病院で待つ医療から、会いに行く医療へ。歯科医師・現代美術作家の長縄拓哉が、パリ・ルーヴルで問う「医療とアート」の可能性

医療MaaS、遠隔医療、離島医療に取り組むオーガイホールディングス。代表取締役副社長・長縄拓哉が、医療に関心を持たない人との新たな接点として「アート」を発信

オーガイホールディングス株式会社

オーガイホールディングス株式会社(本社:大阪府堺市、代表取締役:野田真一・長縄拓哉)は、2026年10月、フランス・パリのCarrousel du Louvre(カルーゼル・デュ・ルーヴル)で開催される国際現代アートフェア「Art Shopping Paris」に、当社代表取締役副社長である長縄拓哉が現代美術作家として作品1点を出展することをお知らせします。

展覧会の風景 tagboat

長縄が絵を描く理由は、病院では会えない人に会うためです。

オーガイホールディングスは、医療MaaS、遠隔医療、離島・地域医療、デジタル歯科医療などを通じて、「医療を必要とする人のところへ、医療の側から会いに行く」という医療のあり方を追求してきました。

しかし、医療者が患者のいる場所へ出向いても、それでも会えない人がいます。

それは、医療に関心がない人です。

予防の必要性を感じていない人。
歯科医院に行こうと思わない人。
健康について考えるきっかけそのものを持っていない人。

こうした人たちに、どうすれば出会うことができるのか。

長縄が現代美術を通じて向き合っているのは、この問いです。


「医療情報を、どう届けるか」ではなく、「どう出会うか」

歯科医療では、痛みや症状が出てから治療するのではなく、日常的なケアや定期的な受診によって疾病を予防することが重要です。

一方で、医療者が正しい情報を発信しても、その情報を必要としている人すべてに届くわけではありません。

特に、医療や健康に関心を持たない人に対しては、「正しい情報を伝える」だけでは行動変容につながりにくいという課題があります。

そこで長縄が着目しているのが、アートが持つコミュニケーションの力です。

アートには、人を立ち止まらせる力があります。

医療には関心がなくても、作品には興味を持つかもしれない。

歯科医院には行かなくても、作品を見るためには足を運ぶかもしれない。

健康情報は読まなくても、一枚の絵をきっかけに誰かと会話をするかもしれない。

つまり、医療そのものを前面に出すのではなく、人が自然に興味を持つものを入口として、医療との接点をつくる。

長縄はこれを、「コミュニケーションデザインとしてのアート」と捉えています。

展覧会の風景 創英ギャラリー


2021年から続く「アート×医療」の研究

長縄は、この考えを以前から研究・実践してきました。

2021年には、デジタルハリウッド大学の研究紀要『DHU JOURNAL Vol.08』に、「医学情報を含んだアートを身につけることで生まれるコミュニケーションと健康行動(Communications and health behaviors evoked by wearing contemporary art included medical information and issues)」を発表しています。

研究では、医療を意識せずに訪れる商業施設で、医療に関する社会課題や医学情報を作品のコンテクストに含めた展覧会を開催。

さらに、作品をTシャツやステッカーなどとして身につけることで、

「そのアート、かっこいいね」
→「どうしてその作品を身につけているの?」
→「実は、こういう医療や社会の問題を扱った作品なんです」

というコミュニケーションが生まれる仕組みを設計しました。

背景にあったのは、病気や障害などを周囲に知らせる「ヘルプマーク」の課題でした。

ヘルプマークは重要な役割を持つ一方で、それを見た人が「どうしてつけているの?」と自然に声をかける機会は必ずしも多くありません。

そこで、病気や困難を伝えることを目的としたマークではなく、まず「そのアート、いいね」というポジティブなコミュニケーションを生み、そこから病気や健康、社会課題についての会話へつなげる可能性を検討しました。

展覧会には約1か月間で5,041人が来場。

作品を購入した研究参加者13名への調査では、13名全員が購入したグッズを見て展覧会や作品を思い出すことがあると回答し、11名が展覧会をきっかけに考えや行動に変化があったと回答しました。

また、10名が「アートをきっかけにすると医学的な会話がしやすくなる」と回答。

「自身の健康について意識するようになった」「歯磨きをよくするようになった」「当たり前と考えていた痛みを気にかけるようになった」といった変化や、作品をきっかけに医学や健康について周囲と会話したという回答も得られました。

