メタジェンセラピューティクス、国内初「FMT治験薬製造センター」を神奈川県川崎市に開設
メタジェンセラピューティクス株式会社(本社:山形県鶴岡市、代表取締役社⾧ CEO:中原拓、以下 メタジェンセラピューティクス)は、2025年6月4日、神奈川県川崎市のキング スカイフロント内に、国内初となる「FMT治験薬製造センター」を開設しました。

腸内細菌叢移植(FMT:Fecal Microbiota Transplantation)は、健康な人の便に含まれている腸内細菌叢を、疾患を持つ患者さんの腸に移植し、バランスのとれた腸内細菌叢を再構築する治療方法です。
メタジェンセラピューティクスでは、経口投与による腸内細菌叢移植を可能にする「経口FMT医薬品」の開発を進めています。 潰瘍性大腸炎を対象とした経口FMT医薬品の開発事業は、2024年6月に国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の 「創薬ベンチャーエコシステム強化事業(創薬ベンチャー公募)」に採択され*、2025年5月30日に中間評価を通過しました。今後、2026年始めには同製造センターでの治験薬の製造を開始し、2026年中を目途に日本および米国にて同医薬品の治験開始を予定しています。
同治験薬の原材料には、山形県鶴岡市「つるおか献便ルーム」で腸内細菌ドナーより提供された便の腸内細菌が用いられます。同ルームに隣接する製造施設にて、ドナーの便から腸内細菌を抽出し、凍結した後、神奈川県川崎市の治験薬製造センターに輸送します。
2025年4月の山形県庄内地方での腸内細菌ドナーの募集開始以降、すでに300名以上の腸内細菌ドナー応募者が登録され(2025年6月3日現在)、現在ドナーによる献便が進んでいます。また、同地方では2025年中に100名程度のドナー認定者を集めることを目標としています。
メタジェンセラピューティクスは、日本や世界の患者さんに腸内細菌研究に基づく医療や医薬品を提供すべく、研究開発を進め、邁進してまいります。
●FMT治験薬製造センター 概要
所在地:〒210-0821 川崎市川崎区殿町3丁目103番9 (キング スカイフロント内)
延床面積:154.8平米
◇参考リリース:
【プレスリリース】日本初献便施設「つるおか献便ルーム」が山形県鶴岡市にオープン
https://www.metagentx.com/news/dJFBVdz0
【プレスリリース】日本初献便施設「つるおか献便ルーム」にて、庄内地方1人目となる腸内細菌ドナーが献便
https://www.metagentx.com/news/20250526_tsuruoka_donor
*AMED課題番号JP25qfb1270015(補助課題事業名「潰瘍性大腸炎治療薬MGT-006の開発」)の支援を受けています。
メタジェンセラピューティクス株式会社について
メタジェンセラピューティクス株式会社は”マイクロバイオームサイエンスで患者さんの願いを叶え続ける”ことをパーパスとして、腸内細菌研究に基づいた医療と創薬でソーシャルインパクトを生み出す、順天堂大学、慶應義塾大学、東京科学大学発ベンチャーです。
「腸内細菌叢バンク」を基盤とし、腸内細菌叢移植(FMT)の社会実装を目的とした「医療サービス事業」と「創薬事業」を推進しています。現在は、免疫疾患(炎症性腸疾患)、がん、中枢神経系疾患の開発に注力しています。
<会社概要>
会社名:メタジェンセラピューティクス株式会社(略称 MGTx)
本社所在地:山形県鶴岡市覚岸寺字水上246-2
東京事務所:東京都港区虎ノ門1丁目17-1 虎ノ門ヒルズビジネスタワー 15階
代表者:代表取締役社長CEO 中原拓
設立日:2020年1月17日
事業内容:マイクロバイオームサイエンスを活用した創薬·医療事業
【本プレスリリースに関するお問い合わせ先】
メタジェンセラピューティクス株式会社 広報担当
Email: pr(at)metagentx.com
※ (at) は @ に置き換えて下さい
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