Revopoint Trackitで実現する、自動車ボディキット開発のデジタル化
― 「芯技(SHIN-GI)」が挑む、高精度・高効率なものづくり ―

お客様について
Studio FinalTAKE 代表 竹田氏
竹田氏は、自動車のボディキットやオリジナルパーツの設計・製作を手掛ける「Studio FinalTAKE」の代表です。
3D スキャン、CAD 設計、CFD 解析、3D プリントを組み合わせたデジタル開発フローを構築し、機能性とデザイン性を兼ね備えた製品開発に取り組んでいます。
現在は、ボディキットブランドである「芯技(SHIN-GI)」として Honda Prelude や Toyota 86(ZN6)などをベースとしたボディキットの開発に加え、2028 年の東京オートサロンへの出展を目標としたオリジナルレーシングカーの開発も進めています。
Studio FinalTAKE 公式サイト:https://www.studio-finaltake.jp

開発現場が抱えていた課題
ボディキット開発では、車両全体の形状だけでなく、各パーツの取付位置や基準点を高精度に取得することが不可欠です。
従来は、車両を一つひとつ手作業で採寸し、クレイモデルを製作・修正しながら形状を仕上げていく手法が一般的でした。しかし、この方法では左右対称性の確保が難しく、実車へ何度もフィッティングを繰り返す必要があるため、多くの時間と労力を要していました。
また、大型車両を一般的なハンドヘルド3Dスキャナーで取得する場合でも、マーカーの貼付や長時間の位置合わせ、スキャンデータの結合作業が必要となり、開発スピードを制限する要因となっていました。
Trackitが変えた開発ワークフロー
こうした課題を解決するため、Studio FinalTAKEではTrackitを導入しました。

開発の初期段階では、まず車両全体の外装データと、パーツを取り付けるためのレイアウトポイントをTrackitで取得します。

Trackitはマーカーレス光学トラッキングに対応しているため、従来のように車体へ大量のマーカーを貼り付ける必要がありません。大型車両であっても位置ズレを気にすることなく、高精度な3Dデータを短時間で取得することができます。
取得した3Dデータは、そのままCADへ取り込み、ボディキットのデザインを作成。その後、CFD解析によって空力性能を検証し、デザインと機能性を両立させた形状へブラッシュアップしていきます。
完成したCADデータは、3Dプリンターによる試作品製作、あるいはFRP・CFRPによる製品製造へと展開されます。

このように、「スキャン → CAD設計 → CFD解析 → 試作 → 製造」という一連のデジタルワークフローを構築することで、開発効率と製品品質の双方を大きく向上させています。
Trackit導入による効果
Trackitの導入によって、開発現場ではさまざまな改善が実現しました。
まず、大型車両全体を短時間で高精度にデジタル化できるようになったことで、初期データ取得にかかる時間が大幅に短縮されました。

また、取得した3DデータをそのままCAD設計へ活用できるため、左右対称性やパーツのフィッティング精度をデジタル上で保証できるようになりました。その結果、試作品を実車へ何度も取り付けて確認する工程が大きく削減され、開発期間の短縮にもつながっています。
さらに、実車への脱着作業が減ったことで、お客様の車両へ傷やダメージを与えるリスクも低減されました。これは開発者だけでなく、大切な車両を預けるオーナーにとっても大きなメリットとなっています。

現場で実感したTrackitの強み
竹田氏が特に評価しているのは、「マーカーレスで大型構造物を高精度にスキャンできること」です。
車体全体だけでなく、エッジの立ったシャープな形状や、取付部の細かなディテールまで一度のスキャンで取得できるため、広範囲のボディ形状と局所的な構造情報を同時に取得できます。
また、Trackitはボディキット開発だけでなく、出張先で大型構造物を測定する際にも活躍しています。
大型構造物では、全体の歪みや穴位置の精度確認が重要になりますが、Trackitを使用することで、それらを可視化しながら高精度に確認できるようになりました。
お客様の声
「Trackitの最大の魅力は、マーカーレスで大型構造物をここまで高精度にスキャンできることです。広範囲のボディ形状だけでなく、取付部の細かなディテールまで一度に取得できるため、ボディキット開発には欠かせない存在となっています。」
また竹田氏は、「従来は車体全体へ大量のマーカーを貼り付け、それを剥がすだけでも多くの時間が必要だった」と振り返ります。
Trackitのマーカーレススキャンは、作業効率の向上だけでなく、塗装面への負担を軽減できる点でも、自動車業界における大きなメリットであると評価しています。
今後の展望
現在、Studio FinalTAKEではボディキット開発に加え、オリジナルレーシングカーの開発プロジェクトも進行しています。
パイプフレームシャシーやバイク用高回転エンジンを組み合わせた新しい車両開発においても、3Dスキャンは欠かせない基盤技術となっています。
竹田氏は、「3Dスキャンによって、これまで職人の経験に頼っていた工程をデジタル化し、より高精度で自由度の高い開発が可能になった」と語ります。
Trackitは、単なる3Dスキャナーではなく、アイデアを迅速に形へと変えるデジタルエンジニアリングの中核ツールとして、Studio FinalTAKEのものづくりを支え続けています。
Trackitについて
製品詳細はこちら:https://www.revopoint3d.jp/products/trackit-optical-tracking-3d-scanner
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