この研究から、医学情報を含んだアート作品をきっかけにコミュニケーションが生まれ、作品のコンテクストが周囲へ広がることで、健康への意識や行動につながる可能性が示唆されました。

二子玉川蔦屋家電での展示風景


アートも、歯科医療の一部になり得る

歯科医療の役割は、歯を治療することだけではありません。

特に予防歯科では、患者自身が自分の身体や口腔の状態に関心を持ち、日々の行動を変えていくことが重要です。

そのためには、

気づくこと。
考えること。
誰かと話すこと。
そして、自分自身の行動を変えること。

こうしたプロセスそのものを支える必要があります。

では、人の意識や行動を変えるきっかけをつくるために、医療者が使える手段は、医学的な情報や診療だけなのでしょうか。

長縄は、そこにアートの可能性を見ています。

アートによって人と出会い、コミュニケーションが生まれ、その人が自分自身の身体や健康について考えるきっかけになるのであれば、

アートも歯科医療の一部になり得る。

これは、アートを医療の「道具」として利用するという考え方ではありません。

人の意識や行動に働きかけるコミュニケーションそのものを医療の一部として捉え直すことで、医療の可能性を広げていくという考え方です。

シールをきっかけに医学的な会話が始まる


オーガイが目指す「会いに行く医療」

この思想は、オーガイホールディングスが取り組んできた医療ともつながっています。

従来の医療は、患者が医療機関へ行くことを基本としてきました。

しかし、医療を必要とする人すべてが、医療機関へ行けるわけではありません。

高齢や要介護、地理的な制約、医療資源の不足、離島など、さまざまな理由によって医療へのアクセスが難しい人がいます。

そこでオーガイホールディングスは、

「患者が医療へ行く」のではなく、「医療が患者のところへ行く」

という発想で、医療MaaS、遠隔医療、離島・地域医療、デジタル歯科医療などに取り組んでいます。

医療者と医療機器が地域へ移動する。

遠隔技術によって距離を越えて医療につなぐ。

デジタル技術によって、場所に左右されない歯科医療の仕組みをつくる。

その根底にあるのは、

「医療を、もっと人の近くへ。」

という考え方です。

沖縄県名護市での移動型歯科検診


それでも会えない人に、どう会うのか。

しかし、医療が人のいる場所へ移動するだけでは、越えられない距離があります。

それは、医療への関心という「心の距離」です。

医療に関心がない。

予防に関心がない。

「まだ自分には必要ない」と思っている。

そうした人たちに、医療者が「こちらへ来てください」と呼びかけても、接点そのものが生まれないことがあります。

だからこそ、次に必要なのは、

「人が医療に出会う入口を変えること」

です。

医療MaaSが物理的な距離を越えるように、アートは人と医療との心理的な距離を越える可能性がある。

医療を届けに行ってもなお会えない人に、別の入口から会いに行く。

長縄にとって、アートはそのための一つの方法です。

親子でアートと歯みがきワークショップ 愛知県名古屋市


医療とアート。その先にあるのは「人と出会うこと」

長縄拓哉は、歯科医師、医学博士として医療・研究に携わる一方、現代美術作家として作品の制作・発表を続けています。

医療とアートは、一見すると異なる領域です。

しかし、その根底には共通するものがあります。

人と出会うこと。
人とコミュニケーションすること。
そして、人の意識や行動に変化を生み出すこと。

病院では、患者と出会う。

地域へ出れば、これまで医療機関に来られなかった人と出会う。

そしてアートを通じて、医療そのものには関心がなかった人とも出会う。

 その一つひとつが、医療の可能性を広げていきます。


ルーヴルから、医療の未来を問いかける。

2026年10月。

長縄拓哉は、パリ・Carrousel du Louvreで開催される「Art Shopping Paris」に作品1点を出展します。

今回の展示を通じて発信するのは、単に一つの作品についてのメッセージではありません。

医療は、どこまで人に近づくことができるのか。

そして、

医療に関心がない人に、どうやって会いに行くのか。

という問いです。

病院で待つ医療から、会いに行く医療へ。

医療MaaSで、地域へ。

遠隔医療で、距離を越えて。

そして、それでも会えない人には、アートで会いに行く。

オーガイホールディングスは、医療・テクノロジー・デザイン・アートの境界を越えながら、人と医療が出会う新しい方法を探求していきます。


長縄拓哉 コメント

「歯科医師として医療に携わる一方で、アートを通じて、普段は医療に触れることのない人たちとも出会いたいと思っています。 今回、パリで作品を発表する機会をいただけたことを、とても嬉しく思います。 一人のアーティストとして、この場所で作品を見てもらえることを大切にしながら、医療とアートの新しい可能性を感じてもらえる機会になればと思っています。」


