鉄道枕木向け合成木材(FFU)の欧州生産工場開設
積水化学工業株式会社(代表取締役社長:加藤 敬太、以下「当社」)の環境・ライフラインカンパニー(プレジデント:平居 義幸)では、オランダに所在するグループ会社SEKISUI ESLON B.V.内に建設を進めていたFFU製まくらぎの生産工場が完成し、10月5日(木)に鉄道関係者などお客様をお招きしてオープニングセレモニーを開催いたしました。
当社が製造する「FFU」は、軽量でありながら、耐久・耐候性、加工性に優れるなど、天然木材とプラスチックの長所を兼ね備えた合成木材です。1974年の発売以降、さまざまな用途に展開してきましたが、鉄道の枕木用途に採用されてから40年を超え、現在、日本国内において多くの鉄道会社に採用していただいております。海外においても、2003年に初受注を獲得。以降、鉄道大国であるドイツ、イギリスなど需要の拡大が見込まれる欧州を中心に事業規模を拡大してきました。当社では、2017年EBA(ドイツ連邦鉄道庁)の本認証を取得。現在では欧州各国をはじめ、アメリカ、オーストラリア、中国など世界34ヵ国で販売実績があります。また、近年、環境配慮から高品質な木材の調達が難しくなっていることに加え、木材の防腐剤として使用されるクレオソート油が、発がん性の危険からEUで使用禁止となったことから、木製枕木においても、代替品として樹脂製まくらぎの導入が世界中で進んでいます。当社のFFUにおいては、特に軽量・高耐久が求められる分岐部や橋梁部分での採用が拡大しています。これまで、FFU製まくらぎは、ほぼ全量を日本の滋賀栗東工場で生産していましたが、海外における鉄道分野最大の需要地である欧州工場開設により、さらなる事業拡大とグローバル化を推進してまいります。
【ご参考①】 SEKISUI ESLON B.V.の概要
所 在 地:Metaalweg 7, 6045 JB, Roermond, The Netherlands
設 立:1974年9月 資本金:1,000千ユーロ
代表者:取締役社長 Paul Koopman 事業内容:塩ビ雨樋その他建材の製造・販売
【ご参考②】エスロンネオランバーFFUについて
FFU:Fiber reinforced Foamed Urethaneの略。
熱硬化性樹脂発泡体(硬質ウレタン樹脂)をガラス長繊維で強化したもの。
鉄道分野以外にも、建築・土木分野、車輛・船舶、工場・水産施設、
スポーツ・公園施設など幅広い用途に採用されています。
以 上
<本件についてのお問い合わせ先>
積水化学工業株式会社
コーポレートコミュニケーション部 Email:kouhou@sekisui.com
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