GLOBIS堀義人氏、T4IS2026特別講演で『起業家の社会貢献』30年モデルを体系化——MBA1,200名超・運用資産13億ドル・G1・KIBOW・水戸・LuckyFes

〜30年で築いたG1サミット・KIBOW・水戸再生・LuckyFes 2026年10万人——起業家3原則「志」「ノブレス・オブリージュ」「誰もやっていないことだけ」〜

ソーシャス

開催概要

ソーシャス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:尹世羅)は、2026年4月26日(日)、東京ガーデンテラス紀尾井町 紀尾井カンファレンスにて開催した SusHi Tech Tokyo 2026 公式パートナーイベント・招待制エグゼクティブサミット「Tech for Impact Summit 2026」(以下、T4IS2026)のメインステージにて、堀義人 グロービス経営大学院 学長 / グロービス・キャピタル・パートナーズ 代表パートナーによる特別講演『Entrepreneur's Social Contribution(起業家の社会貢献)』を実施いたしました。

過去のサミットには、オードリー・タン氏(元台湾デジタル担当大臣)、平井初代デジタル大臣、チャールズ・ホスキンソン氏(Cardano創設者)、キャシー松井 氏(MPower Partners 共同創業者・元ゴールドマン・サックス副会長)らが登壇しています。

本講演で堀氏は、グロービス経営大学院、グロービス・キャピタル・パートナーズ、G1サミット、KIBOW、水戸(ミト)リバイタライゼーション、LuckyFM 茨城、茨城ロボッツ、LuckyFes という、30年以上にわたって築いてきた一連の事業と社会活動を、初めて体系的に整理して公開しました。

① 世界最大のMBA・運用資産13億ドル超のVC——「人材・資本・知識」3つの円から始まった

堀氏は、ハーバード・ビジネススクール留学中(1989年、バブル期)に「日本は資本集約型ビジネス(トヨタ・ホンダ・キヤノン等)では強いが、知識集約型ビジネス(Apple・Microsoft・Google・Amazon、現在のOpenAI・Anthropic)のエコシステムが欠けている」と分析。ベイカー図書館前の芝生でチャールズ川を眺めながら、「人材(People)」「資本(Capital)」「知識(Knowledge)」という3つの円を描いたことが、後のグロービス創業の原点となったと振り返りました。

「人材・資本・知識が揃えば、赤・緑・青の三原色のように、どんな色でも創れる。日本に知識集約型ビジネスのエコシステムを創ること——それが私の個人ミッション、Kokorozashi になった」(堀氏、要旨)

具体的な実績数字は以下の通りです。

グロービス経営大学院(人材)

  • 年間 MBA 学生数 1,200名超、20年で約20倍に成長

  • 学生数ベースでハーバード・ビジネススクールとINSEADの合計を上回る、世界最大規模のMBAプログラム

  • 日本国内7キャンパス + 海外8キャンパス。2026年、台北キャンパスを新たに開設

  • 1992年創業、2006年に学校法人化(創業から14年)

グロービス・キャピタル・パートナーズ(資本)

  • 1996年創業、初号ファンドから30年で運用資産13億ドル超、最新ファンド規模6億ドル

  • 日本における独立系VCの規模・実績・ブランドでナンバーワン

グロービス出版・グロービス学び放題(知識)

  • 200冊超の書籍出版、累計発行部数200万部超

  • サブスクリプション「グロービス学び放題」130万ユーザー超

堀氏は講演中、「ChatGPTに『世界最大のMBAプログラムは?』と尋ねたら『Globis』と答えた。ただし別のChatGPTでは違う答えが返ってきた——AIは時に間違える」と笑いを交えつつ、実数ベースでハーバード・INSEAD合計を超える規模に到達した事実を紹介しました。

② 「Japan Bashing → Passing → Nothing」から、「世界が日本を良い例として語る」時代へ

人材・資本・知識の3つの円を実現した後、堀氏は「日本そのものの没落」と向き合う必要性を痛感したと述べました。ダボス会議には2004年以降、17回以上参加。

「2004〜2005年頃、一橋大学の竹内(弘高)教授が『Japan was nothing』と言っていた。Japan Bashing → Japan Passing → Japan Nothing と、日本セッションへの参加者は減り続け、人々の関心は中国とインドに向かっていた」(堀氏、要旨)

