的にメーカーや消費者に伝える活動も行い、生産地と日本の懸け橋としてフェアトレードの普及に大きく貢献。生産者にプレミアムを支払う「ペイヤー」として直近4年間のプレミアム支払い貢献額が全産品通して国内で2位。
【トレーダー部門 ブロンズ賞】株式会社立花商店
フェアトレードのカカオを商社として輸入。アフリカを中心に生産地と密なコミュニケーションを行い、主にチョコレートを通して幅広い世代に原料の背景にある課題や取組みを伝えてきた。生産者にプレミアムを支払う「ペイヤー」として直近4年間のプレミアム支払い貢献額が全産品通して国内で3位。
【功労賞】一般社団法人わかちあいプロジェクト
代表の松木氏はフェアトレード・ジャパンの創設者でもあり、30年に渡ってフェアトレードの普及に尽力。わかちあいプロジェクトは、NGOながら国内で随一のフェアトレード商品のラインナップを持ち、コーヒーやチョコレート等は勿論、クッキー、ワイン、クレヨン、スポーツボール、コスメなど幅広い認証商品を扱い、フェアトレードの可能性を常に示してきた。
【コミットメント部門 優秀賞】イオントップバリュ株式会社
2021年、コーヒーとチョコレートで使用するカカオを2030年までにフェアトレード認証原料などに100%転換する目標を発表。調達目標をコミットメントすることは世界的に非常に高く評価される取組であり、同社は日本企業として唯一フェアトレード調達に関する目標を宣言し、業界に大きな影響をもたらした。
【生産者パートナーシップ部門 優秀賞】有限会社シサム工房
フェアトレード認証コットンを用いたアパレル製品を長年展開。インド等のアジアの生産者と密な連携を実施してきた。コロナ禍には、生産地での大変な状況をリアルタイムで伝え、生産者と全国のフェアトレードショップを支援する「未来チケット」クラウドファンディング等も通して、生産地と消費地を強く繋いできた。
【ソーシャルムーブメント部門 優秀賞】株式会社 トレードワークス
フェアトレード認証コットンを用いたノベルティグッズの製作サービスを2020年より展開。
幅広いラインナップを持ち、展示会やECサイトなどで積極的にフェアトレードを周知して、多くの企業やブランド、キャラクター等のノベルティに急速にフェアトレードコットンを広めた。2022年度に日本国内のフェアトレードコットン市場が前年比の約2倍にまで成長することに大きく貢献。
【フェアトレードオフィス部門 優秀賞】大日本印刷 株式会社
2006年からオフィスのコーヒーをフェアトレード認証に転換したパイオニア。その後コットンバッグ等のノベルティやアイス、社内食堂で提供されるランチなど、様々な形で日々のオフィス活動にフェアトレードを導入。社員や来訪者など多くの人にフェアトレードの価値を伝え、普及に貢献。
【総合 大賞】イオントップバリュ株式会社
国内企業で唯一フェアトレード調達を中長期的に増やしていく目標を宣言するとともに、実際に幅広いフェアトレード商品で最も多くの販売を実現し、日本のフェアトレードの発展に多大な貢献をした。
<受賞企業登壇者一覧>
小川珈琲株式会社 取締役 経営企画室 室長 小川雄次氏
株式会社トーホー 取締役執行役員 品質統括部担当 コーヒー部長 兼 業務用商品販売促進部長 淡田利広氏
キーコーヒー株式会社 執行役員 マーケティング本部長 兼 R&Dグループリーダー 田中正登志氏
イオントップバリュ株式会社 戦略本部副本部長 兼 環境推進室長 宮澤 正紀氏
日本生活協同組合連合会 第一商品本部 農畜産部 部長 高杉 康彦氏
エスビー食品株式会社 執行役員 開発生産グループ スパイスコントロール室長 兼 供給部担当 三浦兼仁氏
ワタル株式会社 専務取締役 佐藤介伊三氏
住商フーズ株式会社 取締役 常務執行役員 原料第一本部長 兼 フードマテリアル第一部長 辻山俊介氏
株式会社立花商店 取締役 東京支店長 生田渉氏
一般社団法人わかちあいプロジェクト 代表理事 松木傑氏
有限会社シサム工房 販売・物流統括 卸営業マネージャー 池澤匡彦氏
株式会社 トレードワークス 商品企画部 部長 奈良祐之氏
大日本印刷 株式会社コーポレートコミュニケーション本部CSRグループ リーダー 佐藤 淳氏
【認定NPO法人フェアトレード・ラベル・ジャパン】
1993年設立。国際フェアトレードラベル機構(Fairtrade International)の構成メンバーとして、日本国内における国際フェアトレード認証ラベルの認証・ライセンス事業、フェアトレード の啓発・アドボカシー活動を行う認定NPO法人です。国際フェアトレードラベル機構は、公正な取引を通じた世界の貧困問題の解決、生産者の持続可能な生活の実現を目指して1997年設立された国際組織。現在開発途上国 71カ国・190万人以上の生産者・労働者と消費国30カ国メンバーが参加しています。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
- 種類
- イベント
- ビジネスカテゴリ
- 環境・エコ・リサイクル
- ダウンロード