2024年下半期のベストビジネス書が決定! 経営学者・宇田川元一氏の著書『企業変革のジレンマ』が大賞に輝く
ビジネスリーダー1万人が最も高く評価したビジネス書、「TOPPOINT大賞」を発表
新刊ビジネス書情報誌『TOPPOINT(トップポイント)』を発行する株式会社パーソナルブレーン(本社:京都市中京区、代表:橋本忠明)は、半年ごとに1万名超の定期購読者を対象とした読者アンケートを行い、「ベストビジネス書」に選ばれた書籍を「TOPPOINT大賞」として表彰しています。
このたび、第41回目となる、2024年下半期「TOPPOINT大賞」が決定いたしましたので、大賞作品&ベスト10冊を以下の通り発表いたします。
特設ページはこちら ⇒ https://www.toppoint.jp/bestbook/announcement/24l
■ビジネスリーダー1万人が選んだベストビジネス書は、『企業変革のジレンマ』!
第41回「TOPPOINT大賞」に輝いたのは、『企業変革のジレンマ ――「構造的無能化」はなぜ起きるのか』(宇田川元一 著 / 日経BP・日本経済新聞出版)です。
著者の宇田川元一(もとかず)氏は、経営戦略論や組織論を専門とする経営学者です。本書は、多くの日本企業が抱える問題として、組織が考え、実行する能力を失い、環境変化に適応できなくなっていることを指摘。この問題を「構造的無能化」と名付け、その生じる原因を掘り下げるとともに、より良い方向に変革するために必要な「対話」の仕方を解説しています。
投票した方からは、「組織改革が課題意識としてある中で読みとても参考となった」「まさにこの本に書かれていることが我が社でも起きている」といった声が多く寄せられました。
2024年上半期「TOPPOINT大賞」ベスト10冊(一覧)
■経営者・管理職は、組織や社会の問題に高い関心がある?
第2位は、今や日本の小売りグループで売上高4位となった「ドン・キホーテ」の経営戦略を明らかにした『進撃のドンキ 知られざる巨大企業の深淵なる経営』(酒井大輔 著/日経BP)です。著者で日経ビジネス記者の酒井氏によれば、ドン・キホーテの強さの秘密は、小売業界の常識を打ち破った“異端企業”ならではの経営戦略にあるといいます。本書では、変幻自在の店づくり、現場への徹底した権限委譲、仕事を「労働」(ワーク)ではなく「競争」(ゲーム)にする、といった同社独自の取り組みが明かされています。
そして第3位には『クリティカル・ビジネス・パラダイム 社会運動とビジネスの交わるところ』(山口 周 著/プレジデント社)が選ばれました。近年、勃興しつつある新たなビジネス、「クリティカル・ビジネス」の特徴と、従来型ビジネスとの違いについて、事例を交えて解説しています。
『TOPPOINT』の購読者は、約半数が経営者層、6割以上がマネジメント層です。今回ベスト10冊にランクインした書籍を見ると、経営者・管理職を中心としたビジネスパーソンは、組織が抱える課題の解決方法などに強い関心を持っていることがうかがえます(『「組織と人数」の絶対法則』『「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか?』など)。
また、パレスチナ・イスラエル問題や、自民党による「政治資金パーティー裏金事件」など、2024年に注目度の高かった社会問題についても意識が向いていることが見受けられます(『ハマスの実像』『検証 政治とカネ』など)。
■著者・宇田川元一氏の受賞コメント
今回の「TOPPOINT大賞」受賞にあたり、『企業変革のジレンマ』の著者である、宇田川元一氏からコメントを頂戴しています。内容は、以下の通りです。
この度は皆様から拙著『企業変革のジレンマ ―― 「構造的無能化」はなぜ起きるのか』をTOPPOINT大賞に選んでいただき、大変光栄に存じます。
本書は、企業の慢性疾患ともいうべき緩慢な衰退がなぜ生じるのか、その発生メカニズムを「構造的無能化」の問題として考察しました。そして、構造的無能化を乗り越えていくために、対話を基軸とした変革の方向性について述べています。
経営危機のような「有事」ではなく、緩やかな衰退のような「平時」の変革については類書がなく、苦しい中で3年間執筆に取り組みました。しかし、このようにご評価をいただき、その苦労が報われた気持ちがいたします。
