具体的なプロンプトほどAI推薦ホテルはOTAと乖離—150クエリ調査で個性派宿の新機会を確認|CHILLNN AIO Lab
旅行者が具体的な目的をAIに伝えるほど、OTAランキング上位とは異なるホテルが推薦される傾向が確認された。個性ある宿にとってAIOは新たな顧客接点になりうる。

株式会社CHILLNN(本社:京都府京都市下京区、代表取締役:永田諒、以下「CHILLNN」)は、運営を行う調査機関「CHILLNN AIO Lab」にて、国内5シーン・3AIモデル・150クエリを対象に「パーソナライズされたニッチなプロンプトが、AIのホテル推薦に与える影響」を調査しました。その結果、旅行者が目的やシチュエーションを絞った具体的な問いかけをするほど、AIが推薦するホテルとOTA上位の重複率が下がることが判明。大手OTAや有名まとめサイトへの掲載に依存しない、個性的なホテルの新たな集客機会が浮かび上がりました。
背景・課題:「OTA上位 ≠ AI推薦」——先行調査で見えた未解明の問い
2026年4月、CHILLNN AIO Labは国内6都市・3AIモデル・540クエリを対象とした大規模調査を実施し、AIによるホテル推薦の構造を可視化しました(CHILLNN AIO Lab、2026年4月)。
調査から得られた2つの主要事実は以下のとおりです。
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OTAの上位表示とAIによる推薦は連動しない
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AIに推薦されるホテルに共通するのは、オンライン上のプレゼンスの広さと第三者コンテンツの充実
ただし、先行調査で使用したプロンプトはすべて「◯◯のおすすめホテルトップ5を推薦してください」という汎用的な表現でした。旅行者がAIに「露天風呂から富士山が見えて、地元の食材を使った夕食が食べられるホテルを教えてほしい」と話しかけるように、具体的な目的・ペルソナ・シチュエーションを伝えるリアルな場面では、推薦されるホテルの顔ぶれはどう変わるのか——この問いが本調査の出発点です。
主な調査結果
示唆①|エリアを問わず、ニッチクエリではAIとOTAの推薦が乖離する
調査したすべてのニッチクエリ(リアルな場面を想定した個別具体的なプロンプト)において、「AIが推薦するがOTA上位には登場しないホテル」の比率が通常クエリを上回りました(平均+18pt・最大+35pt)。旅行者が「目的・属性・シチュエーション」を絞るほど、AIはOTAのランキングロジックとは異なる基準でホテルを選ぶことが確認されました。
示唆②|AIはサブクエリを生成し、複数サイトを横断して答えを探している
ケーススタディでAIが引用したサイトは、大手まとめサイトだけでなく、公式サイト・地域の観光サイト・アフィリエイトサイト・UGCなど多岐にわたりました。AIは受け取ったニッチクエリを「金沢 ホテル インテリア」「金沢 カップル 誕生日旅行」といった複数のサブクエリに内部分解し、多様なサイトを横断した検索結果を比較・統合して最適解を導いていると推察されます。このプロセスにおいてOTAの影響は限定的であり、それが推薦ホテルの多様性とOTA上位群との乖離につながっていると考えられます。
示唆③|ニッチな魅力を持つOTA圏外のホテルに、AIO経由でダイレクト予約獲得を狙えるポジションが生まれる
OTA上位に入れていないホテルにとって、AIOは新たな顧客接点になりえます。その際重要なのは「ニッチな魅力を持っているかどうか」にとどまらず、「その魅力が旅行者の具体的なニーズに紐づく言葉で、複数の媒体に存在しているかどうか」です。
示唆④|OTAが苦手とするシチュエーション特化のニーズを持つホテルが、ニッチクエリで浮上する
OTAの検索ロジックは主に「価格・立地・評点・レビュー数」などの定量指標に基づくため、「露天風呂から絶景が見える温泉旅館」「インテリアにこだわった誕生日祝い向けホテル」といったシチュエーション特化の訴求は構造上発信しにくい情報です。ニッチクエリで問われるのはまさにこの領域であり、大手まとめサイトでも十分に言及されていないニーズであれば、少ない情報量でもAIに拾われやすい状態を作れる可能性があります。
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今後の展開
CHILLNN AIO Labは引き続き、宿泊施設がAI時代に個性を届けるための調査・分析を進めます。今後は「AIに個性を届けるコンテンツ設計」の実践的な知見を蓄積・発信していく予定です。
調査レポートの全文はCHILLNN AIO Lab公式サイト(https://aio.chillnn.com)にて公開しています。
担当者コメント
AIが私たちの生活に浸透したとき、個性的な宿や飲食店はゲストに発見され得るのか、というAIO Labが最も知りたかったひとつの問いに手がかりを得ることができました。ニッチな個性を持つホテルが、きちんと情報を配置することでAIに発見される——そんな未来が、調査データとして確認できたことに手応えを感じています。CHILLNN AIO Labは今後も、個性ある宿が正当に評価される仕組みを解き明かしていきます。 (調査担当者 小林)
会社概要
CHILLNN AIO Labについて
CHILLNN AIO Labは、ホテルや飲食店探しの今と未来を調査し、施設のAIO対策をサポートする研究機関&メディアです。AI時代には、SNSやOTAでは伝えきれなかった施設の魅力が武器になると考え、ユニークな宿・飲食店が発見されるマーケティング支援を目指しています。
CHILLNNについて
株式会社CHILLNNは、「ブランドを生み、育てる ただひとつの宿泊予約システム」をコンセプトに、宿泊施設向けの自社予約エンジン「CHILLNN(チルン)」を提供しています。雑誌のようなUIの予約ページをノーコードで作成でき、オプション販売・宿泊券販売・日帰り販売など豊富な機能を追加料金なしで利用可能。さらにAIO強化・MEO対策にも対応し、施設の検索流入を多角的にサポートします。一棟貸しやスモールラグジュアリー、民泊、グランピング、キャンプ場など、全国1,200施設以上で導入されています。
会社情報
会社名: 株式会社CHILLNN
代表者: 代表取締役CEO 永田 諒
所在地: 京都府京都市下京区花屋町通櫛笥西入薬園町174-9
設立 : 2018年8月
事業内容: 宿泊予約システムの開発・提供、宿泊施設のマーケティング支援
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