国産クラウドストレージサービスのFileforce®、顧客企業のストレージを利用するBYO Storageモデルの提供開始と導入・データ活用事例を発表
”Fileforce®”で始めるDX。クラウドストレージはファイルの保管先からデータ活用のプラットフォームへ
1.背景と目的
ファイルフォースは、企業のための国産クラウドストレージサービスFileforce®を様々な業種業界、規模の企業に提供しています。Fileforce®の一般的な提供モデルでは、保管されたファイルデータは、同サービスで提供するAWS上のストレージ(S3)に保管されますが、企業の中には、社内のあらゆる業務や使用しているシステム・サービス毎に分散されたデータを自社の持つ統一的なプラットフォーム上に集約し、データ活用のためのAI分析を始めとする後続プロセスのためにデータの取り出しを容易にしつつ、自社で構築したクラウド上の別システムにシームレスに連携したいというニーズがありました。
これを受けてFileforce®は、アップロードしたファイルデータに対し、必要なディレクリ情報をはじめとする所定のプロパティ情報、カスタムメタ情報を付与しながら、ファイルの最終保管先は顧客側ストレージを指定する、BYOS(Bring Your Own Storage)モデルを開発しました。
BYOSモデルでは、顧客のエンドユーザーがファイルを取り扱う際には、Fileforce®の直感的でわかりやすいインターフェースやAPIを使用し、蓄積されたデータのAI分析やその他ワークロードを実施する際にシステムからデータにアクセスする場合には、都度各システム・サービスが提供するストレージからデータをダウンロードすることなく、自社で契約のAWS環境内のシステムへのシームレスなデータ連携・活用が可能となります。このように他SaaSのクラウドストレージでは実現できない柔軟な連携モデルにより、企業にとって複数のクラウドサービスを活用する際の課題であった、サービス毎のデータの保管先の分散と収集データ活用過程でのデータ取得の問題が解消されました。また、Fileforce®による、カスタムメタ情報の付与機能やそのインデックスに基づく検索機能の充実により、データの管理と活用に向けた利便性も大幅に向上します。
2.BYOS概要イメージ
3.導入事例 鹿島建設株式会社様
鹿島建設株式会社様では、土木・建築プロジェクトで発生する、IoT機器からのセンサーデータや現場から集まる知見(ノウハウ)資料、画像・動画データなどのデジタルデータが分散して保管されることで、その後の横断的なデータ活用がスムーズに進まないという課題があり、その解決策としてデータを社内の共通基盤に集約し、管理・共有しながらデータ活用プロセスにつなげられる「データマネジメント基盤」の構築を検討されていました。
非構造化データ管理プラットフォームとしてFileforce®のBYOSモデルを活用し、エンドユーザーはFileforce®のインターフェースを使い、またセンサーデータや画像データはAPIを経由してファイルのアップロードを行い、自社で契約するAWSストレージ上にデータを集約します。その後、将来的なデータ活用を見据え、ファイルに対して、カスタムメタ情報の付与を行い、インデックスによる検索やデータカタログ化を進め、AWS内でのデータ分析処理や他システム連携、外部公開時のデータ流通性の向上につなげる仕組みを構築されました。
< 鹿島建設 ITソリューション部(先進IT担当リーダー 角川 友隆様)のコメント >
当社では、鹿島グループ中期経営計画(2021~2023)の主要な施策の一つである次世代建設生産システム(鹿島スマート生産、自動化建設生産システム)の進化に向けて、R&D並びにデジタル化を戦略的に推進しています。Fileforce®のBYOSモデルは、当社のデータマネジメント基盤構築に有効なものであり、ファイルフォース社には他にもメタデータを利用したデータカタログ公開機能や大容量データアップロード機能などを標準機能として組み込んでいただきました。我々の実現したいニーズを的確に捉え、スピード感をもって機能実装していただけるファイルフォース社には大いに期待しています。
4.関連リンク
鹿島建設株式会社
Webサイト: https://www.kajima.co.jp/
5.ファイルフォース株式会社について
企業のための安全で高品質な国産クラウドストレージサービス”Fileforce®”を日本国内で開発・運営しています。
Webサイト: https://www.fileforce.jp/
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