転換点として、堀氏は Financial Times 上級編集者・ジリアン・テット氏の最近の評価を引用しました。

「ジリアン・テット氏(FT上級編集者)が言ったように、今や人々が日本について語るとき、それは『良い例』として語られるようになっている。G7の中で米国は分断し、欧州も分断、ウクライナ戦争を抱える中、日本はG7で最も安定した経済・社会・政治を擁し、クリーンで安全。年間1,400万人を超えるインバウンド観光客が訪れ、過去15年で約5倍に成長した」(堀氏、要旨)

「これは多くの起業家、政治家、各界の指導者が、それぞれの場で社会貢献に取り組んできた結果である」と総括しました。

③ G1サミット(2009年〜)——マルチ・ステークホルダー型の対話、約半数のアクションが実装済

「日本のために何ができるか」を問うた堀氏は、2009年にG1サミットを創設。政治・ビジネス・アカデミア・社会起業家・文化・スポーツの各領域のリーダーを多ステークホルダーで一堂に集め、日本が向かうべき方向を議論し、実行に移すプラットフォームです。

「議論したアクションは約100。そのうち約半数は既に実装されている。これは大きな成果だ」(堀氏、要旨)

G1サミットは、エグゼクティブ・カンファレンス(メイン)、Global、U-40、Venture、Silicon Valley、各地域版(九州・関西・中四国・中部)等のサブイベント群を擁する招待制エグゼクティブ・カンファレンス群へと拡大しています。

④ KIBOW(2011年〜)と水戸リバイタライゼーション(2016年〜)——「能力ある者の責任」の実践

KIBOWは2011年の東日本大震災を契機に、緊急支援組織として創設。その後、社会的インパクト投資へと進化しました。

水戸リバイタライゼーションは2016年、堀氏が故郷である茨城県水戸市に高校卒業以来34年ぶりに帰省した際、中心市街地の通行人が以前の20%まで減り、中心居住人口は半減、百貨店8店中7店が撤退し、跡地は駐車場と空きビルだけになっていた現状を目の当たりにしたことを契機に始まりました。

「『能力ある者の責任——ノブレス・オブリージュ』を強く感じた。健康な身体、頭脳、家族、組織に恵まれた人間は、自分より大きな共同体に貢献する責任がある。会社、地域、国、世界——自分や家族のためだけに生きるのは利己的すぎる」(堀氏、要旨)

水戸再生プロジェクトの主な成果は以下の通りです。

  • 茨城ロボッツ:破綻していたBリーグチームを再建、B-Premier(B1)昇格決定

  • LuckyFM 茨城:茨城県唯一のラジオ局(同県は地上波テレビ局を持たない)を取得・リブランド

  • LuckyFes:COVID-19を機に Rock in Japan が茨城から千葉へ移転したことを受け、堀氏が音楽業界・人脈ゼロから6ヶ月で立ち上げた音楽フェス

  • 2022年(初回)2万人 → 2023年 4万人 → 2024年 6万人 → 2025年 8万人 →2026年 10万人来場予定

  • 「Japanese Coachella」を目指す

「私は LuckyFes を立ち上げる前、音楽業界のことも、業界の人脈も、フェスの運営方法も何も知らなかった。それでも『誰もやっていないなら、私がやるしかない』と決めて、6ヶ月で立ち上げた」(堀氏、要旨)

「起業家の社会貢献」3原則

堀氏は講演の総括として、30年の経験から、起業家が社会貢献を実践するための3原則を提示しました。

1. 志(こころざし)を持って生きる

「私の祖父は科学者でした。9歳のときに祖父の葬儀(青山霊園)に参列したとき、参列者の列が1時間半途切れなかった。後年、祖父が20代でケンブリッジ大学に渡り、『吾人の任務(Personal Mission)』というエッセイを書いていたと知った。科学者として日本産業の発展を通じて社会に貢献するという内容で、それを生涯貫いた人だった。それから『自分の志とは何か』を問い続けてきた」(堀氏、要旨)