展示概要

Art Shopping Paris – October 2026

https://salon-artshopping-expo.com/

日時:2026年10月23日(金)〜25日(日)
会場:Carrousel du Louvre(カルーゼル・デュ・ルーヴル)地下1階フロア
所在地:99 rue de Rivoli, 75001 Paris, France
出展作家:長縄拓哉
出展作品:1点


長縄拓哉 プロフィール

長縄 拓哉|Takuya Naganawa

https://www.instagram.com/naganawatakuya/

オーガイホールディングス株式会社 代表取締役副社長
歯科医師・医学博士・現代美術作家

1982年、愛知県生まれ。2007年、東京歯科大学卒業。

歯科医師として臨床・研究に携わる一方、現代美術作家として継続的に作品を制作・発表。

医療分野では、遠隔医療、デジタル歯科医療、医療MaaS、離島・地域医療など、医療と社会をつなぐ新たな仕組みの開発に取り組む。

現代美術では、医療や健康、身体、社会とのコミュニケーションをテーマに制作。2021年の「アートが痛みを減らすっ展」(二子玉川 蔦屋家電)、「長縄拓哉個展」(銀座・創英ギャラリー)をはじめ、2022年「Artist in Maggie’s」(マギーズ東京)、「にゃんこリーダーとヘルスリテラシー展」(銀座・創英ギャラリー)、2023年「長縄拓哉作品展」(横浜そごう美術画廊)、2024年「長縄拓哉特集展」(松屋銀座)、2025年「Takuya Naganawa Art Expo」(大阪・関西万博 Expoホール)などで作品を発表している。

2021年、「医学情報を含んだアートを身につけることで生まれるコミュニケーションと健康行動」をテーマとした研究を『DHU JOURNAL Vol.08』に発表。

2021年、第71回モダンアート展入選、月刊美術「ネクストブレイク作家」選出、アートコレクターズ「完売作家2021・2022」選出、Independent Tokyo 2024審査員特別賞(徳光健治賞)など。

 現代美術の特性を応用し、医療や健康に関心を持たない人々や子どもたちとの新たな接点をつくり、健康への意識や行動変容を促す「コミュニケーションデザインとしてのアート」を探求している。


オーガイホールディングス株式会社について

オーガイホールディングス株式会社は、歯科医療を中心に、デジタル技術と新たな医療提供モデルを組み合わせ、医療を必要とする人へ新しい形で届ける仕組みづくりに取り組む企業です。

医療MaaS、遠隔医療、離島・地域医療、デジタルデンチャー、口腔ケア教育などを通じて、従来の「患者が医療機関へ行く」医療から、「医療そのものが人のいる場所へ向かう」医療への転換を目指しています。

医療を、もっと人の近くへ。

医療・テクノロジー・デザイン・アートなど、既存の領域の境界を越えながら、人と医療が出会う新しい方法を探求しています。

オーガイホールディングス株式会社


会社概要

社名:オーガイホールディングス株式会社(O-Gai Holdings Inc.)
設立:2025年5月19日
所在地 本社:大阪府堺市堺区大町西3丁3-15
未来医療国際拠点:大阪府大阪市北区中之島4-3-51 Nakanoshima Qross 3F
代表者:野田真一、長縄拓哉

URL:https://o-gai.co.jp/


本件に関するお問い合わせ

オーガイホールディングス株式会社  長縄
Mail:info@o-gai.co.jp
TEL:072-225-4385

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会社概要

URL
https://o-gai.co.jp/
業種
医療・福祉
本社所在地
大阪府堺市堺区大町西3-3-15
電話番号
-
代表者名
野田 真一
上場
未上場
資本金
8010万円
設立
2025年05月