長い変革の道のりを歩もうとする方々に本書が届くことを願っています。
宇田川元一
■著者・宇田川元一氏の略歴
経営学者。埼玉大学 経済経営系大学院 准教授。1977年、東京都生まれ。明治大学大学院経営学研究科博士後期課程単位取得。専門は、経営戦略論、組織論。主な著書に『他者と働く――「わかりあえなさ」から始める組織論』(NewsPicksパブリッシング)など。
■『企業変革のジレンマ』に投票した読者のコメント(抜粋)
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実際に組織改革が課題意識としてある中で読みとても参考となったが、これほど書かれている内容は平易ながら実行することを考えると難しいことはない。ただ、それでも愚直に取り組むことしかないこともわかるため、本書を携えて一歩ずつ進めていきたい。(50代・男性)
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まさに自社の組織が漫然とした不調を抱えている状況でこの本を読み刮目した。危機にまで陥っていない企業の変革に求められるのはまさに対話であり、相手を知ろうとする姿勢なのであろう。そしてそれは経営層はもとより全社員に求められる。(60代・男性)
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経営が悪化してもV字回復できる会社は一握りだろう。ほとんどは回復できずに倒産する。そうならないために、悪化する前に少しずつ良くしていくにはどうすればいいかがまさに大切。経営陣に読んでほしい。(60代・男性)
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著者のこれまでの本も読んでいるが、とにかく組織に対話が足りないことを訴えている。実際に会社で対話をやろうとすると簡単にはいかないかもしれないが、目指すべきことだと思う。(60代・男性)
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構造的無能化の概念が分かりやすかった。対話の重要性再認識(50代・男性)
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まさにこの本に書かれていることが我が社でも起きています(40代・男性)
■「TOPPOINT大賞」とは
「TOPPOINT大賞」とは、新刊ビジネス書情報誌『TOPPOINT』が、読者アンケートによって半年ごとの「ベストビジネス書」を決定するものです。2004年より前身の「読者が選ぶベストブック」を開始し、今回で通算41回目の開催となります。今回は、本誌2024年7月号~12月号の紹介書籍を対象とし、11月25日(月)から12月15日(日)までを投票期間としました。
アンケートは、1万名以上の『TOPPOINT』読者を対象とし、半年間で紹介した書籍60冊の中から「ベスト3」を選んでいただく形で実施しました。1位3点、2位2点、3位1点として集計し、総得点1位の書籍を「TOPPOINT大賞」として選定。併せて、得点順に上位10冊を選出しました。
■「TOPPOINT大賞」決定に合わせた書店店頭フェアの開催
本賞の決定に伴い、丸善ジュンク堂書店・文教堂・未来屋書店の主要大型店約50店舗にて「TOPPOINT大賞受賞書籍フェア」を開催します。フェアでは、ベスト10冊に選ばれた各書籍を、その書籍の読みどころや読者のコメントを記したPOPと並べて展開。また、大賞を受賞した著者のコメントや本賞の概要を紹介した小冊子(無料)も配布します。
開催期間は、2月1日(土)より1カ月間の予定です。
■新刊ビジネス書情報誌『TOPPOINT』とは
『TOPPOINT』は、毎月数多く出版されるビジネス関連の新刊書の中から、「一読の価値ある本」を厳選し、その要約を紹介する月刊誌です。毎月、100冊前後のビジネス関連の新刊書を熟読、その中でも特に「内容が斬新」「アイデアに溢れた」10冊を厳選し、その要約を紹介しています。1987年の創刊以来30年以上にわたり、第一線のビジネスリーダーを中心に購読されています。
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