2. 能力ある者の責任——ノブレス・オブリージュ

「健康な身体、頭脳、家族、組織に恵まれた人間は、自分より大きな共同体に貢献する責任がある。これがノブレス・オブリージュ。私は個人として、家族として、企業の代表として、日本人として、アジア人として、地球市民として——複数のレイヤーで共同体に責任を負っている」(堀氏、著書『6 Dimensions of Life』にもとづく要旨)

3. 誰もやっていないことだけをやる

「私が手がけてきた事業には共通点がある。グロービス(独立系MBA、当時は慶應とIUJの2校のみ)、グロービス・キャピタル(当時、日本に独立系VCは皆無)、G1サミット(マルチ・ステークホルダー型対話)、KIBOW(社会的インパクト投資)、水戸再生、茨城ロボッツの再建、LuckyFMの再生、LuckyFes——いずれも誰もやっていなかったか、誰もやりたがらなかった」(堀氏、要旨)

「誰かが既にやっているなら、その人に任せればいい。私は社会に新しい価値を生み出し、後に続く人々のロールモデルになるような事業にだけ、自分の時間を投じてきた。これが起業家の社会貢献である」(堀氏、要旨)

登壇者プロフィール

堀 義人 氏(ほり よしと)

グロービス経営大学院 学長 / グロービス・キャピタル・パートナーズ 代表パートナー。1962年茨城県生まれ、水戸市育ち。京都大学工学部卒、住友商事勤務を経て、ハーバード・ビジネススクールにてMBA取得。

1992年、独立系経営大学院「グロービス」を創業。2006年に学校法人化(グロービス経営大学院)し、年間MBA生1,200名超・国内7キャンパス+海外8キャンパスの、世界最大規模のMBAプログラムへと成長させた。1996年、グロービス・キャピタル・パートナーズを創業、現在運用資産13億ドル超、最新ファンド6億ドル規模。

社会活動として、G1サミット(2009年〜)、KIBOW(2011年〜)、水戸リバイタライゼーション(2016年〜、LuckyFM 茨城・茨城ロボッツ・LuckyFes 等を主導)を実践。ダボス会議には17回以上参加。著書『創造と変革の志士たちへ』『6 Dimensions of Life』ほか計4冊。

セッション映像

特別講演『Entrepreneur's Social Contribution(起業家の社会貢献)』全編は、Tech for Impact Summit 公式YouTubeチャンネルにて公開しています。

メディア各社の取材・登壇者への取材取次ぎについて

本セッションのテキスト・写真・引用、および堀義人氏ご本人への個別取材のお取次ぎについては、Tech for Impact Summit 運営事務局(summit@socious.io)までお問い合わせください。堀氏ご本人への直接取材は、グロービス広報部経由でのご対応となります。

引用にあたっては、本リリースに掲載した発言を、出典「Tech for Impact Summit 2026『Entrepreneur's Social Contribution』堀義人 特別講演(2026年4月26日、東京・紀尾井カンファレンス)」明記の上、そのままご利用いただけます。なお、本リリース中の堀氏の発言は、英語での講演内容を日本語に要約・翻訳したものです。

Tech for Impact Summit について

Tech for Impact Summit(T4IS)は、ソーシャス株式会社が主催する招待制エグゼクティブサミットです。ビジネス・政策・テクノロジー・文化の各領域を代表する経営者、機関投資家、政策立案者らが一堂に会し、メインステージ登壇およびチャタムハウス・ルール下のストラテジー・ダイアローグを通じて、人類が直面する最も切迫した課題に対して、高インパクトのテクノロジーをどう投入していくかを議論します。次回は2027年5月18-19日(火・水)、東京にて開催予定。

お問い合わせ先

ソーシャス株式会社Tech for Impact Summit 運営事務局

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会社概要

ソーシャス株式会社

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URL
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業種
情報通信
本社所在地
東京都中央区日本橋3丁目2番14号1階
電話番号
070-7490-6558
代表者名
尹世羅
上場
未上場
資本金
300万円
設立
2021年07月