孤立する若者を支援する認定NPO法人D×Pと大阪市が連携協定を締結。グリ下に集まる若者の支援体制構築へ
孤立する若者の支援を行なう認定NPO法人D×P(ディーピー)(大阪市中央区、理事長:今井紀明 以下D×P)はと大阪市は、大阪ミナミの繁華街に集まる若者に関するアンケートについての連携協定を締結したことをお知らせいたします。
今回の連携協定により、大阪ミナミの繁華街に集まる若者に関するアンケートを実施し、D×Pと大阪市がその結果を共有し、データ分析を行い、最適な支援方法の検討に向けて連携、協力していきます。
連携協定締結の背景
大阪ミナミの繁華街には、家庭や学校などに居場所がなく孤立する若者がSNS等を介してつながり、集まっています。また虐待やDVなどから逃れるため、繁華街で過ごす若者もいます。大阪ミナミの繁華街にはさまざまな背景をもつ若者が集まり、「夜の街」が若者のセーフティネットになっています。
D×Pは大阪ミナミの「グリ下(道頓堀のグリコ看板下)」から徒歩5分の場所で、ユースセンターを開所しています。ごはんを食べたり、ゆっくりしたり、仮眠をとったりと安全に過ごせる空間をつくっています。
繁華街にたどり着く若者はこれまで複数の大人との関わりで傷つき、福祉や医療などの既存の支援につながるハードルが高くなっています。しかし、本人だけではどうにもならない環境に置かれていることも多いです。
ユースセンターを開けていない日は、個別面談をしたり、医療機関や自治体の窓口に付き添う同行支援をして、本人の望む状態に進めるよう一緒に考えていきます。
ユースセンターをオープンして一年。これまで多くの若者と関わってきました。
より若者の実情、ニーズなどを把握して、必要な取り組みを行っていくために自治体を始め多様な方々との連携の重要性を感じていました。
本協定を通して、「ユースセンター」に集まる若者にアンケート調査を実施し、そのアンケート結果を大阪市に共有していき、グリ下を含む繁華街に集まる若者の属性や背景を知り、双方で最適な支援方法を模索していきます。
実施内容
本連携協定の中では以下について連携し協力していきます。
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大阪ミナミの繁華街に集まる若者に関するアンケートを実施
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アンケート結果の共有、データ分析
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最適な支援方法の検討
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その他本協定の目的に沿うこと
認定NPO法人D×Pについて
当団体は経済的困難、中退、虐待など、さまざまな困難な環境下にあるユース世代(13歳〜25歳の若者)の孤立を解決するために活動しています。繁華街とLINE相談で彼らと出会い、困った時に頼れる人とのつながりをつくります。公的機関だけでは補いづらい部分をカバーするため、民間からセーフティネットをつくり、多様な機会(人・企業・地域)を活かしつなぎ、世の中にまだない機会をつくります。
主に2つの事業を行なっております。
①大阪ミナミの繁華街での居場所事業
大阪ミナミの繁華街(通称グリ下)に集まる、家庭や学校に居場所がない若者が安全に過ごすことができる「ユースセンター」を開設しています。食事の提供やゲームや漫画、音楽などを通して若者がゆっくり過ごすことができる空間をつくっています。生活支援だけでなく、行政や医療機関、専門機関などと連携し、悩みに寄り添いながら伴走支援をしています。
②LINE相談事業「ユキサキチャット」
全国の13~25歳の若者が、進路や中退、生活相談ができる窓口を運営しています。特に経済的に厳しい若者には食糧支援・現金給付を実施。食糧支援で目の前の生活を安定させ、就職や進学、公的機関へのリーチなど、本人が次の一歩を進めるように伴走します。
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